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【本】「治る」歯科医療と「治らない」歯科医療

 

 

 

 

 

 

 

 

「治る」歯科医療と「治らない」歯科医療』高橋浩司 万代宝書房

友人の歯医者さんが書籍を令和7年7月7日に出して拝受しましたので読ませていただきました。
(かつて毎月一緒に焼肉を食べに行きましたが、その時に聞いたお話も盛りだくさんの書籍でした。)

・むし歯も歯周病も身体の病気
口腔と全身の関係は密接で、全国を見ると何十年も前からそこに気づき、全身を歯科診療をしている先生たちが多くいるという事実がある。過去の私(高橋浩司歯科医師)は病気を何も治していなかった、やっていたのは歯の修理でした、「医師」とは程遠い、「修理士」だったのです。虫歯は身体の中で一番硬い組織である歯が溶けるほど身体の異常がある状態、歯周病とは歯茎の中の骨が破壊される病気。特に歯周病は一生懸命歯磨きをして表面的な炎症を抑えるだけでは治りませんし、むし歯も含めて全身の病気の一つの症状が口の中に現れたに過ぎないのです。

・歯を残すための予防歯科は家で行うもの
むし歯や歯周病は「生活習慣病」の一つです。まず第一に、その生活習慣を気を付けましょうという事自体、生物として崩壊していると気づかなくてはいけません。歯科医師があなたと生活を共にするわけではなりません。お家に行って監視するわけでもありません。ですから、普段からあなたが何を食べてどんな風に身体を動かして、ちゃんと休息をとっているか。歯の神経は治癒力を持ち重要であるため、神経を残す「歯髄保存処置」ができる歯科医に見てもらい、生活習慣を伝えなくてはいけません。それを行うためには土台の身体の状態がポイントでむし歯になるような身体は歯髄保存療法がうまくいかないため同時に身体の改善が必要なのです。

・むし歯のメカニズム
歯の血流と滲み出る液体がむし歯に影響し、そのため歯磨きをしなくてもむし歯にならない。歯の表面に出てくる液体が歯を防御する役割を果たしています。この防御には健全な血流があるというのが前提で、血流が不良な状態ではその歯表面には液体が出てこれず、表面や細い管を通して酸や異物が内部の侵入を許しむし歯や知覚過敏を起こす事になります。このため全身の血管、血液、自律神経、心臓が健全でなくてはいけないということになります。このような慢性的な血流障害だけでなく瞬間的な血糖スパイクとストレス(過度の緊張)にも注意で、むし歯に甘いものが影響するのは細菌が酸を産みだすだけなく、血糖値の乱高下がとても影響するのです。

・砂糖を避ければ健康でむし歯も防げるのか
健康志向の人で「白いものが悪いから白砂糖を避けている」と聞くことがあります。このような精製物は血糖値を上げる代表格なので避けることには賛成です。しかし白砂糖の代用としてはちまつ、オリゴ糖、合成甘味料などでも血糖値に関係なく、薬物中毒者のように甘味を求める行動が脳に作用する危険な行動なのです。私は「健康」は「健幸」であるべきと考え、身体が穏やかなだけでなく、心が康らかで幸せを感じていなくては真の健康と言えないと考えます。脅迫的な観念で自分を納得させて不自由な生活を送るような志向では到底健康にはなれませんし、「健幸」とは程遠いと思います。

・生活習慣の改善の考え方
一般的に、「食事、運動、睡眠」が生活習慣改善につながると思います、3つとも大切なのは間違いないと思います。ただ、あなたの身体は食べたものからできていますので、どんな身体が出来上がるかは食事がやはり基本といえます。運動については気を付けるべきで、私の場合は「運動をしましょう」ではなく「生活動作増やしましょう」「全自動の洗濯機を2層式に換えましょう」などと言い換えて指導します。また健康のために運動をする事も多いと思いますが、ジムのように室内の汚れた空気の人工的空間ではなく、外で新鮮な空気、自然界の音に包まれた中で、身体を動かす方がはるかに意味があります。

・FOOD-LIFE セラピー&内海式精神構造分析
私のクリニックの根本療法として提案をしている3か月間の実践プログラムをご紹介します。FOOD-LIFEセラピーはその名のとおり、食事を中心とした生活習慣改善をするプラグラムで、SKY10-Ⅲ(宇宙飛行も使った全世界の医療機関で使われて機械)などによる全身状態の確認を行ったとあとに、偏らない食事のニュートラルを3か月かけて学び実践してマスターし、「こーじーのおすすめオンラインショップ」でも販売する健康補助食品も使いながら、好きなものを好きなだけ食べる食事指導で生活習慣病を改善します。内海式精神構造分析では問題や悩みは自分自身に原因がありダメな自分が望んで起こしたの視点のもと、変わるきっかけ掴めるかが鍵になります。

・治すのは自分です
歯を削れば良い、金属を詰めれば良いような「対症療法」で応急処置をしてもらったら自分で治しましょう。重要なのは原因ですからそこへの「根本療法」を理解をしながら自分で決断して行いましょう。せっかく口の中からサインを出している程度の軽傷なのに、自分は身体全体健康だと言い張って、聞く耳持たず動かず、学びも実践せず、そのサインを重症になるまで無視続けるのは良くない事です。私の経験上「素直」で「前向き」な人は圧倒的に治ります。歯ブラシを持たない身体も強い先住民族にほとんどむし歯がありません。虫歯は口の中にいる細菌(この塊がプラーク=歯垢)が食べ物の残りかす(特に砂糖や炭水化物)をエサにして酸を作り出し、その酸によって歯が溶かされることで発生します。現代は、砂糖や精製された穀物を多く含む食事をとるためプラークが形成されやすく、その結果として虫歯になりやすい環境にあるのです。

<参考:高橋浩司先生が院長を務める おびひろ清流歯科クリニックさんのHP>
おびひろ清流歯科クリニック

  • user 内田
  • time 2025年9月6日
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