Latest Posts
レビュー『仕事で差がつく 根回し力』
『仕事で差がつく 根回し力』青春出版社・菊原智明
なぜ仕事が思い通りに進まないのでしょうか?
それはあなたに能力がないわけでも、交渉のスキルが未熟だからではありません。
ただ単に、仕事をうまく進めるために必要な『根回し力(仕事を進める前に関係者から了承を得る事)』を知らないからにすぎません。
相手が引っ掛かりそうなことを、先回りして説明しておくこと。
常にトップレベルの成績を残している人は、相手があとから不審に思うようなことがないように、しっかりを根回しをしています。
それにより最後まで引っかかることなくスムーズに話が進められるのです。
一本の電話確認の手間を惜しんではいけない。
できる営業マンは商談前にはしっかり準備をしますが、結果を出す人はそれにプラスして、ほんのひと手間の、気が利く根回しをしてくれます。
例えば「明日は〇〇の資料を用意しております。他に必要なものはありますか?」と質問することでお客様の要望に柔軟に対応できます。
相手との共通の話題を見つけておいてアイドリングをしておくことが大切。
結果を出している人は、事前に相手のことを下調べし肝心な話に入る前に最適な話題を見つけて数分雑談をしています。
共通項を見つけることにより緊張感がほぐれ話がスムーズに進みます。
根回しは相手の心の負担を軽くすることでもある。
相手に了承をもらうのには熱意だけでうまくいくものではなく、「問題が解決したら進める」という流れができるようにしておく方が心の負担が軽くなりうまくいくことが多いのです。
話がまとまらないのは、あなたの交渉力が足りないからでも、説明が下手だからでもなく、単に事前の根回しが足りないからなのです。
-
内田
-
2020年11月13日
-
本
-
0
レビュー『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』 ケリー・マクゴニガル だいわ文庫
ケリー・マクゴニガルさんはアメリカ-スタンフォード大学出身の健康心理学者です。
この本には「ストレスが悪いという思いこみが悪影響を与えている」ということが書かれています。
・ストレスは役に立つと思うと現実もそうなる
ストレスを受けるとコルチゾールとDHEAが分泌され、コルチゾールは緊急事態用で消化機能、生殖機能などを抑え、目の前の事に集中させ、DHEAは逆にコルチゾールの作用を抑えストレスの経験を通じ脳の成長を助ける。
DHEAの割合を高め成長指数を高めることは簡単で「ストレスには良い効果がある」という事を意識するだけで良いという実験結果が出ている。
・ストレス反応を最大の味方にする
ストレスによってその後良い影響を得ることもあると分かってきた。
脅威へのストレスによって警戒態勢をとって瞬時に行動できるようになりうる。(脅威反応)
ストレスがあってもしそれほど危険でない場合に「チャレンジ反応」が出て集中力が高まり、恐怖を感じることがないストレス反応となる。またストレスを感じると、多くの場合、人とのつながりを求める気持ちが強くなり、愛の分子や抱擁ホルモン」と云われるオキシトシンが分泌される。これにより周りの人の考えや感情に気づき理解する力が増します。(思いやり・絆反応)
『脅威反応』ではなく『チャレンジ反応』を選択するということが大事なポイントになる。
・ストレスの欠如は人を不幸にする
スタンフォード大学の調査では人生で強いストレスを感じている人ほど、自分の人生に生きがいがあると思っている人が多かった。
人が自分の役割を考え、目標意識を持てば持つほど、ストレスは避けられないのは当然で、ストレスは重要な目標に向かう際に生じる副産物である。ストレスの少ない生活を送っている人たちは、意外にもあまり幸せを感じていないことが明らかになった。
実験によって、自分が大切だと思う『価値観』を明確にし価値観についてよく考えると、あなたがストレスについて、心の中で自分に聞かせるストーリが変わってくることが分かった。あなたは「自分には逆境に負けない強さがある」「つらい経験をバネに成長できる」と思うようになる。
※ここに挙げた価値観の中であなたにとって最も重要だと思う3つを選んでください。(自分がこうなりたいと思うこと)
度量 説明責任 冒険 アート音楽 運動競技 お祝い チャレンジ 連携 有言実行 コミュニティ 思いやり 能力 協力 勇気 創造性 好奇心 規律 発見 効率性 情熱 平等 倫理的行動 優秀 宗教 家族 自由 友情 楽しみ 寛容 感謝 幸福 勤勉 調和 健康 人助け 誠実 名誉 ユーモア 独立 革新 品位・・・・
