Latest Posts
『奇跡のラーメン店は、どのように誕生したか。』 草村賢治
『奇跡のラーメン店は、どのように誕生したか。』 草村賢治 旭屋出版
私も以前よく行った、東京にあるラーメン屋「永福町 大勝軒」の草村さんによる本です。
永福町 大勝軒さんは23坪・23席で日商100万円/年商3億円/店売り1日680杯(H20時点)という、大繁盛ラーメン店です。
ラーメン屋さんについて書かれた本ですが、個人商店経営に役立つ内容が詰まっています。
草村さんがお店を出す時に立てた3つの誓いというのも印象的です。
一.日本一美味しいと言われるラーメン屋になる。
二.禁酒・禁煙・禁車。
三.出入り商人を大事にする。
飲食店は出入り商人を大切にすることになるほどと思いました。
「人と同じことをしていてはダメ。人が休んでいるときに頑張るから、人並み以上の事ができる。
私は80歳の今でも、昼寝をしないで、1日17時間働いています。」(29頁)
他にもお店を広げていくためのいろんな工夫がありました。
・店をだしてから10年赤字続きだったが、味変えとともにお客様の応援のもと値上げをして乗り切った。
・お店を増やさずに売上を増やすお土産ラーメンが10店舗分の売上を上げてくれる。
・ステンレストレイに乗せてラーメンを出すことで、指が入らなくなり雑誌も汚れなくなる。
・女性が麺をのせやすいようにレンゲを大きくしている。
などなど。商売ではあらゆる工夫が必要なんだと思い知らされます。。。
<リンク>
- 内田
- 2011年9月4日
- 本
- 0
『折れない心』 野村 忠宏
『折れない心』 野村忠宏 学研新書
高校時代に柔道をしているときに好きだった選手が野村忠宏選手です。
オリンピック柔道60kg級を3連覇したことで有名な方です。
その野村忠宏選手による2010年2月の著書。内容を少し抜粋させていただきます。
「僕は一見、豪快そうに見えて実は関西弁でいうビビリである。」(14頁)
ビビリだからこそ自分をとことんプレッシャーで追い込んで折れそうな心を立ち直らせていく。
「負けて強くなるということを何度も経験してきている。」(28頁)
負けた経験を元にして絶対に負けてはいけない試合に勝つ。
ここだけは負けてはならないという試合で結果を出せる人間であり競技者でありたい。
「背負い投げは、調子を測る上での一番のバロメーターである。」(77頁)
半身で釣り手と引き手で体を入れるスペースを作り、大事なのは相手のバランスを崩して技に入る瞬間肩の力を抜く。
「限界からさらに突き抜けるステージを乗り越えてこそ成長につながるのだ。」(172頁)
柔道の乱取り練習でも時間を気にせず、限界と感じたところからさらに5分10分とチャレンジしてみる。
「座右の銘を聞かれれば執念と言うことにしている。」(183頁)
母校天理高校柔道部の応援旗にも書かれている「執念」という言葉。
勝負するという生き方を選んだ時点で「執念」は常に心の中に持っておかねばならない。
執念とは自分自身の心の戦いなのだ。
<リンク>
- 内田
- 2011年8月26日
- 本
- 0
コスト節減の本
①中小企業のための経費削減②経費削減1181の具体策③コピー用紙の裏は使うな!
コスト削減の本を3冊ほど読んでみました。
面白いなと思った内容をいくつか抜粋してみます。
「固定費を変動費に変える」(①より)
コストカットの鉄則ですが、本のなかでは賞与の業績連動化などいろんな具体例があって面白いです。
「理想的な売上構成比率を決めて収める」(①より)
各コストの売上に対する割合を決めて、それ以内に収めるよう作業を行います。
「まず社長から経費を削減する」(①より)
まず最初に社長給与のカットを公表して、社用車や社長交際費の廃止を行わないと成功しないようです。
「ノー残業デーを設定し幹部自ら守る」(②より)
だらだら残業の悪習慣を断ち切り、時間外労働を減らすことができる。
「加入団体のリストをつくりメリットが少ない団体から脱会する」(②より)
意外と目がいかない諸会費削減の方法です。
「棚卸資産の増加は利益の足を引っ張る」(②より)
在庫が溜まっているのは資金の滞留となるので、できるだけ在庫は減らす。
「すべてのコスト削減の源は契約書の中身にある」(③より)
通信・コピー・清掃など会社のあらゆるコストは契約から成り立っている。
「削減可能性マップを作成する」(③より)
各削減対象の可能性をマップに書き込み、削減目標と達成期日を記入する。
- 内田
- 2011年8月20日
- 本
- 0
書評『仕事の5力』
仕事に必要な5つの力。
1.聴く力
ポイントは、聴く体勢、上手なあいづち、言葉の繰り返し。
体を相手に向けることで聴いていることをアピールし、言葉を繰り返すことで相手が好印象を持つ。
2.考える力
ポイントは、紙に書く、考えをしぼる、デメリットを考える。
紙に書き出してロジカルシンキングをし、メリット/デメリットを見比べて判断する。
3.話す力
ポイントは、内容は7%、笑顔、具体的、数字、一言。
話の重要度においてメラビアンの法則により、話の内容7%、話し方とボディランゲージが93%。
