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書評 『売掛金完全回収のルールと習慣づくり』
『売掛金 完全回収のルールと習慣づくり』 小野寺勇史郎 中経出版
★概要
「社内の与信管理体制が確立されていない」「売掛金管理の社員教育が不十分」など、社内体制の不備により売掛金の未回収が発生する。
売掛金を完全回収するためには、
与信管理規程をつくり、与信管理方針を社内に啓蒙することで社内体制を構築する。
得意先の信用調査を徹底し、手形ジャンプに気をつけることで得意先の信用不安に対応する。
自社に有利な取引基本契約書をむすび、公正証書にすることでトラブルを回避できる。
得意先に黄色信号が出たときは、商品引揚げ・相殺・内容証明郵便等で対応する。
営業部と管理部という社内の連携、残高確認という得意先との連携から回収モレを防止する。
★感想
会社にとってモノを売ることが1番大切ですが、そのあとにお金をきっちりいただくことも同様に大切です。
トラブルや勘ちがいで、請求書どおり入金されないこともけっこうあります。
この本は「与信管理規程」「営業部との連携」など大企業を想定して書かれておりますが、
それでも全ての会社さんに役に立つノウハウが詰まっています。
このほか、実務のなかで私が大事だなと思うのは、
①売掛金台帳を定期的に見て未回収がないかチェックする。
②得意先の財務状況をできる限り把握して、危険な所とは多額な手形取引をしない。
③回収できない時の手段(支払督促・商品引揚げなど)を知っておく。
ことの3つです。
- 内田
- 2009年6月20日
- 本
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