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レビュー『医者が教えるサウナの教科書』
『医者が教えるサウナの教科書』 加藤 容崇 ダイヤモンド社
慶應医学部で日本サウナ学会代表理事加藤意思の著書でサウナ好きという事もあり読んでみました。
ビジネスエリートにはサウナ好きが多い。サウナが好きだから、仕事ができる。
約1年間で延べ300回以上サウナに入り、被験者を集め、データをとり、海外論文を読みあさった所、
サウナに入ると「集中力がアップ」「アイデア発想しやすくなる」「うつ病予防」などビジネスパーソンとして上昇していくための健康メリットが期待できることがわかった。
サウナでしか得られない一番の効果は「脳疲労が取れること」。
サウナに入ると強制的に思考を停止させ脳疲労を取り、脳をスッキリさせて集中のスイッチに切り替わらせることができます。
また、α波が正常化されて「決断力集中力がアップ」することや、自律神経が鍛えられて「メンタルが安定する」ことも効果にあげられます。
実験の結果、サウナに入った日は入らなかった日に比べて、平均1.5倍の「深い睡眠」がとれていること、短時間の睡眠で十分とわかった。
サウナで最強効果を出すためには「サウナ→水風呂→外気浴」を3~4セットが基本です。
サウナも水風呂も体を極限状態に持っていくことでととのう(リラックスしていても眠気なく意識が晴れ五感も鋭敏な状態)ので、特に水風呂から外気浴を速やかに移動することが大切です。
時間の目安としては、サウナは脈数がジョギングの時のように平常時の2倍になり背中の真ん中が温かくなったら、水風呂は脈が平常になり気道がスース―する1分ほど、外気浴は5~10分で足の末端が少し冷たくなったらと考える。
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内田
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2020年8月22日
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本
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レビュー『見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み』
『見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み』 遠藤功 東洋経済新聞社
2005年発刊。ビジネス本で15万分も売れているベストセラー、見える化原点の1冊ということで購入して読んでみました。
・大手化学メーカーE社における「ヒヤリハットの見える化」
工場において事故の芽となるヒヤリハットを自主的に申告し、全員で共有する運動を定着させた。
それまで多数のヒヤリハットが現場で認識されていたが、組織としてそれを明らかにせず、属人的に処理されていた。
そこでE社ではまず「ヒヤリハット」という後ろ向きな言葉を使わず、名称を「安全予防提案」という前向きに変え、
シンプルな記入項目としてシグナル発信を重視して、提案の数を表彰することにしたところ、以前には年間で数十件しか
上がらなかった報告が年間五百件以上となり、組織として共有され自主的に勉強会も定期的に行われるようになり、
ベテランの持つノウハウやコツが伝承されるようになった。
・トヨタにおける「標準作業の見える化」
トヨタの生産現場の標準作業は3つ「①タクトタイム:一個を何分何秒でつくらなくてはならないという標準時間」「②作業順序:モノを作る作業手順とカンやコツ」「③標準手持ち:作業を行ううえで必要かつ最小限の部品」の要素を中心に厳格に作業そのものを規定し「見える化」している。
標準作業所は、例えば「この作業は右手で行う」など細かく明文化されているが、どうしても左手を使わなくてもいけないケースが出てきたときは「こういうケースには左手を使用する」と標準作業書を進化・改善させていく。
トヨタの生産現場に置いてある標準作業書が真新しいものは、絶えず改善しており、品質も高い現場と言われる。
・本当の勝負は「見えたあと」
「見える化」の主目的は問題解決であり、見えるようになっても、それをそのまま放置していたのでは意味がない。
問題を抱えている人に対する指導やコーチングを行うーそういった具体的なアクションに結び付けなければならない。
掲示板(ボード)を作ったり、ナレッジのデータベースを作ることは、あくまで手段であって目的ではない。
さまざまなものが「見える」ようになったあと、人間の意識や行動の様式がどう変わったのかーそれを常にフォローする必要がある。
・「見える化」を「犯人探し」にしないために
重要なのは「見える化」と人の評価を直結させてはならないことで、見える化は「人をつくる」ためのものであって、「人を評価する」ためのものではない。
トヨタや花王といった現場力の強い企業に共通するのは、「人にやさしく、業務に厳しく」という考え方である。
