月次試算表を経営に活かすには
- 内田
- 2016年7月3日
- 税務・会計・経営
- 0
会計事務所から顧問先様に毎月又は数カ月に一回お渡しするものが、月次での決算書である「試算表」です。
決算書に近いものですので、貸借対照表と損益計算書がついています。
この試算表はまず1年前と比べて売上や利益やコストがどのように動いているかを注目して見て頂きたいと思います。
売上が前期より増えていれば悪いことではないでしょうし、コストが増えていればその改善のための分析をするとよいでしょう。
例えばこちらが北海道東神楽町の上場会社ホーブさんの二期比較損益計算書です。(上場会社ですのでインターネット上でも公表されております。)
経営者の方にとって頭の中の感覚と売上や利益がかけ離れていないか見比べるのも大切です。数字は正直者なのでそれを見て経営の軌道修正をすることもあるでしょう。
試算表の有効な使い方として、もう一つ、決算の1~2か月ほど前に決算予想をするのに活かすことが挙げられます。例えば決算1か月前に残り1カ月の売上やコストを予想することで最終利益や税額を予想することが出来て非常に有効です。
こういったメリットを出すためには当然、顧問先様の管理体制も会計事務所の対応も必要になってまいります。