肉用牛価格の下落
- 内田
- 2020年3月20日
- 税務・会計・経営
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2020年3月に入り、先週から今週にかけまして肉用牛の値段が急落しております。
”[新型コロナ] 枝肉低迷余波 和子牛急落 60万円台”(日本農業新聞)
弊社-税理士法人のお客様でもこの低迷した相場に驚き、困っていらっしゃる方が多いです。
初生などの牛仕入値段も下がってほしいところなのですが、意外とそちらが下がっておらず、
素牛生産、肥育農家さんは今期は相当厳しいとみられます。
運転資金を政府系金融機関を中心に融資をしてくれれば、一時的に借りるのも手ですが、
新型コロナウイルスの影響で肉があまり、枝肉相場が下がり続けると牛の値段も低迷したままでしょう。
和牛子牛価格は、繁殖農家の減少により2016年12月に平均87万円/頭のピーク、その後も80万円前後を推移しておりましたが、
東京オリンピック前にこれだけの下落を予想していた畜産農家さんもあまりいらっしゃいません。
中国の習近平国家主席が来日の上、中国への和牛出荷が大型解禁される予定だったものが、これも新型コロナウイルスの影響で延期され止まってしまっていることもよくありません。早く、新型コロナウイルスが収まり、解禁されることが望まれます。
和牛価格の低迷は、実は受精卵移植等でホルスタイン搾乳牛から和牛の子っこを生産していた酪農家さんにも影響します。
ここ10年程好景気にわいてきた畜産業界にとってあまり悪化が進みすぎないことを願うばかりです。