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ダイバーシティ経営と女性会計士の活躍

 

公認会計士が購読している『会計・監査ジャーナル』に題名のような記事があり興味を持って読んでみました。

ダイバーシティ経営とは「多様な人材を生かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」のことです。
ここでいう多様性は、性別、年齢、人種、障害の有無、性的志向、宗教信条、などの多様性だけでなくキャリアや経験働き方も含まれます。

記事には多様な人材からなるチームは同質的なチームより、複雑な作業をよりよくこなし、企業業績もよくなる研究結果が書かれております。
日本の研究調査でも管理職の女性割合が増えると、企業の生産・利益効率が上昇することを明らかにしたものもあるようです。(山口一男2011経済産業研究所)

女性会計士のさらなる活躍のための記述も書かれておりました。
まず、一般に創造的な活動を行う際に、男性はリスクを恐れない傾向にあるが、女性は現実的解決を重視しリスクを回避する傾向にあるといわれている。
イノベーションを推進するためには、人材の多様性、すなわち男性のリスク専好的態度と女性の市長適応能力のバランスや補完関係が必要と書かれている。(Millward and Freeman2002)

世界のリーダーを対象とした研究では、女性はリーダーが兼ね備えるべき16の資質のうち12の指標で男性に勝っていたと明らかにされ、とりわけナーチャリング(関係性の構築、他者を教育する能力)、イニシアティブ、自己啓発、誠実性、努力の指標が優れているという結果が出ているそうです。(Folkman2012)

このような研究が行われている一方で、世界でも日本でも組織の幹部割合が男性の方が高いなど、まだまだな組織実態があるわけです。
この記事には組織コミットメント(組織やチームに対する愛着や一体感)が高い場合、他人と違う考えや行動への寛容がある場合、女性が活躍できるような組織風土が整備されれば、ダイバーシティ経営による価値創造効果が送信され、女性会計士の更なる活躍に道が開けるとも書かれてあります。

 

  • user 内田
  • time 2020年2月1日
  • tag 税務・会計・経営
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