農協改革と公認会計士監査
- 内田
- 2015年2月14日
- 税務・会計・経営
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2月10日の日本経済新聞の一面になっておりましたが、政府・自民党とJA全中が農協改革について
大筋合意したことが大きなニュースとなりました。
下記ピラミッドの⑤のとおり、地域農協は公認会計士による外部監査に移行する方向性とのことです。
JA全中から移り出る公認会計士を含めた監査法人も出来るようですので、そちらへの移行が増える
ように思います。
一番の目的は強い農業を作り出し農家さんの所得を増やすこと。
ですが、JA全中の監査・指導権をなくし、農協監査を公認会計士による外部監査に移行するだけでは
それは実現しないように思います。
地域農協が自立性を持って農家の利益になるビジネスを展開するために、中央集権的な組織の一部では
なくなり、透明性・健全性を向上させるために外部監査を入れることがその一つのきっかけになるに過ぎません。
私は農業経営上級アドバイザー資格も取り、ある程度公認会計士の中では農業会計や農協監査の経験
もある方ですが全ての会計士が農業や農協さんについて分かるかは何とも言えません。
今後の公認会計士業界にとっても大切な話なので注意して見守っていこうと思います。