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政治ではなく、企業が世界を救う!Vol.3

  • user 太島
  • time 2009年8月18日
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  • comment 0

cover-capitalism 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経済学は、一般教養程度しかないので、私にはこの著書の内容を詳しくはわかっていない

と思っています。

 私が理解し、共感していることのみ、このブログでご紹介しているつもりであることを

ご承知のうえで、またご覧いただければと思っています。

 

 繰り返しになると思いますが、政治は権力であり、その主権者は国によって様々であることもご理解

されているとおりであると思います。歴史的に権力はときとともに、その主権者と乖離しひとり主張を始めます。

 この積み重ねが今日の「不調和な世界」・「持続不能な地球」を生じさせているようです。

 

 これに対して資本主義経済においての企業は、最終的にお客様が最終権力者といえます。

お客様のニーズに、どこよりも早く的確に「財又はサービス」を提供するかが勝負です。

 現在「不調和な世界」、「持続可能な地球」をいち早く認識し、これにチャレンジしている企業の

事例を少しご紹介します。

 

・ グラミン銀行の ムハマド・ユヌスの事例・・・これは有名でHPを検索していただけばたくさん

 でてきます。

 

・ 大手化学会社ユニリーバの事例

   インド子会社「ヒンドゥスタン・リーバリミテッド」の活動

      従業員に6週間、インドの農村に滞在することを義務付け、貧困な農村のニーズと嗜好を

      探り、現地の企業パートナーとともに原材料調達から加工・流通まで、ビジネスや教育の

      機会を与えながら、新商品開発に結びつけ、低所得市場でめざましい成果をあげている。

       これによって、現地に何万人もの雇用機会を創出するとともに、衛生面を主として貧困層の

      生活の質的向上にも貢献している。

 

・ KXインダストリーズの浄水フィルター

      ナノテクノロジーを使って、どんな汚染レベルの水からも有害微生物や化学物質を除去し、

      きれいな水を作り出す安価で機能性の高い革新的な浄水フィルターを開発した。

       さらにこの浄水システムを、安価な装置(MBディスペンサー)で「チケット」と呼ばれる

      交換フィルターを年間10ドル未満のコストで、汚水からきれいな水をつくれるようにしよう

      と、現地生産し雇用を創出するとともに、農村各地に「チケット」を流通させる小規模起業家

      を育成する計画である。

       アフリカなどで、汚水に由来する深刻な疾病問題に、国際社会による大規模なインフラ

      投資を待たずに、水と環境衛生に企業が大きく貢献できるとしている。

・ P&G社、ウォーターヘルス・インターナショナル社の浄水事業

      コア技術は異なるが、大規模インフラ投資を伴わない、いずれも安価で小規模な装置と

      現地における企業家等がかかわるビジネスモデルを構築して、前者と同様に貧困と水・衛生

      問題を、企業の利潤を追求しながら解決できるとしている。

 

・ 地球の持続可能性への取り組み(廃棄物・埋蔵資源・温暖化ガスなど)

      今世界のグローバル企業は製品生産から製品寿命の終了までを、設計・製造・流通・回収・

      リサイクル・再製品化(ゆりかごからゆりかごへ・・・プロダクトスチュワードシップ)を基本に、コスト

      削減とともに、廃棄物汚染の企業イメージの向上に積極的に取り組みはじめている。

   

   ナイキの事例;

      シューズのデザインに際し、ライフサイクル分析を採り入れ、プロダクトスチュワードシップ評価に照らして

      素材の選択、製品化し、また履かれなくなったシューズを小売店から回収しリサイクルしている。

      これを材料別に粉砕処理し、人口芝メーカーと提携して人口芝に再利用し、これによる事業

      収益が「ナイキ財団」の収入源となり、各種競技場への寄付へと貢献している。

 

 これ以上、ご紹介しきれないのでこれまでとしますが、ITの進化により情報公開が加速度的に企業

に求められています。

 企業は、国際的なNGOなどの監視のもと、環境破壊や廃棄物汚染・資源の浪費に対し、積極的に

取り組んでいることをアピールしていくことが、企業価値をたかめることに、すでに気付いています。

 

 「世界の難問」に、ビジネスとして、かつ持続可能な利潤を追求する方向としてチャレンジし、これからの

企業が、又資本主義経済が、“地球の持続可能性”を、“地球の未来”を保証していくものと著者は期待

して述べています。

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