『折れない心』 野村 忠宏
- 内田
- 2011年8月26日
- 本
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『折れない心』 野村忠宏 学研新書
高校時代に柔道をしているときに好きだった選手が野村忠宏選手です。
オリンピック柔道60kg級を3連覇したことで有名な方です。
その野村忠宏選手による2010年2月の著書。内容を少し抜粋させていただきます。
「僕は一見、豪快そうに見えて実は関西弁でいうビビリである。」(14頁)
ビビリだからこそ自分をとことんプレッシャーで追い込んで折れそうな心を立ち直らせていく。
「負けて強くなるということを何度も経験してきている。」(28頁)
負けた経験を元にして絶対に負けてはいけない試合に勝つ。
ここだけは負けてはならないという試合で結果を出せる人間であり競技者でありたい。
「背負い投げは、調子を測る上での一番のバロメーターである。」(77頁)
半身で釣り手と引き手で体を入れるスペースを作り、大事なのは相手のバランスを崩して技に入る瞬間肩の力を抜く。
「限界からさらに突き抜けるステージを乗り越えてこそ成長につながるのだ。」(172頁)
柔道の乱取り練習でも時間を気にせず、限界と感じたところからさらに5分10分とチャレンジしてみる。
「座右の銘を聞かれれば執念と言うことにしている。」(183頁)
母校天理高校柔道部の応援旗にも書かれている「執念」という言葉。
勝負するという生き方を選んだ時点で「執念」は常に心の中に持っておかねばならない。
執念とは自分自身の心の戦いなのだ。
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