4.書く力
ポイントは、書く前に考える、書く順番、プリント、長さ、主語。
書く前に「誰に何を一番伝えたいかを考える。
5.時間力
ポイントは、順番をつける、30分きざみ、自分時間、捨てる技術
30分きざみの手帳にし仕事に順番をつけることで、隙間時間を有効活用でき時間管理能力が上がる。
★感想
図書館で見つけた一冊です。
文章が話し言葉で語りかけるように書かれていて読みやすいです。
ただし、内容は新入社員や若手向けかもしれません。
理論的な内容よりもいかに実践するかという内容になっているのもよかったです。
5つのうち、特に「時間力」が面白いです。
仕事を30分ごとに時間を分けて、仕事に順序をつけると、時間を有効に使うことができるとのこと。
継続できるかわかりませんが、一度実践してみたいです。
- 内田
- 2011年4月16日
- 本
- 0
書評 『非営利組織の経営』
★概要
非営利組織の課題は、寄付者を参画者にすることと、すべての人にコミュニティの共有を与えることである。
非営利組織にもミッションとリーダーシップが必要である。
ミッションを立てる際にはチャンス・自己資本・優先順位を知り、リーダーシップを発揮する際には組織の規範となり
人の可能性を引き出すことに気をつける。
非営利組織は人をかえることを目的とするのでマーケティング・資金も大切になってくる。
その結果として、関係者から合意を得た目標(大義、経済性)をいかに達成するかが求められる。
理事会はボランティアを含めた人のマネジメントをはじめ、強力なリーダーシップを発揮しなければならない。
★感想
NPO法人(特定非営利法人)など非営利組織が注目される昨今、薦めもありドラッカーの著作を読んでみました。
アメリカではボランティアが中心となった非営利組織が多く、そこではマネジメントとリーダーシップが必要になって
いるようです。
個人的には、これからは日本でも非営利組織が大切な時代だと考えております。
少子高齢化で右肩上がりの経済成長が楽観的に期待できない時代。
自分だけの利益を求めるのではなく、人々が協力しあって助け合うことが地域社会の発展に必要です。
- 内田
- 2010年9月11日
- 本
- 1
素敵なホームページ
公庫さんから紹介されて読んだこの本、とても面白かったです。
いろんな工夫で成長している全国の16社を紹介した本で、どの会社もとても素敵でした。
16社のなかで、特に目を引いたのが岡山県の「有限会社 岡山漂流」という会社さんでした。
岡山産の桃やぶどうなどの果物をネット販売する会社さんです。
岡山の農業の現状
→ ハードな作業や不安定な収入が若者から敬遠され、高齢化がすすむ現場、さらには
安い輸入品との競合と、課題は山積み。
このような現状を見て、岡山出身の阿部憲三さんは会社を立ち上げ、農業を流通から
かえようと試みたのでした。
しかし、最初は高齢の生産者からいい顔をされず、「なぜ変える必要があるのか」という
反応をされました。
一方、若い生産者たちは農業の未来への危機感を持っていて、いっしょに農業を変えよう
と言ってくれました。
こうして、ホームページに農業生産者が集まりはじめました。
このホームページにはいろんな工夫があります。
・顔の見える農業を目指して、生産者が前面に出ています。
・「生産者ムービー」で動画を配信されています。
・果物をつかった本格レシピを掲載しております。
・メディア掲載の情報が盛りだくさんです。
ホームページのデザインと、載っている写真がとても素敵です。
ホームページも素敵ですが、「地産池消ギルド岡山」という若手農業家ネットワークを
組織して、消費PR、新商品開発など、先進的な農業経営のモデルを開拓しているのも
素晴らしいですね。
- 内田
- 2010年1月17日
- 本
- 0
書評 『最高学府はバカだらけ』
皆さんこんにちは、内田勇介です。
今日は太島所長からお借りした本を紹介したいと思います。
これは所長の知り合いの息子さんが書かれた本だそうです。
なかなかインパクトのある書名ですが、内容は現在の大学事情を面白く分析しています。
「調べたけどネットにありませんでした」 努力しない学生
「就職活動はコンサル大好き・営業嫌い」 プライドだけが高い学生
「大学にとって負の情報は公開しない」 情報を隠す大学
「日本の大学業界を引張る気なし」 ジコチュー難関大学
どれも最近の学生さんと大学業界を如実にあらわしていますね。
本の後半では、東大・京大・早大・慶大・関関同立など有名大学の現状が
わかりやすく書かれています。
最後には、入学前教育・補修システムのある大学、面倒見のよい大学などを紹介し、
将来の大学像・学生像について語られています。
私も大学を卒業してけっこう経ちますが、それでも大学の内情を楽しく読むことができました。
先日、初の株式会社大学-LEC大学が学生募集停止を発表し、立ち行かなくなる大学も増えています。
今後さらに大学環境は厳しくなるでしょうが、大学業界はこれからどこへ向かっていくのでしょう。
<<リンク>>
- 内田
- 2009年6月27日
- 本
- 0