⇒それが大切と思う理由を10分間で書き、その価値観を日常生活でどう実践し、そのために今日何をしたかも書きましょう。
・向き合う 不安は困難に対処するのに役立つ
プレッシャーの中で実力を発揮するには、リラックスしているよりも、ストレスを感じていたほうが良い結果が出る場合が多い。ストレス反応をプラスであると認識している場合に限って、ストレスは味方になる。つまり同じストレスを受けたとしても、ストレス反応によって結果はおおきく違ってくるのです。
これから数百人の前でスピーチをするという友人に贈る最適なアドバイスはこのような言葉になる。
「体にストレス反応が起こるのは、状況に対処するのに必要なエネルギーを結集させるためです。心臓がドキドキするということは、それは心臓があなたの体と脳に酸素をたくさん送ろうとがんばっている証なのです。」
この考えを友人が納得できれば、多くの場面で「脅威反応」が「チャレンジ反応」に変わり、プレッシャーの中でも実力をフルに発揮出来る。
・つながり いたわりがレジリエンス(ストレス適応能力)を生む
強いストレスを受けた際に、人助けをすることによって絶望感が和らぐしつらい経験をしているときこそ、人間は利他的になる。このような「思いやり・絆反応」が起こると脳は3つのシステムを活性化する。①オキシトシンが分泌されることにより、思いやりが強まり、つながりを求め、相手を信頼する気持ちが強まり、脳の恐怖中枢の働きを抑え、勇気を強める。②ドーパミンを分泌しやる気が強まり、一方で恐怖が弱まり、身体の行動を促進し、プレッシャーのせいで動けなくなるの防ぐ。③セロトニンが増え、知覚や直感や自制心が強くなり、なにをすべきかを瞬時に理解し、最大限の効果をもたらす行動がとれるようになる。
つまり「思いやり・絆反応」が起こると、思いやりが強まり、勇気が湧き、頭の回転が早くなる。勇気と希望が湧いて、思い切って行動に出ることができ、さらに状況認識能力が高まり、懸命に対処できるようになる。
この「思いやり・絆反応」は子孫を守るため発達したもので、あなたが周りの人を助けようと決心するとき、体はいつでもこの状態になり、誰かをいたわろうとすると、あなたは勇気が出てきて、希望が生まれる。
・成長する 逆境があなたを強くする
「これまでの人生であなたが最も成長したと思える時はいつでしたか?そしてその時、ストレスを感じていましたか?」
悲しみや苦しみを消し去るのではなくてしっかりと受け止めることによって、少しだけ前に進んでいったひとりの人間の物語がある。そのほんのすこし前進のことをもしかしたら成長というのかもしれない。
そして我々はそんな誰かの再生の物語を読んだり聞いたり、映像を観ることによって、希望や勇気をが湧き、自分の人生にも変化を起こそうという意欲が湧いてくる。また誰かの話だけではなくて、自分の中にも再生の物語はあるはずである。
だから自分の回復の物語を書いてみること。
「ジャーナリストがあなたを取材するように、あなたが危機を乗り越え、成長した時の事をストーリーとして自分自身で書いてみるのです。その出来事に関連する思い出のものがあれば写真にとり、文章と組み合わせてコラージュするのも良いでしょう。誰かに見せる必要はありません。あなただけの大切な物語なのですから。」
-
内田
-
2020年10月30日
-
本
-
0
レビュー『日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方』
『日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方』 日経BP 田村賢司
「人の能力の差はせいぜい5倍まで。しかし、やる気、意欲、意識の差は100倍ある。」
積極精神が団結と協力を生み、経営者が自ら信じるところを繰り返し繰り返し説き続けることで理念が浸透する。
「我々は、絶えず相手の欲する解答に限りなく近づける努力を続け、苦しまなければならない。脱皮しないヘビは死ぬ。」
会社というものは柔軟性があって初めて安定があり、どう猛なほどの変化対応力が必要。
「『健康管理』『情熱熱意執念』『コスト意識』『責任感』『言われる前に動く』『きついツメができる』『すぐ行動』これが登用される社員の7条件だ」
自ら積極的に判断し動いていこうとする意識の有無が大切なのである。
「上司は部下に対する御用聞きにならなければならない」
