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【本】レビュー『新・独学ではじめる税理士試験』
『新・独学ではじめる税理士試験』 会計人コース編集部 中央経済社
私(内田)自身が大学受験はほぼ全て、会計士試験も2年目以降は全て独学でしたので、こちらの本も読みスタッフが合格に近づけるにはどうすれば良いか考えながら読んでみました。
●勉強方法
どの受験生も自分に合う勉強法を模索し見つけています。
とくに独学の場合は、その情報がなかなか表に出てきません。
簿記論と財務諸表論は日商簿記の勉強受験から進めば独学で十分合格できると思います。
一方、税法科目は基礎力をつけられる検定試験がなく、独学が難しいかもしれません。
独学のメリットは初期投資の金額が少なくて済むことです。特に簿記論と財務諸表論のテキスト・問題集は市販のものがかなり充実しています。
一方、独学のデメリットは、わからない問題を自力で解決しないといけないこと、周りに受験生の姿が見えないこと、勉強を継続するモチベーションの維持が難しいことです。
独学に向いている人自分自身にあった勉強スタイルをたとえば大学受験などの際に確立できている方や、社会人でもある程度平日の勉強時間が確保できて、わからない問題の解決に時間を割ける方に向いていると思います。
筆者自身、社会人で簿記論と財務諸表論を独学で勉強した際には、平日に最低でも2、3時間の勉強を毎日続けていました。
●ペースメーカー
簿記論と財務諸表論に関して、独学合格するには勉強のペースメーカーを持つ事が大切です。
筆者は当時、月刊誌だった『会計人コース』の連載をペースメーカーにしていました。
特に、財務諸表論の理論暗記は各月ごとに取り上げられた論点を翌月までに覚えるようにして、理論暗記のペースメーカーとして活用していました。
そして、財務諸表論の理論暗記には『会計法規集』(中央経済社)を読み込んでいました。
パソコンで見るなら、企業会計基準委員会のサイトがオススメです。
●税法科目
税法科目について3つ必要な税法科目の合格をどれで狙うかという選択は、とても重要です。
9つある税法科目のうちボリュームが大きい所得税・法人税(学習時間の目安600〜650時間)、中くらいの相続税・消費税(400〜450時間)、小さい酒税法・国税徴収法・住民税・事業税・固定資産税(150〜250時間)から、試験傾向を考慮しましょう。
選択必須の所得or法人以外はボリュームが少ない科目や実務で扱う科目を選ぶ事が必要。
世の中の税理士で意外と多いのが「選択必須の科目の所得&法人の両方を合格している」というパターン。
ボリュームが多い「両方勉強するなんて無謀でしょ!」という人も多いかもしれませんが、実はこの2科目、共通している規定も多く、学習の親和性がとても高いのです。
●過去問分析と解法スピード
「過去問分析」が最短ルートの道しるべ合格の可能性を高めるためには、まず最初に近年の過去問を解いて試験傾向に沿った対策を行うのが合理的です。
ただし、「過去問が解ける」=合格、という等式は成立しません。
試験には、2時間という制限があります。
2時間以内に合格ラインを超える得点を獲得しなければならないのが試験なのです。
同じ知識量であれば解法スピードが速い方が有利です。最後に目指すものは「時間内解法力」、すなわち知識とは異なる受験テクニック(解法スピード)を身につけることです。
●知識の均等化
知識を均等化する努力受験勉強の第一ステップは、日増しに増加する個別論点を地道にこなしていくことです。
しかし、先に学んだ論点は忘れていきます。
受験勉強は、「現在学習している論点」と「過去に通り過ぎた論点」とを均等に詰め込む努力です。
すなわち、時の経過に伴って、過去の情報が増加し、「復習」を怠ると過去の記憶は薄らいでいくのです。
例えば、有価証券を学習する時点では、すでに貸倒引当金の計算を忘れている…、それが普通ですので、意識して各論点の知識を均等化する努力を怠らないようにしなければなりません。記憶量について勝手に限界を決めるべきではありません。
しかしながら「一度も覚えていないこと」を「忘れた」ということは矛盾しておりますので、まずは忘れることを恐れず覚える事が大切です。
●基本書の活かし方
基本書とは、税理士試験・財務諸表論を受験する予定の独学者が、この一冊を活用するだけで財務会計理論を体系的に理解し、当該科目において合格点以上を獲得できるようになる財務会計の教科書です。
最適な基本書は桜井久勝著『財務会計講義』(中央経済社)で、これは本当に読まなければなりません。
読み方は通読で毎日読む事です。とにかく立ち止まらずに最終ページまで読み進めていき、また先頭ページに戻ることを繰り返し、頭の中に財務理論の体系を構築させます。
大枝(大きい論点)をしっかりと支える太い幹(会計理論の根幹部分)を育てることに繋がり、これは予備校のテキストでこれは出来ません。
●間違いノート
筆者自身、間違いノートを作り弱点を減らすことで税理士試験を突破できました。
税理士試験では、受験生の多くが点を取れる箇所で自分自身が点を取れないと、合格が遠のいてしまいます。
今の時点で間違えている問題については、本番でも間違える可能性が高まります。
間違っている箇所=今の自分の弱点になり得るので、その間違いをつぶす作業が必要になります。
工程①間違えた部分の問題をノートに写します。
工程②間違えた自分の解答を写し見直せるようにしましょう。
工程③正解と解き方を写し正しい解答プロセスを理解できるようにしましょう。
工程④なぜ間違えたかを分析しましょう。理解不足?問題や数字読み間違え?時間不足?電卓打ち間違え?数字転記誤り?
