【TAPの仕事】自社の歴史を振り返る④(農業会計との出会い)
- 内田
- 2023年7月29日
- TAPの仕事
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税理士法人TAPは、今年2023年、10周年を迎えました。
その企業を知ることは、その場所で働くために大切なことと思います。
ここで税理士法人TAPの歴史も、前回までに引き続き何回かにわたって振り返ってまいります。
「農業会計顧問が増えていった」時期(2012年頃~現在)
本当にありがたいことに、弊社は農業関係の会計顧問先が多く、大変お世話になっております。
弊社が北海道で会計事務所の仕事をさせていただけている中では、この農業会計との出会いは大きいことでした。
実は、事業承継をさせていただいた3つの事務所はそれぞれ農業会計顧問は多くはありませんでした。
なぜ、農業会計顧問が増えていったか、理由は4つほどあったかと考えております。
理由① 代表者が農業に興味があったから
「北海道といえば農業」。この単純な考えがずっと頭の中にありました。
車で北海道の道を入っていても豊かな大地に囲まれ、牛さんがたくさん見られ、畑を大きなトラクターが走っている。
それを見ていると、自然と「農業会計顧問をやりたい」という気持ちに駆られました。
もちろん、この会計事務所の仕事は「いろいろな業種の仕事をお金の観点から見ることが出来る」ことが最大の面白味なのですが、その中でも農業が最も興味惹かれる分野でした。
自然豊かな北海道を象徴するもの、そして牛さんの可愛さは魅力的でした。
従来より北海道農業の税務申告は、税理士資格を持っていない「農民連盟(農民同盟)」と呼ばれる互助団体が作成している例が多かったようです。(ここ数年でそれが問題となり、最後は税理士に申告をしてもらうことが増えているようです。)
2010年頃だったと思いますが、農業会計税務に興味がある、でも何もわからない。とりあえず農民連盟に行ってみようと思い、飛び込み営業のような形で突然訪問したことがありました。その時は完全にバカにされ、「あなたでは絶対ムリでしょう」と言われ相手にされませんでした。
実はその時に悔しさをバネに色々とたくさん勉強をして、今につながっているかと思います。
理由② mixiで知り合った公庫職員が農業経営アドバイザーの資格をすすめてくれたため
2008年頃、「mixi(ミクシィ)」というSNSが大流行していたのですが、そのような中で突然「本別町に公認会計士がいると知ってぜひお会いしたいのですが」というメッセージを頂きました。
本別町の焼肉屋でお会いしたのですが、その方が今でも深いお付き合いのある「日本政策金融公庫 農林水産事業」の職員さんで、当時はまだ知名度が低かった公庫-農業経営アドバイザーの資格をその焼肉屋ですすめてくれたのでした。
不思議な出会いでしたが、その時に直観的にこの資格は取るべきだと考えて、一週間、東京に行き「農業経営アドバイザ」資格を取得できたことは今につながっております。
その5年後、上級農業経営アドバイザーの資格を取り、また農業コンサルタント協会への加盟もいたしました。
理由③ 事業再生に絡む良い出会いがあったため
弊社のHPの別のページにも書かせていただきましたが、本格的に農業会計税務に携わったきっかけは、肉牛農家の事業再生でした。
その時の社長様には本当に色々なことを教えていただきました。
私たち会計事務所は、数字のことをお客様に教えているようでいて、実はお客様からたくさんのことを教えていただいております。
とてもありがたいことです。
この事業再生のお仕事では、農協さんや様々な関係者の方と協力しながら良い方向へ進むことができ、そこから畜産関係のお客様を多くご紹介していただけたことはターニングポイントでした。
理由④ 農業会計に詳しい、取り組もうとしてくれたスタッフがいてくれたため
新たに農業分野の会計税務業務に取り組んでいく際に、本当にスタッフには助けられました。
クミカン取り込みを進めるために、Excelでマクロを組んで業務をスムーズに進められるようにしてくれたり、
金融機関対応のために牛農家の事業計画を作ってくれたり、
実家が農家という事もあり元々農業に詳しく、数多くの農家会計を処理をしてくれたり、
数え上げたらキリがありません。
農業は税務も会計もかなり特殊です。今後も農業新聞を読んだり、研修会に参加をして研鑽を積んでいきたいと思います。