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IFRSとは何だろう?
今年2010年以降、上場企業の会計でもっとも影響が大きいのが、IFRSの導入です。
IFRS(International Financial Reporting Standards イファース)は「国際財務報告基準」
の略で、世界市場共通の会計基準として今すごい勢いで広がっています。
これを導入しないと海外の投資家が日本企業の財務諸表を信頼できなくなる恐れがあり、日本の
上場企業も2010年3月期から任意適用が認められました。
IFRSと日本の基準のちがいはたくさんあるのですが、私が影響が大きいと考える2つだけ書いて
みます。 (あくまで現段階でのお話で、今後変更されうることにご留意ください。)
①B/SとP/Lではなくなる!?
会社の財務諸表といえば貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)でしたが、IFRSではこの2つは
ありません。
貸借対照表 ⇒ 財政状態計算書(Statement of financial position)
損益計算書 ⇒ 包括利益計算書(Statement of comprehensive income)
金融庁が1ヶ月ほど前に発表した、IFRSに基づく連結財務諸表の開示例(PDF)も見てみましたが、
従来のものとはだいぶ違いますね。
B/S、P/Lという名前でなくなるのも何だか違和感を覚えます。。。
②資産負債アプローチで利益が大きく変わる!?
従来の日本は、「利益はP/Lで稼いだもの」という収益費用アプローチが中心だったのですが、
IFRSではおもに、「利益はB/Sの資産負債が動いたもの」という資産負債アプローチになります。
そうなると「その他有価証券の時価変動」や「為替換算調整勘定」等は、従来は損益でなかった
のにIFRSでは損益となります。
例えばトヨタの直近決算の財務諸表(PDF)を見ても、この2つだけで8,000億円ほどあります。
IFRSでこれだけ利益がかわると影響も大きいですよね。。。
IFRSが上場会社以外へ影響するとしてもかなり先だとは思いますが、会計人としては精通しておく
必要がありますね。
<リンク>
- 内田
- 2010年1月9日
- 税務・会計・経営
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本年もよろしくお願い申し上げます。
2010年、新年明けましておめでとうございます。
皆様、本年もタジマ会計事務所を宜しくお願い申し上げます。
2010年元旦、地元の本別神社へ初詣に行き、”幸福 おみくじ“を引くと幸運にも
「大吉」
でした。
「天の御助を受け諸々の災去りて喜びあり心を正直に行いを慎み・・・・」
願望 思うままです
商売 買うに吉利あり
学問 安心して勉学せよ
・
・
・
今年もよいことが起こりそうな予感がいたします。
2010年が、ご覧になっている皆様方にとってもよき年であることを祈念しております!
- 内田
- 2010年1月3日
- ご挨拶
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本年もお世話になりました。
早いもので、明日は大みそか。。。
1年が過ぎるのは本当に早いですね。
今年1年は皆様にとってどんな年だったでしょうか?
今年も世の中ではいろいろな出来事がありましたね。
今年1年の重大ニュース5(毎日.jp)を振り返ってみますと、、、
・1位 民主大勝利で政権交代(8月31日)
⇒政権交代は会計事務所の仕事にも大きな影響がありそうです。
・2位 オバマ米政権が発足(1月21日)
⇒アメリカとドルの復権はオバマ大統領の手腕に掛かっています!
・3位 新型インフルエンザ国内初感染(5月9日)
⇒幸いにも私自身も含め、身近な人で大きく感染が広がることはありませんでした。
・4位 マイケル・ジャクソンさんが死去(6月26日)
⇒釧路まで映画「This is it」を観にいきましたが、最高でした!