工程⑤総合問題を解く前に見直し、勉強の合間にも気分転換に見直すしましょう。
- 内田
- 2024年11月23日
- 本
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【本】レビュー『地方の小さな会社が入社したい企業全国9位になった理由』
『地方の小さな会社が入社したい企業全国9位になった理由』 鈴木一輝 あさ出版
なぜテルズ&クイーンはここまで、学生に支持されるのか。
その理由は、会社で働いている社員の姿にあります。
一人ひとりが目標に向かって成長意欲を高める姿を見て、この人たちと一緒に働いて成長したいと思うのです。
テルズ&クイーンは毎年10名以上、東北北陸エリアの中小企業において、これだけ多くの新卒を採用するのは異例のことかもしれません。
私は「新卒採用に力を入れなければ、中小企業は生き残れない」「中小企業こそ、苦しいときこそ、新卒採用に力を入れるべき」と確信しています。
2021年の採用コストは4000万円でした。「新卒を採用してもどうせすぐに辞めていく」という前提ですも無駄なコストと感じるかもしれませんが、私は新卒採用費は投資と位置付けています。
「新卒社員が辞めずに頑張って、楽しんで、やりがいを持って仕事をしてくれたら、何倍にもなって返ってくる」からです。
既存の社員や中途採用だけでは業務改善が進みません。
組織にとって大切なのは、「社員の価値を揃える事」です。価値観が揃っているとは、「社員が社長(上司)の指示通り(会社の方針通り)に動く状態」「社長と社員が同じ判断基準で行動する状態」のことです。
価値観が揃っていると「社長や上司の決定、指示が即時に実行できる」「チームワークが強くなる」「誰が対応しても一定レベルのサービスを提供できる」ため組織力が高まります。このために必要なのが文化や改革を受け入れられる「新卒」なのです。
合同企業説明会は若手社員と内定者が担当しています。
なぜならば、ベテラン社員だけだと就活生が萎縮して話しにくく、若手社員だと具体的なアドバイスができるからです。
合同企業説明会は知名度の劣る中小企業が自社の存在に気づいてもらうために、学生を振り向かせる好機です。
当社の一次&二次面接では、責任者と就活生が1対1での面接で就活生の本音をあぶりだし、最終面接では10分間スピーチをしてもらい社長も参加してウソをついていないか=サービス業としての誠実さ、この会社に入りたい、自分をさらけだせるか、の整合性を見ます。
内定者段階での教育を充実させる事で、内定辞退を防げます。
内定者はときに不安を感じ、気持ちは揺れる。放っておくと、内定辞退に発展しかねません。
内定者研修を行うと、「内定辞退率」と「新卒離職率」を四つの理由から下げる事ができます。
①入社前と入社後のギャップがなくなる②基礎的なスキルが身につく③先輩社員や内定者同士のコミュニケーションが取れる④ストレス耐性を高める事ができる。
学生のストレス耐性は分析ツールからも明らかなように年々弱くなっています。
今の内定者は「命令されること」「失敗して恥をかくこと」「他人と競争すること」「他人にチェックされること」にストレスを感じやすい傾向にあります。
「ストレスに弱い人を採用して、少しずつストレス耐性を強くしていく」のが今の時代の新人教育です。
- 内田
- 2024年11月16日
- 本
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【本】レビュー『ビジョナリーカンパニー』
『ビジョナリーカンパニー』 ジム・コリンズ 日経BP
1995年発刊。「マネジメント」で有名なドラッカーの教え子で後継者と言われる世界的経営学者の最も有名な著作。
●建築家のような方法-時計をつくる
ビジョナリーカンパニー(業界で卓越し尊敬されCEOが変わりながら長く続く企業)の経営者は当初は組織志向が強かったが、時を告げる人でなく時計をつくる人であった。会社を築き経営する仕事に携わっているのであれば、カリスマ的指導者になろうと考える時間を減らし、サービスや製品についてすばらしいビジョンを考えたり、組織についてのビジョンを考え、自分たちやすべての未来の指導者が従うべき憲法をつくる時間をつくるべきである。
●基本理念を維持し、進歩を促す
世界は変化している。この難題に組織が対応するには、企業として前進しながら信念以外の組織のすべて(ルール・製品ライン・目標・能力・業務方針・組織構造・報酬体系ほか)を変える覚悟で臨まなければならない。組織にとっての聖域は、その基礎となる基本理念だけだと考えるべきである。「顧客の期待以上のことをする」というウォルマートの基本理念(文化・戦略・戦術・計画)はずっと変わらないが、入り口に挨拶係が立っているのは理念ではなく「慣行」であり変わることもある。基本理念以外を変えるという進歩の意欲は、探求し、創造し、発見し、達成し、変化し、向上しようとする人間の奥深い衝動から生まれる。この意欲を持っていない人間は入社させるべきではない。
