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相続税の生前対策
最近相続税申告業務が増えております。
平成27年1月より相続税の基礎控除が下がった影響が大きいですが、
相続税は相続発生前の対策で節税できる点に特徴があります。
・親の財産を子などに早めに移しておく
生前に所有権を移しておくことで相続財産の対象から外す形とします。
・資産の評価額を下げておく
お金でなく建物など不動産に換えておくと評価額が下がりやすいです。
・課税財産を非課税財産とする
仏壇やお墓は相続税の非課税財産です。
・基礎控除を増やしておく
養子が増えれば基礎控除金額が増えます。
・負債を増やしておく
後で返さなければいけませんが借入金など増えれば相続税対象資産からの控除額が増えます。
・そもそも税金の掛からない非居住者となる
海外にずっと住んでいるなどそもそも日本の相続税の対象にならないケースもあります。
それぞれの方法に条件があり、他にも方法はありますが早めに動くことが大切ですね。
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内田
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2017年10月28日
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税務・会計・経営
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借入審査のポイント
先日、ある金融機関さんの融資審査研修を受けてきました。
やはり融資のポイントは、ヒトモノカネの三点が基本的に大切のようです。
①ヒト
「信頼性。正直かどうかは最も重要な要素である。」
「謙虚さ。他人の意見を聴く姿勢があるか。」
「決断力・責任感。迅速な決断を行なっているか。失敗の言い訳を他に転嫁していないか。」
「計数観念。決算内容、今後の見通しを自分の言葉で説明できるか。」
②モノ
「製品力。市場に受け入れてもらえる独自性の高い製品があるか」
「技術力。他社と比べてどの点に優位性があるのか。それが受注につながっているのか。」
「サービス。他社とどこが違うのか。従業員の質はどうか。」
「販路。どうやって販路を開拓したのか、またはこれからするのか。それが今後も継続するか。」
③カネ
「売上高。規模、仕組み、売り先、部門」
「利益。儲かる体質への転換、経常利益+減価償却費が返済原資、赤字の場合の理由と改善策」
「自己資本。経営者の個人資産、債務超過の理由。」
「借入金。借入金回転期間、債務償還年数、借入金明細、メインバンク。」
「貸付金仮払金。実質的な赤字、社長貸付金」
「二期又は三期比較、B/SとP/Lの整合性、売掛買掛棚卸の回転率」
色々な要素はあるのですが、事業再生など行ってきた立場からしますと、
根本的なところでは経営者の人間性が最も大切のような気がいたします。
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内田
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2017年10月21日
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税務・会計・経営
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業界地図
毎年9月くらいに『業界地図』という冊子が発売されます。
日本(世界)経済の業種ごと全体像がつかめるのでだいたい毎年、東洋経済と日経のものを読んでいます。
こんな感じでその業界のガリバー企業が載っているのですが、それでも業界の現状未来を知ることが
中小企業の今後に役立ちます。(一冊1,200円ほどです。)
東洋経済の方は最初に「注目業界」というコーナーがあってタイムリーな情報が面白いです。
2018年版には「AI業界」「宇宙開発」「ビッグデータ」などが取り上げられています。
毎年の経済環境の変化に驚かされます。
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内田
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2017年10月14日
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本
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レビュー『世界一の生産性バカ』クリス・ベイリー
『世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと』クリス・ベイリー著 TAC出版
生産性のために命をかける必要はないと思いますが、FORTUNEベスト・オブ・ザ・イヤーにも
選ばれているという事で読んでみました。
・”時間””集中力””活力”を支配する
いつの間にか時間が経ってしまった、そんなことがありますが、時間をコントロールできればそんな
力強いことはありません。活力レベルは一日中絶え間なく変動しています。目覚ましのアラームは
セットしないで自然に目覚め自然に眠ることが良いそうです。
・インターネットは生産性を奪う
なるほどなと思う内容です。スマホやEメールも含めてインターネットは生産を根こそぎ奪い取るそう
です。重要かつ厄介なタスクに取り組むときは接続を切ると浪費する時間が減り良いそうです。
・運動という名の特効薬
ほかのことに費やす時間を削ってでも運動をすると活力と集中力が驚くほど向上します。運動不足は
脳がストレスに対処しづらくなるため仕事パフォーマンスにも悪影響を与えます。運動で活力を蓄える
ことが時間の節約になります。
・瞑想の効果
瞑想には集中力を高める効果もあります。瞑想により集中マッスルの筋トレができ、それが脳を奮起