・5位 WBC日本が連覇(3月24日)
⇒イチローの決勝戦でのタイムリーヒットは忘れられません!(ブログ)
また、私個人は年初にこのブログで3つの目標をたてました。
その達成度合を見てみますと、、、
・2009年の目標① 適度な運動・睡眠・食事を絶対として、1年間元気に過ごす。
⇒適度な睡眠・食事をとって元気に過ごせたとは思うのですが、後半は忙しくて運動不足でした。
来年は1年を通じて適度な運動ができるようにしたいと思います。
・2009年の目標② 税務業務を体に叩き込み、新しい仕事も行う。
⇒全体的な税務業務は概ね把握できたかもしれませんが、年に1回の業務は忘れがちになります。
新しい仕事については、顧問先様も増え、講演業務・授業講師などの仕事をすることができました。
来年も引き続き修練し、新たな業務に挑戦しようと思います。
・2009年の目標③ ちょっと難しめの資格を1つ以上とる。
⇒今年、取得できた資格はAFP(日本FP協会)とFP技能士2級(金融財政事業研究会)でした。
来年もさらに上級の資格を目指そうと思います。
最後になりますが、皆様本年も大変お世話になりました。
どうぞよいお年をお迎えください。
- 内田
- 2009年12月30日
- ご挨拶
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所謂、『金融モラトリアム』法案について
亀井金融担当大臣が、いろいろマスコミを通じて発言し関心を呼んだ金融モラトリアム法案、正式
法律名称は『中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置法案』 について
その実効性について考えてみました。
・平成23年3月までの時限立法であること。
・金融機関に対しての努力義務規定であること。
・数年先には、業績などの回復が見込まれる事業者等であること。
・このための金融検査マニュアルが改訂整備され、これに基づき金融機関が
条件変更に応じるかどうかを判断すること。
おおまかにいえば、上記のような内容の法制化であると思います。
法律の制定にあたって、内閣府、大塚金融担当副大臣が記者団の質問の中での
コメントが、この法案を提出したバックグラウンドであることを物語っていました。
「日本には長くレンダー(金融業者)はいても、バンカー(銀行家)はいない」
と述べたのでした。
・ 銀行、金融機関の役割とは何でしょう。・・・思い浮かべるのは、アメリカの金融機関の
強欲ぶりです。リーマンショックは記憶に新しいところです。
・マニュアルに沿って行動することは、必要なことでもありますし、又金融マンは今回の
法律の趣旨に則って行動することになると思います。
・ しかし、私は個人的には非常に懐疑的に思わざるを得ません。
なぜなら、法律ひとつ、マニュアルひとつ変えて、レンダーがバンカーに変身する訳がない、と
断言できるからです。
・事業者にとって、資金繰りは大変重要です。この法律によって、多くの中小企業が立ち直る
契機になれば、大いに結構なことだと思います。
しかし、業績の改善が見込めることがまず前提にあるので、より一層真剣に経営に
取り組んで頂くことが、これから益々必要になります。
・景気がもし回復しても、自らの企業の業績回復となるとは限らないのですから。
- admin
- 2009年12月22日
- 税務・会計・経営
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大好きPIXAR !
ピクサー(PIXAR)という映像会社をご存知でしょうか?
『トイ・ストーリー』
『ファインディング・ニモ』
『Mr.インクレディブル』
『レミーのおいしいレストラン』
をつくったアメリカの会社と聞けば、わかる方も多いでしょう。
私は昔からピクサーの映画が大好きでだいたい観ています。
特にお気に入りは『Mr.インクレディブル』と『レミーのおいしいレストラン』です。
昨日、そのピクサーの最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』を観にいきました。
78歳のおじいさんが主人公の映画なんて、なかなかないですよね。
ストーリーも夢があって、音楽も素敵でとてもよかったです。
子どもの観客もたくさん入っていて館内は笑い声で包まれていました。
これからもPIXARには、子どもに夢を与えてくれる作品を期待したいと思います!
<リンク>
- 内田
- 2009年12月20日
- 趣味・雑感
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税理士試験-合格発表
昨日12月11日に平成21年度税理士試験の合格発表がありました。
”平成21年度税理士試験は1,058人が合格”(税経)
ここでいう「合格」とは、税理士資格に必要な試験科目「5科目」合格のことを指します。
前回の記事で公認会計士試験の合格発表について書きましたが、今年の公認会計士試験
合格者は1,916人でした。
どちらが難しいかは一概には言えませんが、合格者数の少なさを見ると税理士試験の方が
難しいと言う方もいます。
公認会計士試験の受験者とちがい、税理士試験の受験者の多くは働きながら受験勉強をされています。
これもどちらがキツいと一概に言えませんが、仕事のあとや休日に勉強される税理士受験生の方はとても
大変だと思います。
私の周りでも多くの税理士受験生の方がいらっしゃいますが、税理士になりたいという信念を持って仕事後や
休日に勉強されている姿には感服いたします。
これから税制改正や国の税収減を受けて、税理士の仕事はますます重要になっていくでしょう。
ぜひ多くの方に、近い将来5科目合格を達成して頂きたいと思います。
<リンク>
- 内田
- 2009年12月12日
- 税務・会計・経営
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公認会計士試験-合格発表
先週11月26日に平成21年度公認会計士論文式試験の合格発表がありました。
公認会計士試験は”短答式試験”の合格後に”論文式試験”があるのですが、論文式試験に合格すればすぐに
”公認会計士”になれるわけではありません。
ちょっとわかりにくいのですが、この試験に合格しただけでは”公認会計士試験合格者”という肩書きにしかならず、
そこからさらに2年間の実務補助や補習所終了考査を経て、正式な”公認会計士”になれます。
さて、今年の論文式試験の合格者ですが、人数は1,916人、合格率は9.4%でした。
これだけ見てもよくわからないと思いますので、ここ5年間の数字を見てみます。
平成21年 1,916人(9.4%)
平成20年 3,024人(15.3%)
平成19年 2,695人(14.8%)
平成18年 1,372人 ( 8.5%)
平成17年 1,308人( 8.5%)
平成19年と平成20年だけ異常に合格者数・率が増え、監査法人が合格者を採用できなくなったため
今年は昔の難しい水準に戻ってしまいました。
国家試験の難しさは合格率と母集団からわかりますが、受験専念組の母集団で10%以下の合格率
は相当厳しいと思います。
個人的には、今の監査法人の就職状況を鑑みると、また数年間合格率の低い厳しい時代が続く
のではないかと思います。
<リンク>
- 内田
- 2009年12月5日
- 税務・会計・経営
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