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レビュー『シンプルに考える』

  • user 内田
  • time 2023年6月3日
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シンプルに考える』遠藤保仁 プレジデントムック

2023年現在でも43歳で現役プロサッカー選手、日本代表でもJリーグでも歴代最多出場、ワールドカップ三大会出場の遠藤保仁さんの2023年発刊の書籍ということで、読んでみました。
・小さなことでも自分で決める習慣をつける
自分で決断する習慣がついてくると、言い訳をしなくなります。人のせいにしなくなります。まさにいいことづくめなのです。ビジネスパーソンなら、会議で意思決定をするときに、上司まかせにしていませんか?結果が伴わなかった時に、上司は責任をとる必要はあるかもしれませんが、現場の担当者である自分が上司のせいにしているだけでは、その失敗から学んで自らの成長や糧にするのはむずかしいです。
・失敗することを恐れない
簡単に言えば、物事をポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるか、ということでしょう。とはいえ、仕事の場面で失敗を恐れている人にこの話を理解してもらうのは簡単ではないでしょう。サッカーも同じです。そこで僕は、「なんとかするから、困ったら自分にパスを出して」と伝えるようにしています。こうやって一言声をかけるだけでも、失敗を恐れる選手には心の余裕が生まれます。

・要求に応えたうえで自分を出していく
サッカーも仕事も、一人でやるものではなく、そこに人間関係や上下関係が発生します。監督(上司)の要望に応えられなければ、試合に使ってもらうこともできません。まずは相手の要求に応えてから、自分のやりたいことに求めていく。それが、チームや組織で生きる術です。経営者としておもしろいのは、気づいたらその人の策にハマっちゃう人。自分が部下ならそういう人に付いてきいきたい。

・弱点は他のことでカバーする
自分は走るのが遅いです。それにヘディングが弱いです。ただ、自分のチームにはそれが得意な選手がいて、せっかくチームで戦っているのだから、得意な仲間に任せればいい、というのが僕の考えです。仕事を何でも自分でやってしまおうと思っているみなさん。じつは、僕も昔はそう思っていたので、気持ちはすごくわかります。ですが、その「志」は手放してしまいましょう。とはいえ、苦手なことから逃げるべきではありません。一度受け入れてみましょう。
・地球の80億人、誰もがマイペース
「遠藤はマイペース」と、よく言われます。個人的には、マイペースと言われてもまったく気になりません。他人に指示されたペースに従って生きている人なんて、どこにもないでしょう。悪しき体育会系の象徴のような「若手は集合時間の30分以上前に到着」という慣習もいまだにあると聞きます。個人的にはこういうこは反対ですね。「集合時間に間に合っていればいいでしょう」と思ってしまう。ただし、ギリギリに到着して準備が間に合わず、仕事であれ、試合であれ、力を十分発揮できなければ、それば「自己責任」です。
・笑顔がその人をつくる
笑顔でいることは、自己肯定感や免疫力を高め、脳を活性化するなど、プラスの効果ばかりだと聞きます。「苦しい時こそ笑顔で」。サッカーをしているときも、そうでないときも、僕が心がけていることです。僕が笑顔を続けているのには理由があって、笑顔になると心に余裕が生まれ、冷静になれるからです。笑顔は、意思表示でもあります。笑顔でいるだけで、周囲の人に「だいじょうぶ」「できる」とポジティブな思いを伝えることができるのです。そして、笑顔には人を引き寄せるパワーがあります。笑顔と闘志を兼ね備えた人がいたら、最強ですよね。

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