レビュー『大谷翔平~メジャー120年の歴史を変えた男』
- 内田
- 2024年6月8日
- 本
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『大谷翔平~メジャー120年の歴史を変えた男』 ジェフ・フレッチャー 徳間書店
アメリカのエンゼルス担当の記者さんの著作という事で、読んでみました。
さすがアメリカの記者さんということで、
エンゼルス前監督 ジョー・マドン
「翔平の本質は、野球そのものと試合を可能な限り楽しもうとする姿勢にある。負けたくない思いは誰よりも強い。同時に、謙虚で、礼儀正しく、優しい男だ。ある意味で古風な気質を備えているともいえよう。休養を取り払ったことが、翔平の大躍進につながった。あのような大成功が実現したのは、誰も横やりを入れて邪魔しなかったからだ。私がもっとも驚かされるのは、投手としての翔平の耐久力だ。打撃のほうでは大きな飛球を打ってくれると信じていたが、あれだけのイニングを投げてくれるとは思わなかった。」
・未来を引き寄せる夢ノート
大谷の母校-岩手県花巻東高校の監督、佐々木洋監督は、
・日本ハムファイターズの決断
日本ハムファイターズはプロ入りせず渡米する意向であった大谷に あらゆる叡智を持ち込み、 他の全ての球団が投手専念を求めるなか、二刀流を容認した。 太平洋両岸のすべてのプロ関係者と同じく、 日ハムスカウト部長大渕もまさか一人の選手が投手と打者の両方で トップレベルで成功できるとは信じてなかった。しかし、 そんな大渕も大谷の姿を見て考えを変えた。「もし、 ある人があらゆることのできる能力を備えているならば、 私たちは彼に備わる才能を見極めて、 技量を高める手助けをしなければなりません。 ミケランジェロとかアインシュタインみたいなものですよ、 ああいう人は芸術も科学も、 すべてこなすことができるのですから。」
・未踏へのチャレンジ
大リーグに行っても大谷はすぐに活躍し、背も高く、 あどけなさを残したイケメンで、超大物のセレブとなっていった。 しかし、お金と地位を得て、 スキャンダルを嗅ぎ回る報道陣に追われているにもかかわらず、 大谷は球場を出ると寮の部屋に直帰し、休息をとり、 次の日の試合に向けた準備を繰り返していたという。おそらくは、 高校時代のトイレ掃除のおかげで謙虚な姿勢を保つことができたの だろう。 大谷は特に2015年2016年にダルビッシュと合同トレーニン グと食事から砂糖を排除し、 白米に替えて玄米を食するようになり、大きく飛躍した。「 この間に、食事について学んだことは大きかったですね。」 ダルビッシュの理論と練習法を導入して、 約1年後の大谷の回顧である。