●社運を賭けた大胆な目標-進歩を促す強力な仕組み
本物の目標は明確で説得力があり、集団の力を結集するものになっている(ex.1960年迄に月に人間を着陸させる)。退屈な経営理念は終始聞かされているが月旅行のような明快な目標、聞いただけでわくわくさせられるよう大胆な目標は持っていないだろうか。「業界で最も利益額の大きい会社となる」「日本の製品は品質は悪いという外国での評判を変える」のような大胆な目標に何度も取り組むことを検討すべきである。
●働く意欲を高め会社への忠誠心のある文化
ビジョナリーとは、やさしさではなく、自由奔放を許すことでもなく、全く逆でありビジョナリーカンパニーは自分たちの性格、存在意義、達成すべきことをはっきりさせているので、自社の厳しい基準に合わない社員や合わせようとしない社員が働ける余地が少なくなる傾向がある。カルト的な理念への熱狂、教化への努力、同質性の追求、エリート主義を持っている。入社後には顧客サービスの英雄の物語が話され、壁には標語を貼り、宣言を何度も唱えるよう教え、拍手と喝采で英雄を讃え、徹底した強化を続けていく。同質性を追求しその会社の流儀に合った社員は、給料・資格・表彰などで次々に励ましを受け、合っていない社員は取り残され罰を受け減点され、次々に嫌な思いをする。
●生え抜きの経営陣
ビジョナリーカンパニーは、社内の人材を育成し、昇進させ、経営者としての資質を持った人材を注意深く選択している。後継者の育成を、基本理念を維持する努力の柱にしている。社外から経営者を招いていては、先見性が際立つ企業になることも、その座を守ることも、きわめて難しいと言える。経営幹部育成のための制度を設け、長期的な後継計画をつくって、ひとつの世代から次の世代への移行が円滑に進むようにすべきだ。企業内で先見的な事業部門、グループをつくっているのであれば、スケールは小さくなるが、やはり幹部の育成と後継計画を考えることができる。最後に、自分にぴったり合っているビジョナリーカンパニーに勤めているのであれば、転職よりも、その企業の中で自分の能力を伸ばすことを考えてみるべきではないだろうか。ビジョナリーカンパニーを築くという観点に立つならば、問題はいまの世代で会社をどこまですばらしいものにするかだけでなく、決定的な点は次の世代で会社がどうなるか、その次の世代でどうなるか、そのまた次の世代でどうなるかである。
- 内田
- 2024年11月9日
- 本
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【本】レビュー『会社をつぶさない社長の選択』
『会社をつぶさない社長の選択』松岡靖浩 かんき出版
弊社-税理士法人TAPのスタッフは、社長様から経営での選択についての相談を受けることが多く、こちらの書籍の著者も税理士として多くの相談を受けるそうです。
社長様からは「右に行こうか左に行こうか・・・私は右に行こうと思っているけど松岡さんはどちらがいいと思いますか」というどちらが自分会社にとってメリットがあるのか、会計事務所の目から判断を仰ぎたいというものです。
経営者はあらゆる局面で「どちらにするか」という「選択」を迫られます。ほとんどの方は、心の中でどちらを選ぶか決めていますが、それが本当に正しいのか、背中を押してほしいのです。もし私が反対の事をすすめるのであればその理由を知り、自社にとってメリットの多い選択をしたいのです。本書は多くの経営者とお話をしてきた中から、ご相談の多かった53の「選択」をピックアップしております。
●会計事務所に丸投げするvs会計ソフトを使う
最近は様々なクラウド会計ソフトが出てきていて、非常に使いやすくなってきているので、会計事務所に丸投げするのではなく会社が自ら行うケースも増えてきています。但し、事業規模が大きくなれば経理は必要になりますが、現状そこまででなければ経理人材を雇うより会計事務所へ丸投げした方がメリットが大きいです。なぜなら融資相談にも必要な試算表を定期的に作成してくれて、今はほとんどオンラインでデータを送れますので、経営者としての時間が制限され利益が下がってしまっては本末転倒ですので、経理が雇えるまでは、会計事務所に丸投げしましょう。
●客単価を上げるvs客数を増やす
お店が広くない場合、限られたキャパの中でお客様が増えてもそれほど売上は上がりません。したがって、客数よりもまずは客単価を上げていくところから手をつけるべきなのです。値上げ以外で客単価を上げる方法も3つあります。松竹梅の3つの価格帯を作り真ん中を選んでいただく「松竹梅戦法」。お客様が購入する際に、おすすめ商品・上級商品を組合せて買ってもらう「クロスセル、アップセル」。滞在時間延長時やカラオケ使用時に課金をする「掛け算思考」。
●高利益率高単価vs薄利多売