ミスがあれば徹底した指導を行い、再発を防止する。
「見える化」の途上では多少ギスギスすることもあるかもしれないが、人間に失敗はつきもので、失敗から学習して成長するので、それは寛容性と人に対する信頼からもたらされる。
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内田
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2020年8月8日
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本
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レビュー『学習する組織』
『マンガでやさしくわかる 学習する組織』 小田理一郎 日本能率協会マネジメントセンター
1990年に出版されたピーター・センゲの『学習する組織』の内容をマンガで分かりやすく解説している良書。
学習する組織(誰かに言われて動くのではなく、自分で考えて動く組織)になるためには3本の柱が必要。
目標を決めて「やる」と決めたことでも、日々の業務や会議に追われ、できていないことはないか。
組織において、実施に必要な資源投下や能力開発を行わないまま、現場任せになっていないか。
現実の複雑性と私たちの認識(メンタル・モデル)にズレがあって学習ができない。
組織という複雑なシステムでは、行動をとっても現実の状況が変化するまでに時間を要するため、
時として一時的な状況の悪化を招くこともあるため、変化に必要な道筋を理解して、
しかるべき忍耐と寛容さを持つことが必要となる。
まず、「システム思考」により、東洋医学的な対処として、症状や病巣だけでなく、
病巣を生み出したり、悪化させる、周辺にあるさまざまな要因の関係にも目を向け、
全体に対処する考え方。
この氷山モデルから、起こった「できごと」は全体の一部でしかないことを理解し、
隠されている多くのことを「なぜ」を繰り返して全体構造を明らかにしていく。
次に、共創的なコミュニケーションを進めるために「推論のはしご」に留意する。
組織メンバーがどのように推論のはしごを登って行っているのか、
お互いに尋ねあったり、丁寧に説明していくことで誤解を少なくできるわけです。
最後に、志を育成する力を育むこと。
そのために共有ビジョンを構築する。
社員それぞれが個人ビジョンをつくることを奨励する。
→個人ビジョンを共有し、互いに耳を傾ける。
→個人ビジョンをつないで共有ビジョンをつくる
→リーダー自ら参画し、現実に正直でいる。
→社員に選択の自由を与える。
→共有ビジョンの普及を図る。
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内田
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2020年8月1日
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本
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レビュー『超習慣術』
『超習慣術』 DaiGo・著 GOMABOOKS
メンタリスト・DaiGoさんの著書を読んでみました。
「これ1冊であなたの毎日は完璧になる!」という触れ込みの一冊。
人がやろうと思った行動をすぐにやめてしまうことは習慣化のコツを知らないから、とのことです。
・習慣化行動を操る【5つの超習慣術】
1.20秒ルール
新しい習慣を身につけようとするときには、その行動を「20秒間早くやりやすいようにすること」がまず大切です。
「気がついたらやっていた」というくらいに手間を減らしたやり方ができないか考え、例えば朝にジムに行くことを習慣化するためには、前日にトレーニングウェアやスニーカーを用意しておいて、起きてから家を出るまでの手間を20秒減らした。
2.マジックナンバー4
週4回以上行えば習慣化しやすいです。
また6週目くらいで挫折することが多いため、8週間続けることを目標にすることが大切です。
3.「起きてすぐ」の時間を使う
習慣を身につけるためには、その行動を行うのに適した時間があります。
ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールの濃度が高まる「起きてすぐ」に行うことが習慣化を促す。
4.スモールステップとビッグエリア
「スモールステップ」とは、ある行動を習慣化するためには、そのためのステップを小刻みにしてチェックリストを作成すべきということです。
「ビッグエリア」とは、そもそも自分は何を目指してこのステップをクリアしているか、と見直すことで、社会的つながり・健康・お金というビッグスリーのどれかを最終目標にしていることが多く、それらを定期的に確認しましょう。
5.習慣化の帝王=If then プランニング
