レビュー『ルポ 地域再生』
- 内田
- 2018年10月6日
- 本
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『ルポ 地域再生 なぜヨーロッパのまちは元気なのか?』 志子田徹 イースト新書
北海道新聞の記者–志子田徹さんの講演を聴き、同時に著作も読ませて頂きました。
志子田さんがイギリスに特派員として三年間いた時にヨーロッパ各地を取材した時の内容で、地方が疲弊する日本に活かせる内容と感じました。
ヨーロッパでは地方のちいさな町でも満足しながら暮らしているそうで、町自体が元気に見えたそうです。
特に印象に残ったのは、イタリアの地方の例。
トスカーナ地方はもともと過疎化に悩んでいたそうです。
そこから住んでいる「ひと」が農家民泊や名産ワインの品質向上に力を注ぎ、今では世界中の人を惹きつける観光地になりました。
イタリアラッジョーロという町の例も印象的です。故郷を何としても守りたかった税理士さんが空き家を六軒買い、外の人に田舎暮らしを経験してもらい、集落が明るくなり移住者や観光客も増えたそうです。
北海道も十勝も真似られるところがあると思える内容でした。