【TAPの仕事】製販分離
- 内田
- 2020年7月25日
- TAPの仕事
- 0
私たちの事務所では「製販分離(せいはんぶんり)」というものを進めております。
会計事務所によっては会計等業務をお客様一件ごとに、一人の担当者が全て行うという方法を取っていることも多いです。
例えば、一人の担当者が、お客様にアポをとり、資料を取りに行き、持ち帰って整理して、製造としての入力業務を行い、不明点はお客様にお聞きし、担当者が自分でチェックをして、自分で印刷をして、お客様へのお渡しや説明も自分一人で行うという流れです。
(これとは他に、給与計算・年末調整・償却資産申告・所得税確定申告・決算・銀行対応・税務調査対応・なども一人で行うことにもなります。)
しかし、このような担当者一人がすべての業務を行うと、一人の人に凄く負担が掛かり、その担当者が動けないと事務所としての業務が遅れます。業務がブラックボックス化されるため、事務所内での助け合いもできません。製造業務に忙殺されることでお客様への助言業務などの付加価値業務も行いにくくなります。
そうならないように「製販分離」を出来る限り推進しようとしております。
製販分離とは、会計事務所業務を見える化・分業化して、会計税務資料の作成業務(製造)の負担を減らして円滑化・迅速化し、付加価値業務(販売)を提供しやすい体制にすることです。
これによりいくつかのメリットがあります。
・分業化されることで、手の空いている人が業務を進めることで事務所として迅速に業務を進め、一人ひとりの負担が軽減されます。
・業務がブラックボックスされず見える化が進み、誰でも作成業務やチェック、時にはお客様対応もできるようになります。
・お互いの業務のチェックをしやすくなり、業務品質が上がります。
・病気や退職などで一人が抜けたとしても、すぐに対応することができます。
まだまだ製販分離を実施できていない業務もありますが、今後もお互いに助け合える業務体制を作っていきたいと思います。