レビュー『強い会社の教科書』
- 内田
- 2015年5月23日
- 本
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『強い会社の教科書』 小山昇 ダイヤモンド社
独自の経営哲学で知られる小山昇さんの著作ということで読んでみました。
人口が減少しマーケットが減っていくこれからの日本では、お客様・事業所・社員数など
「数」を増やすのが社長の責務であり、そのための事業活動が経営と言える。
社長(トップ)の仕事とは「正しくなくてもよいから早く決定すること」であり、早く試行錯誤
をして経験値を上げることが正しいこと。
社員の教育の中では「間違いをしないということが最大の間違い」という認識が正しい。
人は「できなかったという失敗(痛い思い)」から学んで素直になり、素直になるからこそ
成長する。
営業・マーケットにおいては「お客様との接点は、アナログで、手間を掛ける」のが正しい。
バックヤードはデジタルで簡素化と共有化を進める一方で、お客様との接点は徹底して
顔を合わせて話す。
組織作りと人事について、体験したこともないのに未然防止はできないわけで、「問題が
起きてから改善する」これが正しい解決法です。
年齢が上だから部長にする考え方は間違いであって、抜擢は実力主義とするのが正しい。
このような話をもとに強い会社のしくみは「数字として実際に成果が出ている業務」と「人間
の感情を理解したしくみ」で作るべきだと著者は結論付けていらっしゃいます。