牛観察システム
- 内田
- 2020年6月6日
- 税務・会計・経営
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日本農業新聞の記事からです。
北海道・十勝でもスマート農業の一環として「牛観察システム」を導入する畜産農家さんが増えております。
牛観察システムは、タブレットなどで牛の個体識別番号等情報を入れていくことで、牛の観察が可能となるものです。
「酪農家」さんは牛乳を搾るためには一年に一度牛を妊娠させなければならず、そのためには発情を見逃さないようにしなければいけません。
そして病気になると牛乳が絞れなくなるので、同様に注意が必要です。
「肉牛農家」さんは短い期間で肥らせて市場へ出荷することが大切な中、牛を太らせていくと病気になるリスクは高くなり、
病気や突然死で出荷ができないとなると、1頭で100万円以上の損失となることもあります。
このような病気や事故などのトラブルは夜間や早朝に起こることも少なくなく、365日24時間気を抜くことができません。
そしてそもそも牛の世話そのものの大変さだけではなく、高齢化や後継者不足など、農家の環境は大変なものです。
そのような大変な環境を少しでも改善するために「牛観察システム」は牛の首にセンサーを取り付け、その活動をデータで見える化し
センサーから取得するデータをAIが分析し、寝る・起きる・反芻する・餌を食べる・水を飲む・歩くなどの行動を判定しているのです。
農業新聞の記事ではこの観察システムに診療保障をセットとすることで、畜産農家の自己負担部分をなくす制度のようです。
農家のIT化を進めていくうえでこのような制度が充実していくことが望まれます。