お客様から相談される際、私は「高単価でしっかりと利益を取っていきましょう」とアドバイスするケースが多いです。なぜなら、薄利多売で商売をする場合、資本力がないと厳しいからです。一般的に仕入が先に出る事が多くある程度資金に余裕がないと商売として回すことがかなり厳しくなります。また薄利多売になると、単純に取引の数が増えることになります。つまり、取引の手間が増えるということです薄利多売をするとしても一つの入り口ステップとすることが良く、最初は無料だったり安くして、次から高利益率とすると効果的です。
●既存顧客を大事にするvs新規顧客を取りにいく
近年、企業はLTV(LifeTimeValue)といく新規顧客が取引終了までどれだけの利益をもたらすかを大切にするようになってきていますが、このとき既存顧客への注力が必要です。ではどの位の割合で新規顧客とのバランスを考えるかですが、私の顧問先ではおおよそ8割程度のリソースを既存顧客に注ぐのがいいというのが印象です。広告を打ちながら8割を新規に注ぐ会社もありますが、(新規獲得は既存引き止めより圧倒的に労力が掛かるため)コストパフォーマンスが非常に悪いです。既存顧客とは接触回数が増えれば増えるほど印象や好感度が高まるため(=ザイオンス効果)、接触回数を増やして提案を行う準備をしていくことは必要です。
●グレー経費をのせるvsグレー経費をのせる
税務調査をやると如実にわかるのですが、税務署は完全に黒と判断できるものしか指摘しません。黒でなくグレーな部分があれば裁判をやると勝てないので否認が出来ません。ただ、だからと言ってなんでも大丈夫というわけではありません。例えばハワイ旅行に行って経費には簡単には出来ず、特に1番ダメな例として挙げられるのは明細に「子ども1」などと書いてあるケースです。(夫婦両方役員でも子ども分は外しておくべき)。税務調査官も訓練をされているので嘘はつかない方が良く、費用計上するのであればしっかり事業使用の写真を撮るなど対策はとっておく必要があるのです。
●借入金を一括で繰上げ返済するvs借入金を残しておく
会社を経営するうえで借入金の一括繰上げ返済は、禁じ手に近い愚行です。何がマズいのかと言うと、銀行の売上がなくなってしまうことが問題なのです。銀行は会社に融資をする際に返済期間を設けて、利息と共に返済してもらうことで利益を出すビジネスモデルになっているのです。ですから、繰上げ返済をするということは、銀行の売上をすべて消してしまうということ。「この会社はいきなり何をしてくれるんだ」となるのです。もし仮に銀行に一括返済をして、その後業績が悪くなって銀行に改めて「融資をお願いします」と言っても、下手をすると貸してもらえないかもしれません。借入金の一括返済はNGなのです。
●税金を支払うvs家賃を支払う
まず大前提として知っておくべきなのは、税金を滞納すると融資は確実に断れるということです。そのため、資金繰りが厳しくなっているものの銀行から少しでも借りられる可能性がある場合には、税金の支払いはどの支払いよりも優先するようにしてください。
●税金を分納するvs税金を滞納する
分納も滞納も納税証明書を取りに行けば「未納」と記載されるので、会社の状況はあまり変わりません。しかし、税務署と話し合い換価の猶予申請をして計画書通りに分納とすれば、税務署が差し押さえ手続きをしてこない点が大きく異なります。業績が回復した場合の話ですが、税務署からこの分納の許可が出ていると、銀行がプロパー融資の対応をしてくれることもあります。これは融資したお金が税務署に差し押さえられないという前提があるため、銀行も融資ができるわけです。もし計画書通りに支払えなくなった場合には、すぐに税務署に連絡し「今月は支払えないので5万円だけ支払います」と事情を説明して、一部でも支払いをするようにしてください。必ずではないですが「誠意をもって対応する」ことで、払う意思があるとみなしてもらい、多めに見てくれることが多いです。
●ポテンシャルの高い人間を採用vsヘッドハンティング
これは私見も入ってしまうのですが、私の経験上、ヘッドハンティングされてやってきた人の中で、会社にとって本当に有益になる人を一度も見たことがありません。基本的に、ヘッドハンティングで来る方のほとんどはお金が目当てです。もちろん、普通の転職でもそういう方はいますが、ヘッドハンティング経由だと、これが非常に顕著です。お金目当ての人はお金で動きますので、もっと条件のいいところを紹介されると、居着くことなく次の職場へすぐに移ってしまうのです。ヘッドハンターは年収の一定割合の報酬形態のため、年収が高い人が優先的に紹介され退職リスクの高い人が持って来られます。最近はSNSを利用した採用などもありますから、ヘッドハンターからの照会一辺倒になるのではなく、自社でしっかりと力を発揮する人材を育てるということも意識しながら人材採用をしていってください。
- 内田
- 2024年11月2日
- 本
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【本】レビュー『90日で業績アップを実現する「ローコードDX」』
『90日で業績アップを実現する「ローコードDX」』 船井総合研究所 クロスメディアパブリッシング