「Aが起きたらBをする」「Aの状況に陥ったらBをする」というように、習慣化したい行動のタイミングをあらかじめ決めておくこと。
例えば「朝8時に起きたら、まず掃除をする」といったように、いつ、どこで、どういう状況でやればいいか、という部分を決めることで脳が反応します。
・習慣が身につく確率を極限まで高める【7つの心理テク】
1.強気になることが結果につながる「パワフル・バーブ(より強い動詞)」
2.失敗しない「パブリック・コミットメント(宣言+報告)」
3.人生を変えられる「コミットメント想起タイミング」
4.実践的「ポジティブ・キュー」のつくり方
5.コンボにもできる「生産的イメージング」
6.積極的にコミュニティに参加!「友人サポート」
7.一度さぼっても大丈夫「セルフ・コンパッション(自分を責めない)」
・パートナーから親、子供まで【他人の悪い癖を直す方法】
「いっしょにがんばる」が最も効果的、なぜなら仲間をつくることが習慣化の中で最強だからです。
1.人間は「言って聞く」のでなく「見て聞く」生き物。手本を示してまわりを”感染”させることが大切です。
2.質問で「ゴール」を明確化します、すなわち目標に達するための手段を質問してあげることで良い習慣化が進みます。
3.マイナス効果になるほめ方は能力も性格も生まれつきのものであり変化しないことを全体にしたもの、良いほめ方はすぐにでも進歩があったらフィードバックして、地道な努力を認めることです。
4.引っ越しがきっかけで悪い癖をやめられるように環境を変えてあげて、悪い癖につながる刺激を遠ざけてあげましょう。
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内田
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2020年7月18日
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本
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レビュー『迷いを一瞬で消せる「最後心」の心構え』
『迷いを一瞬で消せる「最後心」の心構え』 植西 聰 三五館
最近よくコンビニ売っている本を読むことがあります。
植西さんは、著述家、心理カウンセラーで、現在73歳ですが何回か著作は読ませていただいております。
・「今日が人生最後の日になる」という意識を持つと人生が劇的に変わる。
家族や友人などに感謝する気持ちが、これまでよりもさらに強くなります。
時間の使い方が上手になります。
今まで許せなかったことを、広い心で許せるようになります。
これまで心を占めていた不安や心配といったものが、ウソのように消えていきます。
・スティーブジョブズと仏教の言葉
スティーブジョブズ「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きる。そうすればいずれ必ず、間違いなく思いどおりになる日が来るだろう。」
ブッダ「ただ、今日やるべきことを熱心にすることが大切だ。明日、自分が生きているかどうかわからないのだから。」
仏教-一日一生「一生は、今日という日の中で完結する」
・自己実現のため、和して同ぜず。大同小異。
和して同ぜず「周りの人たちと調和していく。しかし、周りの人たちに合わせていても、自分ならではの個性も大切にしていく。」
→「協調」と「個性的な振る舞い」のバランスを取り、精神的な疲労を感じないようにする。
小異を捨てて大同につく「少しくらいの意見の違いであれば、それを捨てて、みんなの意見に合わせていく。」
→自分の意見を持ちながらも、そのために皆から孤立してしまうのではなく、なおも皆と強調していく方法を探していく。
・寛容心
人は「人生最後の日だから人と争いたくない」と思うので、「最後心」を持つことで人間関係を育めるし、自分から謝ることもできる。
寛容になるというのはひどい悪口を言われてもジッとストレスを溜めてがまんすることではなく、広い心で相手を素直に受け入れること。
禅にある「一期一会」という言葉、一生に一度の出会いと考えれば、相手を尊重し寛容に対応することができるはず。
・覚悟心
芸術家の岡本太郎「食えなけりゃ食えなくてもいい、と覚悟すればいいんだ。それが第一歩だ。そのほうがおもしろい。」
最後心を持つことで、グズグズ迷ってなんかいられない早く決断しなければならない、という気持ちが強まります。
「明日はないのだから、今日中に決めなければ」と覚悟が定まります。
・「先延ばしグセ」をやめる
「今日」というタイムリミットを決めて、集中力を高める。
而今「大切なのは今をどう生きるかにある」先々のことに気持ちを奪われないようにする。
もっとも効率的にやっていく方法を一生懸命に考えれば、一日の中で驚くほどたくさんのことができる。
仕事のみならず、プライベートの時間も充実させ、適度に休養する時間も上手に取り込んでいける。
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内田
