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税理士法人
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これからの景気のはなし

  • user 太島
  • time 2009年5月28日
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 久しぶりの投稿です。

 経済、景気の状況について、様々な情報やコメントが発表されています。

又あの世界の「GM」も経営破綻避けられず、との報道もあります。

はたしてこれからどうなっていくのでしょうか?ドラマなら良いのですが

現実に直面している私たちは、政府の大型補正予算に懐疑的な見方を

している方が多いと思います。

 そこで、「日経4946FILE」という小冊子の最終版に掲載された、学習院大学

の岩田規久男教授のコメントを簡潔に紹介したいと思います。

 

1 日本の景気の現状について

   日本の金融機関は欧米に比較して健全である。

   消費は落ち込み、輸出主導の製造業の業績悪化が著しい。

   内需主導の景気回復は当面期待できない、輸出の回復が先行

   しないと景気回復が望めない。

 

2 景気の底は打ったのでしょうか

   各国の金融政策、財政出動による一定の効果が現れ始めている。

   日本の金融政策は小出しで効果は限定的で、為替相場も実態より

   円が高く評価されすぎている。

   ただ、底は打った可能性はある。

 

3 今後の景気回復にむけて日本の政策で取るべき課題は

   地球環境への投資自体は良い方向だと思うが、補助金など財政

   を出動させるのは間違い。環境税を新設して企業のインセンティブを刺激

   してあたるべき。

   今、政策が内需を冷やしている。年金・医療など将来不安が深まる中、

   支出を減らし、貯蓄に向かっている。

   女性の社会進出を阻む、種々障害を法律・制度上改善すべきである。

   少子高齢化のなか、女性が安心して出産育児を支える制度が整備

   されれば、働く人口の底上げになり、かつ内需も旺盛になるだろう。

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