弊社-税理士法人TAPはタスク管理ソフト(jooto)、RPAロボット(BizRobo)、クラウド業務ソフト(マネーフォワード、freee)、スケジューリングソフト(ACELINK 事務所管理smart)などのローコードDXを進めておりますが、まだまだです。
今後、さらに良い形で進めていくために読んでみました。
ローコードプラットフォーム:従来のようにプログラミング言語によるソースコードを記述するのではなく、予めプラットフォームに具備されている画面部品・ロジック部品などをGUI操作による組みあわせと最小限のコーディングで、高品質なシステムを少ない工数で短期開発を可能にするソフト
いまDXに取り組むことが、これから10年の命運を分ける。
今後は少子高齢化による人手不足が進み、中小木野それは深刻な話です。従来はIT開発専門業者に外注せざるを得なかったが、ローコードでは開発が容易で、企業内におけるシステム内製化促進ができます
中小企業がローコードDXに成功するための5つのポイント
①社長が覚悟を決め、自らも関与すると同時に、社内のエース級の人材をDXの中核人材として投入している。
②人海戦術や、少々の頑張りでは達成できないような、ストレッチした高い目標設定をし、また挑戦しようとしている。
③現場が成果を体感出来て生産性が上がるなど、当初の段階で明らかに成果の上がる絵を描いた状態で臨んでいる。
④短期間で成果を上げ、まずは小さな成功事例をつくり、現場の意見を聞きながら次々と新たな挑戦目標に挑むスタンスで取り組んでいる。
⑤5~10年後の経営体制をイメージし、デジタル人材が経営トップと営業部門をサポートする組織体制を組み上げている。
システム内製における外部パートナー活用のポイント
チェックポイント①:現場主義-経営者と現場に寄り添ってくれるか
チェックポイント②:全体最適の提案-横展開が可能か。変更可能か。手作業がしっかり減るか。
チェックポイント③:成果へのコミット姿勢-実現したいビジネスの目的を理解してコミットしてくれる所は意外と少ない
チェックポイント④:同規模・同業種での実績-自社の業界の商習慣を理解してくれるかどうか。
チェックポイント⑤:投資対効果の算出-同業種での業務効率化事例など情報収集してくれるか。
チェックポイント⑥:不要な開発の提案-必要と思えない開発提案が含まれていないか。
チェックポイント⑦:業績の推移-ベンダー自身の業績が伸びており組織力が高いか。
実際に開発されたシステムの運用に必要なこと。
①システムの操作マニュアルや運用マニュアルの準備
②利用する人たちへの操作説明会の実施
③問い合わせ窓口の設置や運用保守体制(担当・副担当、ドキュメント)の確立
④改善要望や質問事項の対応
<書籍内で紹介されているローコードツール>
kintone(キントーン):サイボウズが提供する、国産のツール。SoR(System of Record)領域が中心となり、使いやすく現場主体のシステム内製を目的として導入されているケースが多いと言えます。業種別のサンプルアプリが用意されているため、すぐに使う事がき、各種パーツをドラッグ&ドロップなど直感的な操作で開発ができます。
- 内田
- 2024年10月26日
- 本
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【本】レビュー『パーカーを着た税理士たちが、DXで世界を変える!』
『パーカーを着た税理士たちが、DXで世界を変える!』青春出版社 朝倉歩
サン共同税理士法人の代表-朝倉歩さんによる著書。
10年後、税理士という仕事は無くなるのか。いま変われば最高にカッコイイ仕事になる。私たちの事務所では、机の並べて電卓をはじき、紙の書類を扱うといったような従来の税理士事務所のイメージとはかけ離れた仕事の仕方をしています。そのキーワードは「DX」。僕たちは、従来の税理士事務所ではあり得ない新しい仕事の在り方の実現に挑戦しています。
パートスタッフも含めた総数約120名のうち、約半数が在宅スタッフで構成されています。既存の業界慣習にとらわれず、朝礼なし、服装自由、成果重視の仕組みを導入し、それでいて残業ゼロへの取り組みを徹底。テレワーク、フレックスタイム制、時短勤務など、柔軟な働き方を推進しています。
税理士資格の受験者数は近年、減少の一途をたどっていました(2021年からわずかに増加に転じています。)僕たちの事務所だけでなく、税理士業界全体が永続的に成長していくためには、若い優秀な人材にとって、魅力的な職業に見えることが必要不可欠です。この仕事のやりがい、未来、可能性をどれだけ感じてもらえるか?だからこそ、競争相手は同業の税理士事務所ではありません。ライバルは一般企業です。今現在の僕は「すべての企業がIT企業のようになっていく」と考えています。それまでアナログで提供されていたサービスがデジタル化されていくことを意味していますが、それ以上に、集客や採用、教育などがデジタル化されていくことを意味しています。だからこそ僕は「デジタルの力を最大限に活用すればするほど、強い組織になれる」と考えています。
