レビュー『仕事は自分ひとりでやらない』
- 内田
- 2022年12月10日
- 本
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『仕事は自分ひとりでやらない』 小木田朝子 フォレスト出版
弊社で実施しております「製販分離」に繋がるお話かと思い、 読んでみました。
仕事を抱え込まず 周りに助けを求める技術 ヘルプシーキングは何が凄いか。
助けを求めることは、チームの足を引っ張ることではありません。
仕事を「誰が終わらせるか」ではなく、「 チームとして終わっているか」が重要です。
「不測の事態が起こること」が問題なのではなく、 そのリカバリーを「チームとしてできないこと」 が大問題なのです。
疲弊し孤独を感じていると、コンディションは悪化し、 良いパフォーマンスを発揮することが難しくなります。
私たちは、 心身のコンディションが仕事の質や成果に直結してしまいます。
こうした状況をつくらない、 またこうした状況を変えることができるのが、 ヘルプシーキングです。
仕事をする中で、辛いときには「辛い」 と言え、助けてほしいときには「サポートがほしい」 と言うことができれば、私たちは安心して仕事を継続でき、 そんな仕事に愛着を持てます。
私たちが向き合う仕事は、過去に経験のない仕事、 チームの中に答えがない仕事が増えています。
そうした場合、「時間をかけてもなんとかできない」ことや、「 ひとりで考えたのではたかが知れている」ことが大半です。
問題や困っていることをひとりや自分達だけで抱えない、 周りと知恵を持ち寄って連携する、外部の知識や情報を頼る、 いずれもヘルプシーキングです。
ヘルプシーキングのためにどのように行動するか。
まず情報をオープンにすること。
タスクや進捗、 スケジュールを共有するとためにグループウェアで仕事を見える化 することがおすすめです。
おおよそでもお互いが何をやっているのか把握しあい、 関心を持ち合うこと。
それがいざという時に、「助けやすい」「 助けを求めやすい」につながります。
「助けを求める場」をつくっておくことは、 あなたを含むメンバー全員の安心の仕組みになるはずです。
私のチームでは、全員フルリモート勤務ですが、 毎朝業務開始時に15分オンラインで集合し、 状況の共有と困りごとの相談の場「朝会」を運営しています。
お互いが顔を見せ合い、 元気の有無を確認し合う時間でもあります。
残念なヘルプシーキングとしてはどのようなものがあるでしょうか 。
ギリギリまで自分で抱え込み、 どうしようもなくなってから周囲に助けを求めるケースは、 チームがあなたを助けるための時間と余裕を奪うことになり良くあ りません。
日頃にブラックボックス化した仕事をポイと丸投げするケースがあ ると、 周りから否定的に見られるようなってしまい非常に残念です。
丁寧すぎる完璧主義な仕事も実は良くなく、 資料のつくり方がオリジナルすぎて、チームで汎用化・ 流用できない、 担当者の標準以上のサービスが顧客の当たり前になっていて引き継 げない、 引き受ける側に膨大な時間が掛かってしまうことも残念なケースと 言えるでしょう。