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【本】レビュー『成功のコンセプト』

  • user 内田
  • time 2026年3月14日
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成功のコンセプト』三木谷浩史 幻冬舎

楽天グループ代表-三木谷さんによる(平成21年のものですが)著書です。

〇第1のコンセプト:常に改善、常に前進
太陽が何千回地平線から昇ろうと太陽の事を古いという人がいないように、「改善」という言葉は人間がビジネスをしていく限り永遠に使い続けられるはずだ。人間が創り出すモノはどんなものであれ、改善の余地があるからだ。そして日々改善を続ける限り、人は日々前進することができる。これを延々と繰り返してきたのが、僕たちの未来に対するアプローチだ。スタートはゆっくりでいい。けれど改善を続けていけば、必ず世の中に認知されるようになる。そして認知されるにしたがって成長のスピードは加速していく。改善の蓄積があるから、クオリティはきわめて高いものになっている。
1.01の「365乗」はいくつになるか計算してみるといい。1日1%のわずかな改善であっても、1年続ければ元の37倍以上になるのだ。
日々の改善は、つまり足元を見つめることなのだ。世の中がどんどん変わるということは、スキーでの予測なコブやアイスバーンが次々に出てくることだ。その一つ一つを上手に乗り越えていなければならない。自分がどこへ向かうべきかを考えながら、日々改善を続けていく。世界が大きく変わろうとしている時代、人間の価値観そのものが変わっていく時代だからこそ、そのバランス感覚の重要性より高くなると思っている。そして少しでも進んでいく、一段ずつでも上っていくためには、いつも自己を否定する勇気を持たなければならない。人は自己愛というものがある。その自己愛こそが、判断を誤らせることを常に意識していなければならない。自分の仕事について愛情や慣れがあるからそのまま続けたいと思っているだけで、どんなことにもよいいい方法はいつも必ずあるのだ。

第2のコンセプト:Professinalismの徹底
お金を稼いでいるかどうかよりもそれにどれだけ心血を注ぎこんでいるかでプロフェッショナルかどうかが決まると僕は思っている。それはビジネスで成功するための秘密であり、そしてまた仕事を楽しみに変えるための秘訣でもある。極論、ビジネスで成功するかの鍵は、結局のところ、仕事を人生最大の遊びにできるかかだ。人間は遊んでいる時、最大の想像力を発揮する動物なのだ。
僕たちの眼の前には、いつも登るべき山があった。それも、自分たちの能力では登り切るのが不可能に思える山が。リーダーの役割はそういう山をいつも見つけることだと思う。「あんな山、登れないですよ」誰かが弱音を吐く。「大丈夫だよ、俺たちなら登れる」そう言って、一緒に山を登るのだ。そして登り切った瞬間には、次なる高い頂を指さして「今度はあの山を目指そう」と宣言する。たとえ近所の名もない山から登り始めても、絶対に立ち止まらずにこれを続けていけば、いつかきっと世界最高峰を目指せるようになる。不可能に見えた山を登り切った喜びと自信が、会社の文化になる。

第3のコンセプト:仮設⇒実行⇒検証⇒仕組化
ビジネスは試験と違って、問題に対する正解は用意されていない。問題が生じる。その解決法を考える。その解決法が正しいか間違っているかは、実際にそれを適用して初めて判断できる。
禅宗にはこういう言葉があるそうだ「師にあっては師を殺し、仏にあっては仏を殺す」殺すというのは乗り越えるという意味だろう。史師匠の言いつけを守り、経典を読んでいるだけでは、絶対に進歩できないと言っているのだ。常に進歩することを考えて行動する、これはもちろんビジネスにおいて重要なことだ。江戸時代から300年続いた京都の老舗であったとしても、今も元気に商売をしているところは、毎年のように新しいチャレンジをしている。仮設・実行・検証という行動形式は、そのための強力な武器なのだ。
個人のレベルで考えれば、仮説を立て、その仮説に基づいて実行し、その結果を検証するだけでも十分だからだ。検証した結果、仮説が正しいことが分かったら、あとはそれを続けていけば良い。検証して思うような結果が得られなければ、その原因を考える。仮説が間違っていたなら新たな仮説を立てればいいし、仮説の実行方法が間違っていたなら別の方法を試してみれば、進歩し続けることができる。そういうことを繰り返していけば、目的は達成できるはずだ。

第4のコンセプト:顧客満足の最大化
なぜ顧客満足が重要なのか。何のために顧客満足の向上を図るべきなのか。この問題を真剣に考えることは、自分の仕事を見つめ直し、仕事に対するモチベーションを高める結果につながる。楽天はインターネットの力を使って情報格差社会を破壊する。インターネットを利用すれば、地方に住んでいる人が、都会に住む人と同じビジネスチャンスを手にすることができる。広い店舗を持たない個人商店主も、全国規模で展開する大資本と同じ土俵で戦う事ができる。インターネットを使って条件的に弱い立場にある人に力を与えること、エンパワーメントすることが楽天の使命なのだ。収入は仕事の大きなモチベーションになるけれど、それだけでは本当の意味で頑張る力は湧いてこない。人間は弱い生き物なのだ。どんな人も心の底では、他人の評価や感謝を必要としている。自分の仕事が誰かを幸せにしているという実感は、仕事を続けていくための極めて重要なモチベーションになり得るのだ。顧客満足がなければ、事業は成り立たない。もちろん投資やM&Aなどの別の方法で、短期的に利益を上げることができる。しかしお客さんがついて来なければ、結局いつかは破局を迎える。顧客支持の拡大こそが、ビジネスの拡大につながっていく。地球規模の企業へと成長するためには、人類全体の「幸福」に貢献しなければならない。

〇第5のコンセプト:スピード!スピード!スピード!
業績が大きく伸びているような企業では、リーダーと部下の間にスピード感のズレはほとんど見られない。誰もが小気味よくテキパキと仕事をしている。みんな忙しいはずなのに気配りが行き届いているのもそういう会社の特徴だ。当事者意識(=自分が仕事の主人公にあうること)を持って仕事をすればスピードは自然に上がる。それは当事者意識=経営者としての意識が「モノの見方を変化させる」からだ。当事者意識を持つと、モノゴトを俯瞰で眺めるようになるのだ。
ビジネスは結果が出るまでに時間がかかるから、俯瞰で見ることができないうちは、仕事を速くやれと言われると、どうしても後ろから押されているような気分となる。しかし、それでは誰も本気で走れない。そうではなくて、前方に電車が停止していて、発車のベルが鳴り響いている、という状態に自分で気づかなければならないのだ。
「目標の設定」がスピードアップに効果的なのは、自分の目標を決めると、そこに至るまでの道のりが見えてくるからだ。現在地から見て目標地点がどの方向にあるのか、そこまでどのくらいの距離があり、その間にはどんな障害や難問が横たわっているのかが、まず大まかに見えてくる。地図は自分たちで描くしかない。因数分解した目標を次々にクリアしていけば、必ず最終目標に到達できる。小さな目標を結んだ線が、自分が進むべきルートになるというわけだ。目標が十分に大きければ、スピードの大切さを見に沁みて実感するに違いない。おそらくやらなければならないことはあまりにも多いからだ。そこで挫けてはいけない。できない理由を探すから、不可能に思える理由を探すから、不可能に思えるのだ。できる理由を探していけば、不可能を可能にする方法が必ず見えてくる。

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