サン共同税理士法人では、システムエンジニアなどITに強い技術者を積極的に採用し、自社独自のシステムを開発しています。また、自動入力の分野では業界に先駆けてRPAやAPI連携などの技術を活用しています。2023年には、ChatGPTやメタバースなどの最新のテクノロジの活用をすでに始めています。こうした変化と進化を支えているものは、企業文化にほかなりません。「新しいものは、取り入れて当たり前」だという考えは、僕だけでなく、サン共同税理士法人全体のカルチャーとなっています。税理士事務所は、ほかにはない多くの顧客情報などの情報資産を有しています。お客様の売上、従業員数、業種などはもちろん、社長のキャリア・趣味嗜好・思考法などは税理士事務所しか有していない情報だと思います。こうした情報資産をどのように活用していくか。僕たちが社内で独自システムを開発している狙いの一つには、そうした独自の情報を活用していこうという考えがあります。税理士事務所のビジネスの弱点、課題、手の届いていないところ。そうしたものを全部ひも解いて分析し、解決策を生み出しながら、お客様に提案をしていく。そうした試行錯誤を繰り返すことで、新しい税理士事務所のビジネスモデルが見つかるのではないかと僕は考えております。
僕たちがやるべきことは仕事の「生産性の向上」と「付加価値の向上」の2つです。テクノロジーを駆使して業務を効率化し生産性を向上させ、顧客の期待を超える付加価値の付いたサービスを提供すること。一方でどうやって付加価値を上げるのか?そのカギとなるものは、コンサルティング能力だと僕は考えています。税理士事務所という仕事は、形のある商品を提供する仕事ではありません。付加価値は、クライアントの期待を超える仕事をしたときに生まれるものです。僕は将来的に、サン共同税理士法人を税務会計の知識をバックボーンにしたコンサルティング集団にしていきたいと考えています。具体的には、税務や経営に直結するITの知識を持ち、クラウド会計の導入などクライアントに有益なITツールの導入提案を行えること。また経理業務の自計化など、クライアントの業務改善提案までできる事務所になることです。
サン共同税理士法人ではテレワークを活用した事務所運営に力を入れています。IT業界などではテレワークを中心にした働き方が進んでいます。にもかかわらず税理士事務所ではテレワークができないとなれば、新卒採用などにも影響し、業界の魅力が失われてしまいます。僕たちはフルリモートでも仕事ができる環境を構築しておくことが重要で、そのうえでリアルで出社した時は、リアルでしかできないことを行う事が重要だと思っています。徹底しているのは業務効率化であり、目指しているのは生産性の高い働き方の実現です。「残業ゼロ」「有給未消化ゼロ」「離職率ゼロ」、僕はこの3つのゼロを本気で達成したいと思っています。働いている様子を見ていても、閑散期であれば18時過ぎには、ほとんどのスタッフが仕事を終えています。繁忙期でも19時頃には仕事を終えています。遅くまで仕事をしている日でも20時を過ぎる日は年間で数日程度です。
安くて高品質なサービスが提供出来たら、顧客満足度は上がっていくと思うので、それを目標に企業努力をしていこうと考えています。例えば年間50~80万円で提供されている税務顧問サービスを、DXでコストカットし、相場の半値程度で提供できるようにするイメージです。私がイメージしているのは「ユニクロ」です。ユニクロは「高品質で低価格」だから売れていて、お客様に愛されるブランドになっています。僕たち買い手からすれば、安い上に品質が良いから購入しているのではなく、品質が良い上に安いから購入しているのだと思います。その意味で、優先すべきは低価格ではなく、品質です。
税理士事務所のスタッフには、勉強好きな性格を持った人が多くなっています。僕は税理士事務所という組織を率いているからこそ、スタッフに対して学びの機械や成長の機会を提供し続けることを大事にしなくてはならないと思っています。事務所規模が大きくなり、そろそろ限界に近づいてきてはいますが、僕は全員の日報を毎日目を通すことにしており、気になった内容のスタッフにはチャットを送ったりしています。日報の書き方からは、各スタッフの性格や仕事のやり方が垣間見えますので、そこからたくさんの情報を得ています。サン共同税理士法人の評価制度は、インセンティブ重視(手当)ではなく、プロモーション重視(昇格)になっています。仕事ができる人に手当で還元するのではなく、昇格で還元し、高い職位となってやりがいをもって仕事をしてもらいたい。管理職を育てるうえで、僕はこうした考え方を重視しています。
- 内田
- 2024年10月19日
- 本
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【本】レビュー『成功者がしている100の習慣』
『成功者がしている100の習慣』ナイジェル・カンバーランド ダイヤモンド社
