地域活性化のために 講演録その①
- 内田
- 2016年10月16日
- 北海道・十勝・札幌
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著書『里山資本主義』でも有名な藻谷浩介(もたにこうすけ)さんの講演を足寄町で聞いてきました。
テーマは
「常識を疑え!先入観を排除せよ!地域活性化の秘訣はここにある!」
でとても良い話でしたので、要旨を書いてみます。
•周りと同じににやっていっても足寄などの町村のお金は帯広へ、帯広は札幌へ、札幌は東京へと流れてしまう。(ex.投資物件、大手スーパー、チェーン、百貨店、コンビニ)
•そしてほとんどの人が、東京の一人勝ちで地方都市は人も仕事も無くて厳しく未来が無いと言う。(決してそんなことは無い。)
•しかし事実を数字で確認しないといけない。例えば空き家率は東京11%北海道14%を見て東京が良いわけでなく、空き家数が東京81万軒北海道38万軒で、東京中心部は賃貸物件空き室率が30%を超えて大変まずい状況。
•北海道は人が少ないというわけでなく、1キロm2辺り人口密度はアメリカやロシアより多く、一方東京の6千人という数字は世界を見ても異常。
•「地域活性化」とは交通網が良いとか補助金が多いとか景気が良いではなく、「人口が減らないこと」である。
•東京の周りでは75歳以上人口はここ3年で11%増え、十勝は6%でとどまり足寄はほぼ横ばいである。都会は団塊の世代を集めすぎたため、これから介護費用等だけ激増し、労働人口は激減する。札幌や帯広も流れは同じ。
続きは次週に、その②として書きたいと思います。
本当に都心部以外が元気にならないと日本は元気にならない気がします。