させます。仕事から一歩引いて、自分は何を達成したいのか、いまどう感じ何を考えているのか気付く
ことで生産性が上がっていきます。
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内田
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2017年10月13日
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本
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儲かる農業
『週刊ダイヤモンド』に儲かる農業という特集があり読んでみました。
JA解体でチャンス到来という言葉も題名に書かれておりましたがどうなのでしょうか。
農協改革をしても農協は必要でしょうし、全農の資材価格は下がってきている地域もあるようです。
2019年5月がJAグループ改革集中推進期限ということで、
2015年2月に農協法改正を政府が決定され(JA全中、農協への監査権限が廃止され一般社団法人へ。
JA全農、株式会社への組織変更が可能に。)、このまま2019年5月までに自主改革が不十分であれば
政府が介入する予定とのことです。
稼げる農家の共通点は「①JAに依存していない」「②サラリーマンを凌駕する所得」
「③拡大に向けた備えが充実」「④社長は生産よりマネジメント」とのことです。
茨城のワールドファームさんの耕作面積400ha以上、売上3億円以上などは凄いですね。
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内田
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2017年10月7日
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本
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環境産業
世界から見た環境産業についてのセミナーに参加して参りました。
・6月にトランプ大統領がパリ協定の離脱宣言をしたことはアメリカの産業競争力を低下させる。
・中国は賃金が上がってきており、国として再生可能エネルギー産業の輸出化などの無形資産の付加価値化へシフトしようとしている。
・日本は1970年代のアメリカ-マスキー法という自動車排ガス規制を機に技術力を高め自動車業界で成功を収めることができたが、昨今はフランスが2040年にガソリン車ディーゼル車を廃止にする方針を掲げるなど、ヨーロッパが環境産業では先をいっている。
・日本でも温室効果ガス排出量は減ってはきているが、世界に比べるとはるかに低い。
環境という面ではまだまだレベルが低い日本。
これからの気候変動対策は国とのして競争力を高めるために絶対に必要な要素であり、
太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスといった再生可能エネルギーを産業として伸ばしてしていくことが急務となっております。
例えば、北海道十勝で言いますと生物エネルギーであるバイオマスに力を入れてきております。
自然豊かな北海道では自然地域資源(森林、地熱、生き物等々)を用いてエネルギーを創り出し、産業化していくことが人口維持にも繋がる気がします。
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内田
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2017年9月30日
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税務・会計・経営
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税理士の仕事ってどんな仕事?
湊さんという税理士さんが書いた書籍に「税理士の仕事ってどんな仕事?」と聞かれればこのように答えます、と書かれてありました。
①税理士は単なる資格ではなく、1つの職業であり、国を支える重要な制度。
税金を扱うという点がきっと単なる資格ではないというところにつながっているのでしょう。
②数ある専門家の中でも、いろいろな分野の知識を習得できるバランスの良い職業。
世の中のさまざまな世界を見られることが税理士の魅力だと思います。報酬を頂戴しながら経営者の方からその分野のことを教えて頂いてる時もあります。
③自分の努力の結果が正直に反映される仕事
基本的にやればやるほど仕事は進むはずですし、効率的効果的に仕事が出来ればさらに良いでしょう。
④仕事の範囲がどんどん広がっており、いろいろな適性を持っている人がそれぞれの分野で個性を伸ばせる仕事。
ビジネス自体がグローバル化していますから国際税務に精通した税理士、事業承継でM&A等が増えていますから組織再編に特化した税理士、など増えていますね。
⑤女性が自分の個性や能力を伸ばすことができる仕事。
公認会計士もそうですが女性で伸び伸びと楽しく、そして子育てなどとともに仕事をしていらっしゃる先生は多いかもしれませんね。
⑥苦労が必ず報われる仕事
資格を取るときの勉強もそうなのかもしれませんが、特に後から考えると実はそうだったなと感じます。
どれもなるほどなーという内容で、ぜひ多くの若い方たちに目指していってほしい仕事だとも改めて思いました。
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内田
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2017年9月23日
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税務・会計・経営
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