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これからの景気のはなし
久しぶりの投稿です。
経済、景気の状況について、様々な情報やコメントが発表されています。
又あの世界の「GM」も経営破綻避けられず、との報道もあります。
はたしてこれからどうなっていくのでしょうか?ドラマなら良いのですが
現実に直面している私たちは、政府の大型補正予算に懐疑的な見方を
している方が多いと思います。
そこで、「日経4946FILE」という小冊子の最終版に掲載された、学習院大学
の岩田規久男教授のコメントを簡潔に紹介したいと思います。
1 日本の景気の現状について
日本の金融機関は欧米に比較して健全である。
消費は落ち込み、輸出主導の製造業の業績悪化が著しい。
内需主導の景気回復は当面期待できない、輸出の回復が先行
しないと景気回復が望めない。
2 景気の底は打ったのでしょうか
各国の金融政策、財政出動による一定の効果が現れ始めている。
日本の金融政策は小出しで効果は限定的で、為替相場も実態より
円が高く評価されすぎている。
ただ、底は打った可能性はある。
3 今後の景気回復にむけて日本の政策で取るべき課題は
地球環境への投資自体は良い方向だと思うが、補助金など財政
を出動させるのは間違い。環境税を新設して企業のインセンティブを刺激
してあたるべき。
今、政策が内需を冷やしている。年金・医療など将来不安が深まる中、
支出を減らし、貯蓄に向かっている。
女性の社会進出を阻む、種々障害を法律・制度上改善すべきである。
少子高齢化のなか、女性が安心して出産育児を支える制度が整備
されれば、働く人口の底上げになり、かつ内需も旺盛になるだろう。
- 太島
- 2009年5月28日
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