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レビュー『心構えが奇跡を生む』
『心構えが奇跡を生む』 ナポレオン・ヒル W・クレメント・ストーン きこ書房
世界最大の損害保険会社つくったW・クレメント・ストーンとナポレオン・ヒルの共著です。
今抱えている問題こそが最高の目標実現につながると書かれております。
・どんな逆境でも、それと同等か、それ以上の利益の種子が込められている。
・積極的な心構えがあれば困難に直面してもそれを克服する勇気と力が湧いてくる。不可能だという思い込みを打ち破る。
・人生においてもっとも価値があるのは、人を愛する心構えと他人のために奉仕すること、それを実行すること。
・「何かもう少し」と求める心構え。トーマス・エジソンが白熱電球の発明に成功するまでに、一万回以上も実験を重ねたことはよく知られた話だが、彼は自分が望むものができるまで何度失敗しても「何かもう少し」を求め続けた。
・「問題で悩むことは素晴らしいこと」という心構え。問題に繰り返し打ち勝つたびにより賢くなり、実力がつき、経験豊かな人間になり、より良く、より大きく成功する人間になる。
・怠けるのでなく、今すぐやり、習慣化するという心構え。行動の種子をまけば、習慣という実がみのる。習慣の種子をまけば、正確という実がみのる。性格の種子をまけば、運命の実がみのる。
・他の人を動機づける心構え。深い愛とゆるぎない積極的な信頼が自信をつけさせる。信頼していることを「私はあなたがこの仕事で成功しようとしていることを知っている。ここであなたを見守っています。」と伝えなければならない。
- 内田
- 2020年5月30日
- 本
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レビュー『働く人の資本主義』
『働く人の資本主義』 出光佐三 春秋社
かの有名な出光興産(いでみつこうさん)の創業者、出光佐三さんの著書です。
出光佐三さんは百田尚樹さんの『海賊とよばれた男』のモチーフにもなった方ですね。
本書は、出光興産が進めてきた「お互いが自発的に自由に働いて能率をあげる人間の和の姿を実現した経営」について書かれています。
・戦後、世界は交通の発達によって時間的に狭くなった。もはや権利思想や個人主義では絶対にうまくいくはずがない。お互いに譲りお互いに助ける互譲互助、和のあり方でなければならない。日本人が、この和の姿を実際につくって、対立闘争で行き詰っている世界に平和と福祉のあり方を教えるのが、今日の日本人の姿である。
・出光は創業のときから言語に絶するような苦難と圧迫にあいながら、それらと敢然と戦って克服してきていますが、その原動力は人の力、仲よくする力であったということです。仲よくするためには搾取があってはならず、無私でない場合はすべて搾取になります。精神的な搾取もあってはならず、自発的に自由に働いてなにをやったって叱られない、心理的に安心して働けるというのは精神的搾取がないからです。
・年功序列給か能力給か、それは人を重んじるか、金を重んじるかという事です。人間を金で評価するやり方は私はとらず人のあり方というものを大事にしている。どういうことかと言うと、経験のある、年とった人を尊敬してお互いに仲よく一致していく。お前は年をとったから駄目だ、若い者のほうが良いという、肉体的な働きばかり見ていてはならない。
・私がいつも社員に言って聞かせたことは、一生懸命やっておればいいのであって、結果にこだわらなくて宜しいということです。善意でしくじったときは、本人が必ずあとで反省し、自問自答しますから、これくらいよい教訓になるものはない。本人は偉大なる体験者となり、人間として活きてくる。
・自発的に自由に働く人は愛情と鍛錬によって育つ。愛情をもって育てる、自分のために使うのではなく自分の子供を育てるような気持、それが根本です。愛情をもって育てようという気持と先頭に立って身をもって率いた。私は給料や賞与で刺激して、従業員を働かせたことは絶対にありません。
- 内田
- 2020年5月2日
- 本
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