【税務】租税原則
- 内田
- 2024年3月30日
- 税務・会計・経営
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参考文献:『租税法』金子宏 弘文堂
世の中には「租税原則」というものがあり、税理士法人の仕事をしていく中ではこちらを頭に入れておく事がとても大切です。
もしも税務調査でそれに合わない事を言ってきたり、税務実務で判断に迷った時には思い返して判断すると良いと思います。
■税法の基本原則
1.租税原則
「どのような税をどのような理念に基づき課すべきか」という税制を決める一般的基準を定めたものが租税原則です。
我が国が税制改革を行ってきた際に、よりどころとした租税原則が三つあります。
(1)公平
①経済力が同等の人々は等しく負担すべきという水平的公平と②大きな経済力を持つ
人はより多く負担すべきであるという垂直的公平の二つの概念があります。
(2)中立
特定のモノやサービスに過大な税を掛けるようなことをせず、税体系や各税
の仕組みを経済活動に歪みを与えないようにしていく必要があります。
(3)簡素
徴税コストを抑える観点と共に、国民の理解を容易にして納税負担を軽くするために
も税金制度の簡素化を重視する必要があります。