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2020年7月4日
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本
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レビュー『なぜか「段取り」のウマい人、ヘタな人』
『なぜか「段取り」のウマい人、ヘタな人』 中島 孝志 ゴマブックス
・仕事は忙しい人に頼め
忙しい人ほど要領がいい(=段取りが良く)からさっさと仕事をこなしてしまいます。
力任せでなく、頭で勝負した考えた仕事をするので最短時間で最距離を突っ走ることができます。
ゴールイメージを段どり頭の中にしっかり入れるからトラブルやアクシデントにめっぽう強い。
周囲の協力(=同僚や先輩、後輩、上司や部下)のアイデアをも結集してダイナミックな仕事をします。
・「後手後手」に回ると時間が足りなくなる
大切なことは先手先手で考えること。
後手にまわるとトラブルなどに振り回されてしまいます。
後手にまわると周囲の人たちへの悪影響が少なくありません。
・段取りのウマい人の3つの目
鳥の目:空から俯瞰してみる鳥の目、スタートからゴールまでを一目でとらえる目
トンボの目:一つの方法にとらわれず、あれやこれやと違う視点から物事を比較検討できる目
カメレオンの目:右目と左目で同時にまったく違う方向を見られる目、一つのシーンを時間差で見られます
仕事ができない人はこれら3つの目が何もないか、あってもせいぜい1個しか持ち合わせていません。
・時間をかけてもいい仕事、かけてはいけない仕事
頭を使う仕事はじっくりと取り組み、手足で片付ける仕事はさっさと処理する。
仕事をするとき、いちばん大切なことはプランニングです、どんな仕事を企画するか、練りに練って考えること
だれが、いつ、いつまでに、どれくらいのコストを使って、どんなやり方で取り組むかがプランニング。
決めたら一心不乱に誠実に邁進すればいいのです。
・トヨタに学ぶ段取り仕事術
「渇いたぞうきんを何度も絞る」と言われるトヨタ自動車は、最初に各工程の作業を平準化するために一つ一つの作業の標準時間を決めた。
ストップウォッチで標準時間より多く時間がかかってしまえば、ペースが遅いか、標準時間そのものに無理があるかのどちらか。
生産性向上のためのアイデアを現場の作業員一人ひとりが工夫して提案する仕組み強みです。
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内田
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2020年6月20日
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本
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レビュー『心構えが奇跡を生む』
『心構えが奇跡を生む』 ナポレオン・ヒル W・クレメント・ストーン きこ書房
世界最大の損害保険会社つくったW・クレメント・ストーンとナポレオン・ヒルの共著です。
今抱えている問題こそが最高の目標実現につながると書かれております。
・どんな逆境でも、それと同等か、それ以上の利益の種子が込められている。
・積極的な心構えがあれば困難に直面してもそれを克服する勇気と力が湧いてくる。不可能だという思い込みを打ち破る。
・人生においてもっとも価値があるのは、人を愛する心構えと他人のために奉仕すること、それを実行すること。
・「何かもう少し」と求める心構え。トーマス・エジソンが白熱電球の発明に成功するまでに、一万回以上も実験を重ねたことはよく知られた話だが、彼は自分が望むものができるまで何度失敗しても「何かもう少し」を求め続けた。
・「問題で悩むことは素晴らしいこと」という心構え。問題に繰り返し打ち勝つたびにより賢くなり、実力がつき、経験豊かな人間になり、より良く、より大きく成功する人間になる。
・怠けるのでなく、今すぐやり、習慣化するという心構え。行動の種子をまけば、習慣という実がみのる。習慣の種子をまけば、正確という実がみのる。性格の種子をまけば、運命の実がみのる。
・他の人を動機づける心構え。深い愛とゆるぎない積極的な信頼が自信をつけさせる。信頼していることを「私はあなたがこの仕事で成功しようとしていることを知っている。ここであなたを見守っています。」と伝えなければならない。
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内田
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2020年5月30日
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本
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