金融検査マニュアル(別冊)
- 内田
- 2010年12月4日
- 税務・会計・経営
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どういう会社に対して金融機関はお金を貸しやすいか?
中小企業の経営者にとってはとても知りたい情報です。
「金融検査マニュアル(別冊)」という冊子があり、これは中小企業が金融機関との取引で
参考とできる部分が多く、具体的な事例も載ってます。
この冊子の概要を簡単に書いてみたいと思います。
<金融検査マニュアル(別冊)の概要>
・中小企業の特性
景気の影響を受けやすく、一時的な収益悪化で赤字になりやすい。
また自己資本が大企業に比べ小さく、一時的な要因により債務超過に陥りやすい。
融資形態として、設備資金等の長期資金を短期資金の借り換えとしているケースがみられる。
・検証ポイント
①代表者等からの借入金は自己資本相当額に加味し、貸付金は回収不能と見込まれるときは自己資本相当額から減額する。
代表者等の預金・不動産等については返済能力として加味することができる。
②企業の技術力、販売力、経営者の資質やこれらを踏まえた成長性を見る。
③B/S面よりもC/F面を重視した経営改善計画を策定する。
④貸出条件及びその履行状況を確認する。
貸出条件緩和債権、事業再生の取り組み、DESの取り扱いにも注意します。
2期連続赤字や債務超過の場合、特別な事情がないと相当厳しい判断になります。
財務数値の1番のポイントは「営業キャッシュフローにより借入金を何年で全額返済できるか」ということです。