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財界さっぽろ2016年7月号 その2
前回の続きで財界さっぽろの記事で事業承継についてもう少し。
事業承継をした石屋製菓の石水社長(1982年生れ)の言葉も書いてあり印象に残りました。
「物心がついたときから石屋製菓の社長になることが夢でした。父がいつも本当に楽しそうに仕事をしていましたから。」
「社長交代を切り出したのは私からでした。」
同様にサツドラの富山社長(1976年生れ)の言葉もなるほどなと思える内容でした。
「入社にあたって、自分自身では後を継ぐ覚悟を決めていました。店の仕事を早く覚えようとレジに立ったし、店長も経験。」
「社長に就任したのは昨年5月。この時も、会長から何か言われたことはありません。」
私自身、講演も聞いたことがある事業承継のスペシャリスト-吉川孝さんの言葉も説得力がありました。
「創業者は冷静に第三者目線で見つめて、自分と会社の関係を客観視するところから始まります。自分があって会社があるという現実を会社があって自分があるという理解と現実に変える。」
「社長は自分の持っている人脈や知識、経験を惜しみなく後継者に伝えることです。師匠と弟子の関係のように必ずこいつを社長にするという覚悟で教えてほしい。」
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内田
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2016年7月17日
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本
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財界さっぽろ2016年7月号 その1
今月の財界さっぽろ7月号は「特集 北海道の社長」という特集があり、道内会社の情報や事業承継の現状などが書かれていて面白かったです。
・いい社長の条件とは?
「業績を上げること」「先見の明を持つ」「リーダーシップを発揮する」「バランス感覚がある」
・平均年齢の上昇がみられる
2015年の道内企業社長の平均年齢59.7歳。1990年は54.3歳。
・札幌以外の地方の事業承継が進んでいない
札幌:社長の平均年齢は57.2歳。平均現職在籍年数は13.9年
札幌以外: 〃 58.1歳。 〃 15.4年
・休廃業解散が多い
北海道は休廃業解散する企業の割合が東京に次いで全国2位。
・後継者不足が顕著
全国9地域の内訳を見ると北海道の後継者不在率は74.0%で最も高い。
社長年齢別:60代では2社に1社、80歳以上でも3社に1社が後継者決まっていない。
年商規模別:1億円未満では後継者不在企業が8割弱。
(いずれも財界さっぽろ7月号より)
私自身もよくブログ等で書かせて頂いておりますが、やはり今の時代は後継者や参謀の育成を中心として事業承継がとても大切になっております。
(まだ書き足りないので続きは来週へ。)
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内田
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2016年7月9日
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本
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月次試算表を経営に活かすには
会計事務所から顧問先様に毎月又は数カ月に一回お渡しするものが、月次での決算書である「試算表」です。
決算書に近いものですので、貸借対照表と損益計算書がついています。
この試算表はまず1年前と比べて売上や利益やコストがどのように動いているかを注目して見て頂きたいと思います。
売上が前期より増えていれば悪いことではないでしょうし、コストが増えていればその改善のための分析をするとよいでしょう。
例えばこちらが北海道東神楽町の上場会社ホーブさんの二期比較損益計算書です。(上場会社ですのでインターネット上でも公表されております。)
経営者の方にとって頭の中の感覚と売上や利益がかけ離れていないか見比べるのも大切です。数字は正直者なのでそれを見て経営の軌道修正をすることもあるでしょう。
試算表の有効な使い方として、もう一つ、決算の1~2か月ほど前に決算予想をするのに活かすことが挙げられます。例えば決算1か月前に残り1カ月の売上やコストを予想することで最終利益や税額を予想することが出来て非常に有効です。
こういったメリットを出すためには当然、顧問先様の管理体制も会計事務所の対応も必要になってまいります。
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内田
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2016年7月3日
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税務・会計・経営
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三国志の故事
中学生くらいの時から三国志が好きで今でも時々マンガの『横山光輝 三国志』を読み返したりします。
