レビュー『斎藤孝の相手を伸ばす教え力』
- 内田
- 2019年11月9日
- 本
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『斉藤孝の相手を伸ばす教え力』斉藤孝 宝島社
・教える時の心構え
なんとしても相手に相手に力を身につけさせるという強い覚悟が必要。
強い覚悟といっても厳しい言い方をすることでなく、ソフトに教える場合でも「何としても」という気持ちを持っている。
教える意欲に満ち溢れ気力があると相手に伝わる。
・憧れる力
「憧れる力」でまずはモチベーションを掻き立てる。
教える側が今からやろうとしていることに恐ろしいほどの憧れを持ち、相手にそれを見せる。
「この仕事をするときだけは楽しくできる」という部分を見せればいい。
・評価力
「評価力」で相手に必要な能力を見抜く。
良し悪しを見極め、悪い所を直すための的確なコメントや練習メニューを与える。
「これがダメなんだ」ではなく「こうしてほしい」「こうなってほしい」という願望を伝えていく。
・テキスト力
「テキスト力」で優れた練習メニューを立てる。
部下に仕事を教える場合、たとえば一年間でこの仕事とこの仕事はできるようにする、と目標をきめる。
そこからのカリキュラムにより、自ら自分を伸ばせるようにする。
・ライブ能力
「ライブ能力」で退屈させず学習効果を上げる。
この人は私にだけこういうことを言ってくれていると思わせる、君が出来るようになるにはいかようにもアレンジする。
やわらかさの覚悟と、緊張-弛緩の繰り返しで退屈させず意識を活性化させていく。
・育てる力
「育てる力」で相手の自立を目指す。
あることを学んでいってほしい時は常に何を学んだかを書き出してもらうとよいでしょう。
メモして、ポイントを列挙して、提示してもらう、これで自分で学ぶ姿勢が身につき勝ちパターンも覚えていく。
皆、家庭でも職場でもちゃんと「教える」という行為をしてきたといえるのか。
自分の経験値を部下に伝えるためにどんな練習メニューを与え、何年以内に一人前にするという目標を立て、
どんな仕事をさせようとしていたか振り返ることも大切です。