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レビュー『アマゾン化する未来~ベゾノミクスが世界を埋め尽くす~』

  • user 内田
  • time 2021年2月12日
  • tag 未分類
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アマゾン化する未来』 ブライアン・デュメイン ダイヤモンド社

売上29兆7,000億円もの年間売上高を誇る巨大ハイテク企業アマゾンは、新型コロナウイルスのパンデミックに直面して、最も機敏なスタートアップ企業のようなスピードで対応した。
コロナ禍でアマゾンは、デジタル化された採用プロセスにより、数週間で17万5,000人の従業員を追加採用することができた。

コロナ危機最初の数か月で、同社の株価は25%上昇し、CEPジェフ・ペゾスの純資産は約3兆円増の約15兆円となって、世界でも最も裕福な人物となった。

この前に、混雑した倉庫の中で作業する従業員たちの感染防止のため、アマゾンの配送スピードは低下した。
しかし、ペゾスは問題解決のため大胆な行動を見せた。
約4,200億円(第2Qの利益を上回る金額)を費やし配送・倉庫システムの再設計と安全性の向上を発表した。
すべての従業員にマスク、手の消毒、感染検査を実施し、AIシステムを袖に付けて接近しすぎると警告音を発するようにした。
「ウィズコロナ」こそが、アマゾン化(ペゾノミクス)の時代の到来を告げる合図なのである。

ペゾノミクスは顧客への執着、クレイジーなイノベーション、そして容赦のないAIフライホール(うまく回り始めればあとは回転が持続する好循環)が促す長期的思考を掛け合わせたものであり、21世紀のビジネスモデルとなっている。
アマゾンは、コンピュータが人間よりも多くのビジネス上の決定を下すようになる可能性をもつ、最初の企業。
ビジネスの世界は最終的に、ペゾノミクスを採用するグループと、採用しないグループに分かれるだろう。

クラウドコンピューティングは、企業や個人がローカルサーバーやパソコンを使う代わりに、インターネットを介して複数のサーバー上でデータを保存、管理、処理を可能にするもので、アマゾンは2006年にクラウドサービスをいちはやく市場に投入し、2018年時点でAWSは約3.5兆円の収益を誇る世界最大サービスとなった。
アマゾンがモノのインターネット化(IOT)AI駆動型テクノロジーを追求する中で、彼らは自動化されたビジネスモデルをつくり、この新しい世界に適応でいない従来型のビジネスを押しつぶそうとしている。

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