三国志が好きで初めて一人で行った海外は中国でした。
向こうでは本当にこの表紙の関羽(かんう)が神様として祭られていて感動しました。
そんな三国志からは実はけっこう現代にも通じる故事が生まれていて、読むとなるほどな~と思うものばかりです。
『三顧の礼:地位ある人や目上の人が、賢人に礼を尽くして物事を頼むことのたとえ。(劉備玄徳から諸葛亮孔明へ)』
どんなにITや携帯電話が進もうと実際に会いに行って礼を尽くすことが大切なのだなと感じます。
『泣いて馬謖を斬る:組織の規律を保つため、たとえ愛する者でも、違反者は厳しく処分することのたとえ。(諸葛亮孔明から馬謖へ)』
企業経営でも同じですね。好き嫌いの感情を入れず、組織みんなのことを考えるのであれば罰すべきときは罰しないといけないということです。
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内田
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2016年6月26日
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趣味・雑感
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レビュー『拓銀はなぜ消滅したか』
『拓銀はなぜ消滅したか』 北海道新聞社
北海道新聞社の経済分野の本はけっこう読むことがあります。
この本は北海道経済史上、最大の出来事とも言える拓銀消滅(97年11月破たん、98年11月事業譲渡)について詳しく書かれています。
拓銀消滅の原因は様々あるのでしょうが、本書には特に下記について書かれています
・都銀最下位の地位から這い上がろうと、新興企業開発に力を入れカブトデコムやソフィアなどバブル企業への巨額投資をするがバブル崩壊により回収不能。
・清潔で健全であるべき銀行にもかかわらず80年代から闇の世界との繋がりが生まれ、その病巣の源流が銀行内に存在。
・生き残るための北海道銀行との合併を行うが資産圧縮を求められ失敗。
拓銀消滅により天塩川木材の倒産を皮切りにドミノ倒しがはじまりました。
経済には波がありこのような時代がまた来るかはわかりませんが、
今の時代でも知っておくべき出来事だと感じます。
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内田
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2016年6月18日
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本
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レビュー『日本のいちばん長い日』
1945年8月15日、日本がポツダム宣言を受諾するまでの物語を描いた作品です。
公式HP → こちら
当然ながら現代とはまったく違う太平洋戦争中の日本。
軍人の一人ひとりの一挙手一投足が違いますし、政府要人の鬼気迫る姿も
心に迫ってきます。
松坂桃李がクーデターをもくろむ畑中健二の役、激しく断固たる意思を持った
当時の若軍人の姿。役所広司は当時の陸軍大臣-阿南惟幾の責任を全うしよう
とした日本人の姿。昭和天皇を演じた本木雅弘の高貴さも目を引きます。
そこに登場する皆が日本を想い、必ず日本は復活するのだということを信じて
行動していたことがうかがえる戦争歴史映画でした。
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内田
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2016年6月11日
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趣味・雑感
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レビュー『志高く 孫正義正伝 新版』
『志高く 孫正義正伝 新版』 実業之日本社文庫 井上篤夫・著
ソフトバンクの孫正義さんに関する著書はいくつか読んでいるのですが、
ご本人の伝記的な作品ということで興味深く読ませて頂きました。
この本を読んで感じた孫さんの凄さは、例えば
「行動力(高校を自ら中退し単身渡米.etc)」
「泰然力(顧客情報が漏洩しても動じず前面に立って対応.etc)」
「情熱力(YahooBBで4期連続赤字でも燃え続ける情熱.etc)」
などに表れているのかなと感じました。
志高く。
それは孫さんにとって
「デジタル情報革命で日本人の生活を変え夢をかなえる」
こと。
そんな志は確かにインターネットを速く低価格にし、携帯電話の進化として実現しました。
今後もどんな志を目に見える形にしてもらえるのか楽しみです。
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内田
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2016年6月4日
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本
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