百 貨 店
- 内田
- 2009年10月18日
- 北海道・十勝・札幌
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札幌に出張で行き、街なかを歩いているとこんなポスターを見つけました。
前回、札幌に行ったとき札幌西武は開いていて買い物で寄っていたので、
閉店のお知らせを見てとても寂しい気持ちがしました。
北海道では百貨店の倒産や閉店が続いています。
2009年1月18日 札幌ロビンソン閉店
2009年1月29日 ㈱丸井今井倒産
2009年7月20日 丸井今井旭川店閉店
2009年9月30日 札幌西武閉店
2010年1月20日 丸井今井室蘭店閉店予定
北海道の地方百貨店の苦しさは凄まじいものがあります。
例えば、㈱丸井今井の最新の財務諸表を見てもそれがわかります。
B/S:借入金270億円 純資産▲6億円 流動比率53%
P/L:売上高382億円 営業損失▲6億円 純損失▲12億円
倒産時の財務諸表だけあって、かなり厳しいです。
売上は減り、赤字が出続ける一方、流動比率100%ほしいところ53%という状況です。
北海道経済産業局の調査結果でも、今年8月の百貨店売上高は前年同月比▲14.2%
となっております。イオンやネット通販など消費者の低価格指向・多様化志向が原因です。
低価格志向が進んで地方百貨店は苦しくなり、大手百貨店の支援を受け傘下に入る地方
百貨店が増えるのではないでしょうか。
一方で伊勢丹のように、ここ数年も売上と利益を着実に出している百貨店もあります。
個人消費の回復する見込みが少ない今、他の小売店とちがう経営戦略をとらないと地方
百貨店が生き残るのは難しくなるでしょう。