本書に紹介されている100の習慣は、関連する古今東西の名言も織り交ぜながら簡潔に紹介し、成功しない人が陥りやすい思考・行動のパターンも指摘します。
著者は成功を、仕事や経済的豊かさといった尺度のみでとらえているのではありません。家族や大切な人たちと愛情豊かで良好な関係を築き、他人に親切にし、心身の健康を維持して充実した人生を送ることを真の成功とみなすべきと主張しています。
習慣4:心の知能指数(EQ)を高く保っている
成功する人は相手の立場で物事を考え、成功しない人は自分の立場で物事を考える。高いEQは、バランスのとれた、充実した人生を送るために不可欠です。それは恋愛や家庭、職場での人間関係を良好に保つために欠かせません。たった一度、感情を抑えきれなかったことで、仕事や結婚を台無しにすることは十分にありえます。
習慣9:十分な休養をとっている
成功する人は上手に休んで、リフレッシュし成功しない人はズルズルと働き続ける。「誰でも、日頃抱えている様々な問題を忘れ、一切から解放される時間をつくるべきだ」(マヤ・アンジェロウ アメリカの詩人)。これは、十分に休まないと、生産性が低下するからです。7つの習慣のコヴィー博士も木を切るにはのこぎりの刃を研がなければならないと言っています。細かい/長い休暇をとれば、自分にとって何が重要か、本当にやりたいことは何かを、じっくりと考えれますし、日常から離れて自分を客観視すれば、新しいアイデアも湧きやすくなります。
習慣12:ストレスにうまく対処している
ストレスにより夢や幸福が奪われ、健康が失われ、家庭崩壊し、あなたの人生を壊しかねません。ストレスの原因は人によって様々ですが、症状には次のような共通点があります。元気が出ない、抑鬱、食欲がない、疲れやすい、腰痛、過敏症、不眠症、怒りやすくなる、目のかすみ、だるさ、無気力、頭痛。私の父はよくこう言っていました。「今日ストレスを感じていても、一年後には何があったかすら覚えていないさ。だから、気にすることなんてない。」
習慣23:健康に気を配っている
成功する人は「健康第一」の価値を知っていて、成功しない人は「健康を後回し」にすることのリスクを知らない。「健康なら、たぶん幸せになれる。健康で幸せなら、それだけであなたは人生に必要な宝物をすべて手に入れたことになる」(エルバート・ハバート アメリカの作家)。身体を壊してまで働いても、誰の得にもなりません。あなたは本当に健康や寿命を犠牲にしてまで、お金を少しでも多く稼ぐ必要はありますか?
習慣40:身近な人に感謝している
成功する人は「ありがとう」が口癖で、成功しない人は周りに何かをしてもらうのは当然だと思っている。私たちはつい誰かに何かをしてもらうのを当然だとみなしてしまいがちです。それが日常的に繰り返されている行為ならなおさらです。それは相手の行動だけではなく、感情を無視することにもつながってしまいます。「今日、誰かに感謝を示しただろうか?」と自問しましょう。
習慣45:思考をコントロールしている
自分は成功すると考えるか、自分なんてどうせ成功しないと考えるかは、現実に大きな違いをもたらします。思考は、人生に計り知れないほど大きな影響を与えます。たとえば、幸せだ、悲しい、自信がある、この人が好きだ、と考えれば、実際にその通りの感情になります。
習慣55:今、実行する
「人生は綱渡り。慢心が一番危ない。何かをやろうとしているのなら、今すぐすべきだ。明日では遅すぎる。(ピート・ゴス・イギリスの冒険家)」。重要な話を先延ばしにすると人間関係が壊れることがある、謝るのを避けていないか?先延ばしは「今さえ楽しければいい」という発想に基づいています。先延ばしの問題に苦しむ人は「今すぐ始めないのはなぜか?」「今すぐに始めないことで支払わなければならない代償は何か?」を考えるべきです。
習慣59:簡単に腹を立てない
「被害妄想はやめよう。誰もあなたのことなど気にしていない。人はそれぞれ自分の夢や現実に従って行動しているだけだ。他人が何を言おうと、何をしようと平気でいればいい。そうすれば。不要な苦しみから解放される。(ミゲル・ルイス メキシコの作家)」。簡単ではありませんが、いちいち他人の言動にイラついてやり返していたら、あなたの周りから人がいなくなってしまいます。穏やかな気持ちで生きていると、それは他人との関係の中にも反映されます。もし他人の言動が気になったら、腹を立てるのではなく、「つらい毎日を送っているのだな」と相手を哀れむ気持ちを持つようにしましょう。他人の発言や行動をコントロールすることはできないのですから、失礼な相手とは関係を絶ちましょう。
習慣69:約束を守る
約束は守るべきです。約束したことを実行すれば、信頼が高まります。信頼は重要です。成功する人はできない約束はしない、成功しない人は安請け合いをしてしまう。しかし、信頼は築くのには時間が掛かり、たった一度の過ちですべてが失われてしまう事もあります。例えば、不倫をする、仕事の納期を破る、といった行為をすれば、パートナーや取引先の信頼を一挙に失ってしまいます。
習慣70:恐怖とうまく付き合っている
