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【本】レビュー『こんな会社で働きたい』

  • user 内田
  • time 2026年2月28日
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こんな会社で働きたい 人への投資で成長する 健康経営企業編』クロスメディアHR総合研究所 インプレス

健康経営の概念は、アメリカの経営心理学者ロバート・ローゼンが著書『The Healthy Comapny』の中で提唱したのがはじまり。日本においては2006年、NPO法人健康経営研究会で「人という資源を資本化し企業が成長することで社会の発展に寄与すること」と定義しました。従来の健康管理(法令順守)と心と身体の健康づくり(ヘルスリテラシー)を土台としつつ、従業員の「働きやすさ(コンフォート&コミュニケーション)「働きがい(ワークエンゲージメント)」「生きがい(ウェルビーイング)」が企業と社会の発展につながります。

2022年に経済産業省から発表された『人材版伊藤レポート2.0』では、人的資本経営の在り方を「3つの視点と5つの共通要素(3P5Fモデル)という形で提示されています。

 

 

 

 

 

 

視点①経営戦略と人事戦略の連動
今後は「どのような人材を配置すべきか」「人材育成のためにどのような制度を設けるべきか」といった人事戦略を経営と結びつけて考えることが求められます。たとえば、社内でのDXを推進する場合、人材採用や人材育成によるデジタル人材の確保が求められます。

視点②As is-To beギャップの定量把握
企業の現在の姿(As is)と将来目指すべき姿(To be)のギャップを定量的に把握することが大切です。課題別のKPIを設定し、自社の戦略を定期的に見直せるようにすると同時に、経営陣は人材データに基づいて指標の認識合わせを行います。

視点③企業文化への定着
企業の存在意義、社会的使命を明確に伝えたうえで、社員一人一人の目標や価値観と照らし合わせることで、働く意味を社員自身が見いだせる文化を育むことが人的資本経営の成功を支える基盤となります。

共通要素①動的な人材ポートフォリオ
社内に足りないスキルや能力を把握し、必要な人材を見極め具体的な施策を提示することが求められるため、自社に必要なリーダーシップを定義して、今現在の自社内人材のスキルを把握しておくことが大切です。

共通要素②知・経験のダイバーシティ&インクルージョン
多様性のある個人が各自の知識や経験を持ち寄ることで、組織がイノベーションを生み出す原動力となり、個人のパーソナリティや能力、スキルなどをしっかりと把握し、それぞれを適切なポジションに割り当てることが企業に求められます。

共通要素③リスキル・学び直し
社員のスキル向上を目指し、持続的な成長を促進するための制度や機会を提供できているかどうかが問われています。単に社員にスキルアップを求めるわけではなく、社員が積極的に取り組む意欲を持ち続けられる環境であることも意識する必要があります。

共通要素④従業員エンゲージメント
従業員が会社との「心の距離」が近いか遠いかに関わっていますが、仮に上司との関係に悩みを抱えていたとしても、仕事自体は好きで、会社の活動に対して共感が得られていれば、仕事を続けようという気持ちが生まれます。従業員が自分の仕事に意味を感じられる環境をつくることが重要です。

共通要素⑤時間や場所にとらわれない働き方
既存の業務プロセスやマネジメント手法を見直し、リモートワークや在宅勤務を導入するなど、柔軟な働き方を提供しましょう。

 

★人材版伊藤レポート2.0 サイバーエージェントの事例

 

 

 

 

 

 

視点①成長事業分野の社長ポジションに新卒・若手社員を登用し、20-30代の社長を52名輩出
共通要素②次世代抜擢枠の若手社員は、2年間、毎週の役員会議に参加し意見を表明、決議も行う。

 

 

 

 

 

 

 

視点②全社員のエンゲージメント状況を毎月把握している。全社員のコンディションを毎月定量的に把握、
専任者がケア
共通要素④社員の希望による異動を促しており、エンゲージメントが高まる社内異動も実現。

 

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