シャープ株式会社
- 内田
- 2015年5月31日
- 税務・会計・経営
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私の自宅のテレビはシャープ製品です。
液晶テレビや液晶パネルといえばシャープだという印象は今でもあると思います。
ところが、そんなシャープ株式会社が大変な試練の時を迎えております。
下記の連結業績を見ても、ここ数年の赤字の累積額は1兆円を超え、
自己資本比率は前期の8.9%から1.5%まで落ち込みました。
★シャープ株式会社(直近5年間の連結業績)★
決算日
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平成23年3月
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平成24年3月
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平成25年3月
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平成26年3月
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平成27年3月
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売上高
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30,219億円
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24,558億円
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24,785億円
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29,271億円
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27,862億円
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当期利益
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194億円
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△3,760億円
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△5,453億円
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115億円
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△2,223億円
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この赤字の原因は「過剰投資」と「経営意思決定の遅さ」だと言われています。
一時期亀山モデルが売れまくったことを受けて、2010年に4,300億円も掛けて大型液晶の投資をしましたが、
結局中型モデルに特化した中国台湾の企業に負けて投資に失敗した結果になります。
作れる技術の高さがあっても、市場で売れる意思決定に時間が掛かります。
スマートフォンやタブレットへの移行の過程でも、LED技術などで韓国企業に先を越されました。
この技術力とブランド力を潰すことなく復活してもらえることを願いたいところです。