永守重信はメール魔である。一般社員からでもメールを上げさせ、時間を見つけてはどんどん応えていき、そこから今もなお現場の問題を見つけ出そうとしている。
「小さなものの改善に効果がある。会社は常に変化が無いといけない。」
仕事は常に自らの発想や工夫をもってやるべきである。
「我流は組織をだめにする。成長の節目節目でその都度やっていかなければならない体質改善がある」
成長企業は時に我流で対処する傾向があるが、大きくなるに従って組織や仕事を混乱させる。だから、社員は定められた規準や規則、何より同じ考え方でベクトルを合わせて総合力で前進する企業に進化しなければならない。
「一流企業と三流企業の差は製品の差ではなく、社員の品質の差である」
企業を強くするのは幹部や社員たちの気持ち。「整理、整頓、清掃、清潔、躾、作法」の6Sを高い水準で実行し、社員教育に使っていく。
-
内田
-
2020年10月17日
-
本
-
0
レビュー『M&A思考が日本を強くする』
『M&A思考が日本を強くする』 東洋経済新報社 ㈱日本M&Aセンター
最近、M&Aの仕事も増えてきた中で興味もあり読んでみました。
・1人や1社では実現できないことを協調することによって実現していくことがM&A思考
経営は「人」「モノ」「金」といわれてきたが、これからはそれに加えて「データ」「ネットワーク」が必要。
「データ」は蓄積することと分析し積み上げられない企業に勝ち目はない。
「ネットワーク」の価値も高まり、その土地や業界での地盤や歴史など長期的な信頼関係とファンが安値攻勢に負けない会社をつくる。
・ジャパン・アズ・ナンバーワン
アメリカの社会学者ヴォーゲルが『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を発行した1979年は日本経済の勢いは世界最強だった。
それから40年が経った今、かつて日本を支えた国家システム・雇用制度・教育水準・技術力の前提条件が壊れてしまった。
だからこそ、人口が減る中でGNH(国民総幸福量)という観点から、M&Aを駆使することで高い技術力を持つ企業が手を組めば、企業の活力が高まっていく。
・アジアM&Aは中小企業が取り組めるチャンスがある。
これから世界で起こる変化の中心はアジアにあり、アジア展開を優先度の高い経営課題として取り組むべきである。
特にASEAN諸国は日本にとって物理的にも精神的にも身近な高成長地域であり、人口減による低迷をカバーするためには、ASEAN諸国をといかに連携するかにかかっている。
・業界再編で日本のM&Aはこれから激増する
業界再編とは「業界全体を考える優良企業が集まって業界構造を変え、新しいビジネスに挑戦すること」。
今後、日本のあらゆる業界においてM&Aによる再編が起こってくる。
これまでの国内ビジネスは、拡大する市場の中でシェアを取り合うビジネスだったが、各業界トップ企業の10%は交代しており、どれだけ経営が安定していても、優良企業であったとしても、ビジネスを進化させることを止めてはいけない。
・M&Aはいまや経営者としての必須科目
日本は成熟したマーケットとなり、ライフスタイルは多様化し、細分化されたマーケットで勝ち抜くには、画一的な製品では通用しなくなった。
多くの企業は「過去からの延長」にとらわれイノベーションが起きなくなり失速していった。
競争ではなく、次のステップに進むべき時代であり、M&Aという手法は企業同士が手を組み、一緒になって新しいビジネスをはじめたり、より大きなビジネスに挑戦したりするための手段であり必須のツールと言える。
-
内田
-
2020年10月10日
-
本
-
0
レビュー『中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)は会計事務所に頼め』
『中小企業のDXは会計事務所に頼め』 金融ブックス イプシロン株式会社
デジタルトランスフォーメーションとは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる、という概念であり、デジタルシフトも同様の意味である。」(Wikipediaより)
中小企業は今の時代にいくつもの大きな課題に直面し、だからこそDXが注目されている。
・新型コロナウイルスにより不況が怖いからこそ、DX技術で新たな景気を作る。
・なかば強制的なテレワーク(リモートワーク)へ移行させられているからこそ、DXに精通できる。
・大手企業が多額な資金投入をしているからこそ、中小企業は身の丈に合ったITリテラシーの低い人に合わせてDXができる。