「恐怖に押しつぶされてはいけない。恐怖は精神を破壊する。それはすべてを消滅させる小さな死だ。私は恐怖と対峙する。恐怖が自分を突き抜くことを、私は恐れない。(フランク・ハーバート アメリカの作家)」恐怖は私たちを衰弱させます。失敗するのを恐れてリスクを冒さなくなり、笑われぬを恐れて積極的に行動しなくなるのです。私たちを成功から遠ざけているのは、能力が足りないかもしれないという恐怖だけではありません。成功した自分を想像するのが怖い、という恐怖もあります。私たちは、闇ではなく光を恐れることもあるのです。「怖くなんかない」というふりをして目をそむけてはいけません、向き合い、そのうえで笑い飛ばしましょう。恐怖を外に連れ出して、少しずつ付き合い方を学んでいきます。
習慣77:努力を継続できる
「私たちの最大の弱点は、すぐにあきらめてしまうことだ。成功を引き寄せるために必要なのは、あと一回挑戦することなのに(トーマス・エジソン)」言い訳をするのは簡単です。他の人がやめてしまうような場面でも、もう一度挑戦を続ける、忍耐力のある人になりましょう。継続する力こそが、私たちをゴールに導いてくれるのです。あなたを応援している家族や友人の力も借りましょう、きっと、夢や目標の重要性をあらためて思い出させてくれるはずです。残念ながら、あなたが大きな目標に向かっているとき、そのことを嫉む人はいます。人が忍耐強く努力を重ね、自分よりも優れた何かをすることに嫉妬しているのです。外野の声に惑わされて、夢の達成をあきらめないようにしましょう。
習慣82:有害な人間関係は断ち切る
危険なのは、あなたの周りにいる有害な人たちです。常にネガティブで、懐疑的で、嫉妬心に満ち、不満を言い、あなたに求めてばかりで、自分から与えようとしない人たち。このような人たちと接すると、いやな気分になります。しかし最大の問題は、このような有害な人間関係から生じる悪影響が、あなたの他の人間関係や人生全般にも及んでしまう事なのです。有害な人からの誘いを断ったり、有害な人がいる集まりを避けたりするときに、罪悪感を覚えたりする必要はありません。完全に関係を断ち切ることができない相手は、出来る限り接触を避けましょう。どうしても会わなければならないときは、短時間で切り上げましょう。
習慣89:呼吸を大切にしている
「呼吸は命だ。良く呼吸をすれば、長生きできる。(サンスクリットのことわざ)」私たちは、めったに自分の呼吸に注意を向けたりはしません。しかし、呼吸は人間が生きているためには不可欠なものです。呼吸は、あなたの思考や行動、体験に応じて変化します。多くの研究が、良い呼吸が心身の健康を向上させることを示しています。鼻からゆっくりと5秒ほどかけて肺だけでなく胃を満たしていると想像し、息を吐く前に3~4秒息を止めます。緊張を和らげ、神経化学物質の分泌を促して気分を良くし、幸福感を上げる。心臓の機能を高め、免疫システムを強化し、毒素を取り除き、豊富な酸素を体内に取り込むことでエネルギーレベルを上げます。私が普段、無意識に行っている呼吸に注意を向けるだけで、これほど多くのメリットがもたらされます。
習慣100:悔いのない人生を送ろうとしている。
地球上には、実に様々な人間が生きています。にもかかわらず、死ぬときには、私たちはみな同じように後悔をします。あるオーストラリアの看護師は5つのことを言っております。1.他人に期待された人生ではなく、自分が本当に望む生き方をする勇気を持ちたかった。2.働きすぎなければよかった。3.周りに合わせるために自分の感情を抑えたりせず、感じたことをもっと表現すればよかった。4.もっと友人と多くの時間を過ごしたかった。昔の友人ともっと連絡をとればよかった。5.もっと幸福感を味わい、笑えばよかった。人生を真剣に受け止めすぎなければよかった。
追加の習慣1:常に犠牲を払う準備をしている
「優秀な人と偉大な人を分けているのは、何かを犠牲にすることの意志があるかどうかだ(カリ―ム・アブドゥル・ジャバー 元NBA選手)」二兎を追う者は一兎をも得ずです。
追加の習慣2:何が起ころうと、人生は続くと心得ている
この本の執筆をしている間、私は何度も人生の苦しみや悲しみを味わいました。最近、息子の友人が死亡した。親の友人が闘病後に亡くなった。私の弟が離婚した。・・・あなたもこの先、このような体験をすることがあるでしょう。そのような苦しく、悲しい瞬間は、目標や夢を達成するための計画が、100万光年先の遠くにあるように感じられます。痛みや驚き、恐れ、涙への対処、他人の支援のために時は流れていきます。しかし、人生は続きます。どれだけ悲しい出来事があっても、時間が経てば、私たちはまた夢や目標を追い求め、成功への道を歩むことができるようになるのです。そして、味わった痛みや悲しみ、苦しみは、深い知恵となって再び知恵となって再び道を進み始めたあなたの力になってくれるのです。
- 内田
- 2024年10月12日
- 本
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