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【TAPの仕事】監査提言を意識すること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公認会計士協会から発行されている「監査提言集」を定期的に拝読します。
公認会計士の監査業務等の改善のために、監査・規律審査会の審査内容を参考にした上で監査提言集にまとめ、2008 年より、毎年、公表しているものです。

税理士法人でも比較的規模の大きなお客様の会計税務を見る時に、こちらは役に足ります。

下記リンク先から見ることが出来ますので、興味がある方はぜひご覧ください。
https://jicpa.or.jp/specialized_field/20220701agd.html

最初に書かれている17の提言はいつも心に刻んでおきたいと考えております。

<17の提言>
1.リスク・アプローチに基づく監査においては、リスクの適切な識別・評価が決定的に重要である。
2.形式的な内部統制の評価は、リスクの適切な識別・評価に結びつかないことを理解する。
3.重要は虚偽表示リスクは、常時変化しているため、変化を見過ごさない。
4.業界慣行という言葉にとらわれず、一般的なビジネスに関する知識や一般常識を踏まえることも必要である。
5.新規事業等への参入は、新たな重要な虚偽表示リスクを生み出すことがあることを理解する。
6.経営者の誠実性は先入観を持たずに検討する。
7.識別したリスクに対して、効果的な監査手続を具体的に検討する。
8.監査手続は納得感を得るまで慎重に実施し、必要な監査証拠を入手する。
9.入手した監査証拠の証明力の強弱を適切に評価する。
10.質問の回答を鵜呑みにせず、裏付けを入手する。
11.契約書等の証憑が揃っていることと取引が実現することとは必ずしも同じでない場合があることを理解する。入出金の事実も過信しない。
12.投融資は、経済合理性だけでなく、事業上の合理性を吟味し、その内容を十分把握する。
13.損失処理することと重要な虚偽表示リスクが解消する事とは別の問題であることを理解する。
14.会計基準の適用には、その設定趣旨を尊重した正しい理解が必要である。
15.連結子会社等にも虚偽表示リスクは親会社と同様に存在する。グループ会社と構成単位の環境の理解を深める。
16.時間的制約のある監査人交代は、監査リスクが著しく高いことがあることを理解する。
17.監査調書は、監査人の行為の正当性を立証する唯一のものである。監査調書は適時に作成し、適切に整理し保存する。

 

  • user 内田
  • time 2023年2月18日
  • tag TAPの仕事
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