下の3つがITツールの得意技ですから、業務全体を俯瞰して、こうした得意技が活かせる仕事は思い切ってコンピュータに任せてしまい、それ以外のところは人間がやる。
逆に言えば、会社で人間でなくてはできない仕事が何かを突き詰めましょう。手資本が多額な資金を投入しているからこそ、中小企業は身の丈に合った取り組みをITリテラシーが低い人に合わせて導入すべき。
①やりとりする相手と遠く離れていても情報を瞬時に伝えられる。
②蓄積している情報を瞬時に引き出せる。
③同じことを繰り返す必要がある作業をボタン1つで操作できる。
このDXで会計事務所が中小企業のパートナーになれる理由は3つあります。
1.数字を共有しているため、担当している会社ごとに適切な価格感を持っていて、これだけの投資をすればこれくらいのリターンが期待できますよという費用対効果を伝えられる。
2.業務フローを把握しているため、ツールの機能が優れているか否かにこだわらず、どこに何を入れると効果的なのかがわかる。
3.他の業種・業界の情報も提供できるため、バリエーション豊富な事例を参考にしてプランを立てられる。
経営者主導のスモールスタートが成功の秘訣であり、いくつかの事例を見てみる。
「NAS(NetworkAttachedStorage)【資料管理】」独立ネットワーク型の共有フォルダで、誰でもいつでも必要なファイルにアクセスできるようになった。
「デジタルサイネージ【情報共有】」事務所内に大型電子掲示板を置き、最新情報を伝えることができ、見逃しも減った。
「Chatwork【人材採用】」チャット機能をベースとしグループ化やビデオ電話、タスク管理などの機能により、在宅勤務でも同じフロアにいる感覚で仕事ができるようになった。
「Zoom【会議・面談】」会議室でこの資料を見てください、とプロジェクタに映すのと同じ感覚で、自分のパソコンに表示した資料の画面を全員で共有できるようになった。
「クラウドサイン【契約締結】」契約で使う紙と印鑑をデジタル化することにより、契約書のやり取りにかかる時間が短縮され、印紙代等のコストも削減された。
「RPA【受発注業務】」毎日同じ繰り返し作業で間違いも発生していたのが、入力ミスがなくなりデータチェック時間も短縮できた。
「Youtube【商品提供】」コロナ禍で商品提供が無くなったのが、Youtubeで商品提供できるようになった。
「Airレジ【販売業務】」iPadを使用するデジタルPOSレジから、情報のスピードと経理業務の軽減を両立できた。
-
内田
-
2020年9月26日
-
本
-
0
レビュー『ニトリ 成功の5原則』
『ニトリ 成功の5原則』 似鳥 昭雄 朝日新聞出版社
ニトリ創業者の似鳥昭雄さんによる、自分なりのロマンとビジョンを掲げて成功の道へとあゆみを始めようという著書。
①「ロマン」で人は生まれ変われる
似鳥昭雄社長は1972年にアメリカの家具現場を見に行き「日本にもアメリカのような豊かさを広げ、人の役に立つ。」というロマン(志)を持った。
ロマンは自分個人の得失をはるかに超えたところにある願い。「誰かがやるだろう。地盤は便乗していればいいんだ」という人は、人生も変わりません。
自分の心にロマンを刻み込もうと日々コツコツ努力し続けて、ようやく40歳以降に変われるかどうかというところです。
「人のため、世のため」というロマンを抱き、人間も会社も「あの人、あの会社があって助かった」と思われてこそ、存在する意味があるのです。
②「ビジョン」があるから成功できる
ニトリでもロマンを達成するためにビジョン(理想の数字)が必要で、そのビジョンをロマンと共に寝ても覚めても言い続けることが必要。
あきらめずに言い続けることで似鳥昭雄社長とロマンとビジョンを共有する人が出てきた。
数十年先のビジョンがしっかりと頭に入っていて「いずれ必ずこうなる」と確信していれば、いくら大変でもそのビジョンに合わせて動こうとできる。
未来から現在を、全体から部分を決めていくのがニトリ流。
ニトリでは30年計画という大きなビジョンから
「30年計画→10年計画→3年計画→1年(52週)計画→四半期(13週)→週ごと」
という形に分解していき、年52週、店ごと、地域ごと、商品ごとに数字を出して、商況をチェックし、1年間の目標を達成するために週ごとに目標管理をしていく。
③「意欲」は高い目標から生まれる
部下の意欲を伸ばす上司は部下の悩みを相談され、アドバイスをあがられるような関係を作るよう、努力してほしいのです。
