会計事務所におけるRPA
- 内田
- 2019年9月14日
- 税務・会計・経営
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「RPA(アールピーエー)」という言葉をご存知でしょうか。
Robotic Process Automationの略したものですが、そのまま訳すとロボット技術で業務を自動化するという事ですね。
もちろん今までも、パソコンソフトやインターネットの普及で、事務的作業が自動化されてきた部分はありますが、
今後は今まで以上に進める必要があります。
背景には、今後のAI普及、国内生産人口の減少による人手不足やワークライフバランスを整える働き方改革があるわけです。
会計事務所でもRPAを考えることは大切なことです。
領収書や通帳を訪問のうえお預かりして、仕訳伝票を手入力することは少しずつでも減らさなければいけません。
RPAによる自動化はまず、通帳のお預かりや仕訳入力に適用できます。
例えば、弊社事務所では農家さんの組合員勘定(通称:クミカン)をインターネットページ時から一括ダウンロードのうえ、
Excel変換ソフトから仕訳に自動取り込みを行っております。
これは預金貯金勘定科目についてのRPAと言えるでしょう。
また、今年はFreeeやMoneyFowardといった新興クラウドソフトを使って現金やその他の預金等勘定でもRPAができればと動いてまいります。
例えば、支払い領収書を小さなスキャナに入れるだけで現金取引が仕訳に変換されるわけです。
2015年に発表されたスタンフォード大学・野村総研による「人工知能による職業別代替可能確率」では
会計事務所の代替確率は601業種中6位の92.5%。
ですが、私は会計事務所ほど面白い仕事は無く、経営者にとってこれほど必要な存在はないと考えております。
もしも92.5%の部分に人工知能が入ってきたとしても、私たちはその部分もRPAの技術を身につけて仕事とし、
それ以外の7.5%の部分もさらに付加価値高く実践していくことになるでしょう。