レビュー『働く君に贈る25の言葉』
- 内田
- 2017年7月8日
- 本
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『働く君に贈る25の言葉』佐々木常夫 WAVE出版
東レ(株)に入社された著者の佐々木常夫さんは39歳の時に奥さんが肝臓病を患い、
妻の看病をしながら、自閉症の長男さんを含めた子ども3人の世話をするように
なりました。
天下の東レ(株)さんですから仕事は多忙を極める中、業務を最大限に効率化して
毎日18時に会社を退社するようにしておりましたが、奥さんがうつ病になられ、
自殺未遂を起こして絶望感に陥ったこともあるとのことです。
そのような中でも東レ経営研究所の社長にまでなられた佐々木さんの言葉は
仕事や生活を確かなものにすることについて説得力があります。
「目の前の仕事に真剣なりなさい。きっと見えてくるものがある。」
会社なんてどこに行っても同じようなもの。目の前の仕事にどう向き合うかが大切です。
「よい習慣は才能を超える」
まず早く起きること(妻が倒れたときから習慣化)。9時から30分間集中して電話。
会議やアポは必ず10分前にその場にいる。
「せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ」
まず何よりも誠心誠意謝罪するしかありません。あらゆる失敗に成長のタネが隠されています。
クレームは色々なことに気付かせてくれるので感謝し相手との人間的距離を縮めるチャンスです。
「逆風の場こそ、君を鍛えてくれる」
どんな仕事でも面白いところと面白くないところがありますが、力を尽くせば道が拓かれます。
不遇な場所にいる時が伸びるチャンスで、いちばん危険なのは順風満帆の時です。
「人を愛しなさい、それが自分を大切にすることです」
憎しみは憎しみからしか生まれません。私はもっと幸せになりたい。
そのためには相手を許し人を愛する努力を捨ててはならないのです。