県の不正経理
- 内田
- 2009年9月13日
- 税務・会計・経営
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ここ数日、千葉県の不正経理が話題になっています。
”千葉県で発覚した約30億円に上る不正経理は全国的にも突出している。
会計検査院が自治体の不正経理を指摘した昨年10月以降、不正の実態が相次いで判明した愛知、
岩手などと比較しても、「預け」と呼ばれる裏金作りが際だっている。” (YOMIURI ONLINE より)
不正経理とは、例えば以下のようなものをいいます。
預 け :予算を使い切るため、業者に架空発注して業者の口座に裏金をプールすること。
年 度 越 え :予算を使い切るため、翌年度に納入したモノを年度内に納入したように記録すること。
差 し 替 え :その予算枠で買えないモノを、別の予算枠で購入すること。
(不正経理の手法はほかにもあります。)
不正経理の動機の多くが、
「予算を使い切らないで来年の予算・補助金を減らされるのが怖い」
というものです。
税金のムダづかいを減らすために、不正経理が見つかった団体に重いペナルティを課すべきです。
そもそも、なぜ今までこのような不正経理が見つからなかったのかも不思議です。
「預け」は、仕入れたモノと会計を照合すれば見つけられます。
「年度越え」は、納品書日付と会計を照合すれば見つけられます。
「差し替え」は、領収書/請求書と会計を照合すれば見つけられます。
今までは、外部からの監査が不足していたということでしょう。
今後は、厳格かつ詳細な監査が求められます。