仕事への影響が大きいからこそ、上司は部下のビジネス面だけでなく、プライベートについても責任を持たないとダメなのです。
意欲を失わせないように、社員同士も上司と部下も気持ちの上で常に平等、対等でないといけません。もちろん「長」のつく人には責任がついてくるので、仕事に関しては厳しく叱ったりすることも必要ですが、責任が重いことと偉いかどうかは関係ありません。
ニトリでは「変化(Change)」「挑戦(Challenge)」「競争(Competition)」+「コミュニケーション(Communication)」の3C+Cを重んじ意欲的に進むことを重んじている。
④「執念」なくして成功なし
執念というのは、異常な執着という暗いものではなく、目標を達成するまであきらめないことで、そのためには心にロマンとビジョンを抱き、明るく楽天的に工夫し続けることが大切です。
ニトリも当初に工場の赤字がかさんでも、輸入品のトラブルが続いても、あきらめずに続けているうちに、それが海外生産に発展して、ニトリの商品の中核を担うようになり、世界に類例のないビジネスモデルが出来上がった。
苦しい時期を我慢して、逆境を乗り切って初めて、運が出てくるのです。運とはあわせですので、普段から努力し続けていればなぜか必要な時に必要なものがもたらされます。
⑤「好奇心」が革命のもとになる
ニトリでいう好奇心とは、ロマンとビジョンを達成するために、何か仕事に取り入れられるものはないか、と常に考え探し続けることです。
私は今もロマンとビジョンの達成のために「何かいい方法がないかな」といつも探し続けています。
70代の私がやれるんですから、アイデアを出すのに年齢は関係ありません。現状に満足している人がダメでハングリーで、人々が満足してくれることが大事で、ロマンとビジョンが次々と実現していくことにわくわくするのです。
〇グローバルリーダーになるための心得
「会社のために自分がいると思うな。自分のために会社があるのだ。」
「1つの会社で3年以上務まらない者は、どこに行っても長くは務まらない。」
「目標を設定せよ。年間の大目標。3ケ月の中目標。習慣の小目標。それに今日の目標をはっきり決めて、それに向かって爆進せよ。」
「欠点あるを喜び、長所なきを悲しめ。欠点を直しても伸びない。長所を伸ばしてこそ伸びがある。」
-
内田
-
2020年9月12日
-
本
-
0
レビュー『現実を視よ』
『現実を視よ』 柳井 正 PHP出版社
ユニクロの創業者-柳井正さんが日本を愛しているからこそ、現在の危機感を一人でも多くの日本人に伝えるために著した一冊。
・日本も成長しなければ即死する。
ゴールドラッシュのアジアに取り残され稼ぐことを忘れて、国を閉ざす日本。
日本のパブルが弾けて以降の20年間、中国をはじめとするアジア諸国は、物凄い勢いで経済成長を遂げ、ところが日本だけがまったく成長していない。
これは政治の責任も大きく、無駄の是正はなさず、非効率的な組織が温存され、Google・AppleのよくなIT産業を興す努力もしてきてない。
・社員にもベンチャースピリットを
ファーストリテーリングの第一の経営理念は「顧客の要望に応え、顧客を創造する経営」である。
とかく元気がないと評される日本企業、それは戦後の安定の中で経営者がサラリーマン化してしまったことに関係がある。
企業は立ち止まっていたら、一瞬で時代から取り残され衰弱してしまう。生き残るためには社員一人ひとりがベンチャースピリットを持たなければならない。
・志と考え方
若い頃から寝る前に自分の考え(仕事を通じて、どういう人物になり、この世にどのようなことを実現したいか)をノートにまとめてきた。
志=一つのことに一所懸命になって、死ぬ気で頑張ることでしか、人は成長できない。
私なりの普遍的な考え方「起こっていることは全て正しい(全てを躊躇なく受け入れる。世間は正しいと常に思え)」「売れる商品は世界中どこでも同じ(いい商品は買った人が自分で使い方を考えてくれる)」
・2030年、私が夢見る理想の日本
経営の常識を行政に導入せよ、IT化を促進せよ、コンピュータで処理できることを、わざわざ高い人件費を払って人間にやらせる必要はない。
行政組織の効率化のために企業様会計と同じB/SとP/Lを導入し赤字を認めない。
2030年、私が夢見る理想の日本では、稼いだ富は日本のために使われるのはもちろん、世界の企業と個人がさらなる成長を遂げられる事業に再投資される。日本には世界中から優秀な人材が集まり、日本人と一緒になって仕事をしている。
-
内田
-
2020年9月5日
-
本
-
0