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レビュー『これからは人財の時代』
『これからは人財の時代』 船井幸雄 ビジネス社
かなり前に出版された本なのですが、内容に興味があり読んでみました。
いくつか記憶に残った本書の内容を記載させていただきます。
●人財になるための意思決定の5条件
「納得できないことはやってはいけない」「良心に反することはやっていけない」「迷うことはやってはいけない」「不得意なこと、いやなことはやってはいけない」「成功の確信の少ないこと、自信のないことはやってはいけない」
●優秀なトップの10条件
「現場が好き」「意思決定が早い」「自己中心でない」「好き嫌いがない」「こだわらない」「責任感が強い」「差別しない」「ほめ、認め、受け入れる」「自慢や他人の批評をしない」「時間や約束を守る」
●日本人の3つの特性
「色々理解できて包み込める(東西文化もミクロもマクロも何でも受け入れられる体質)」「人財になれる素質(勤勉、搾取嫌い、敗者を大切に、性善説、謙虚、与え好き。)」「21世紀型(平準化、技術力、共生型、約束を守る。)」
●日本海軍の3つの精神
「五分前の精神(五分前には完全に準備を終わって待機の姿勢)」「出船の精神(いつでも完全にできるように備える)」「宜候の精神(官庁命令には分かりました)」
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内田
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2015年7月18日
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本
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バブル廃墟
コンビニに売っていた雑誌でついつい読んでみました。
1986年から1991年まで続いたバブル景気。
日経平均も一時期38,957円まで上がったというから信じられません。
不動産価格も上がり続け、景気も良くなり続けると信じられた時代。
金利も7%を超え、そのような金利でも銀行借入れをして豪華な建築物を建てる。
結局、建築物は数年で採算が合わず閉鎖され、その廃墟の様子を載せているのがこの雑誌。
廃墟がなぜ建てられて、どのような経緯で廃墟になっていったのかという時代背景も書かれているのが興味深いです。
景気には波があるので、無茶な建築投資は気を付けなければいけないことを思い知らされます。
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内田
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2015年6月6日
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本
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レビュー『強い会社の教科書』
『強い会社の教科書』 小山昇 ダイヤモンド社
独自の経営哲学で知られる小山昇さんの著作ということで読んでみました。
人口が減少しマーケットが減っていくこれからの日本では、お客様・事業所・社員数など
「数」を増やすのが社長の責務であり、そのための事業活動が経営と言える。
社長(トップ)の仕事とは「正しくなくてもよいから早く決定すること」であり、早く試行錯誤
をして経験値を上げることが正しいこと。
社員の教育の中では「間違いをしないということが最大の間違い」という認識が正しい。
人は「できなかったという失敗(痛い思い)」から学んで素直になり、素直になるからこそ
成長する。
営業・マーケットにおいては「お客様との接点は、アナログで、手間を掛ける」のが正しい。
バックヤードはデジタルで簡素化と共有化を進める一方で、お客様との接点は徹底して
顔を合わせて話す。
組織作りと人事について、体験したこともないのに未然防止はできないわけで、「問題が
起きてから改善する」これが正しい解決法です。
年齢が上だから部長にする考え方は間違いであって、抜擢は実力主義とするのが正しい。
このような話をもとに強い会社のしくみは「数字として実際に成果が出ている業務」と「人間
の感情を理解したしくみ」で作るべきだと著者は結論付けていらっしゃいます。
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内田
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2015年5月23日
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本
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レビュー『一番やさしいピケティ超入門』
『一番やさしいピケティ超入門』 中野明 学研マーケティング
何かと話題のフランスの経済学者ピケティさんの入門書ということで読んでみました。
「経済格差はなぜ起きるのか」「富の不平等を解消できるのか」というテーマについて
『21世紀の資本』という本を書いて話題になっているのがトマ・ピケティさんです。
そして「資本収益率r > 経済成長率g」という公式も独り歩きしておりますが、これは
「資本主義経済では経済成長率が低くなると、蓄積された富から得られる所得は
労働所得よりも急速に増大し、そのまま放置すると格差が自動的に拡大する。」
ということを意味しています。
1910年からの100年は戦争によって有形資産が破壊され一時は「r<g」となりましたが、
戦後復興で資本蓄積が進み経済成長も鈍化して「r>g」へ逆転しました。
19世紀初頭のヨーロッパは勤勉が割に合わない時代、労働よりも遺産相続を重視する
「ラスティニャックのジレンマ」があり、昨今もそのような世襲資本主義社会の到来が
近づいているようです。
より良い社会の実現のために格差の進行を食い止めるために、やはり労働所得は減税し、
資産に対して世界的に増税することが大切とピケティは言っております。
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内田
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2015年5月9日
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本
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レビュー『JAL再生』
『JAL再生 高収益企業への転換』 引頭 麻実 日本経済新聞社
2013年と少し前の作品ですが読んでみました。
破たん当時はどうにもならないのではないかと思われていたJALの予想を上回る
V字回復の内容について書かれてあります。
稲盛和夫名誉会長はよくここまで再生のための改革を行うことが出来たなと考えさせられます。
徹底した採算意識をもとに、それまでの縦割りを意識を廃し、経営と現場が一体となり横の
リーダーシップを大切にし新たな顧客価値を追求していきました。
全社員が「会社が目指しているものは何か」「なぜ自分は今の会社にいるのか」を考えて
ひとりひとりが安心して力を最大限に発揮できることがJAL再生のポイント。
この会社で働き幸せになりたいという社員がいて初めて、お客様へのサービスや企業価値、
社会貢献が出来る。
京セラフィロソフィ(哲学)をもとに作成されたJALフィロソフィについても「本音でぶつかれ」
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」というような内容が心に残りました。
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内田
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2015年4月25日
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本
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レビュー『筋トレをする人は、なぜ、仕事で結果を出せるのか』
『筋トレをする人は、なぜ、仕事で結果を出せるのか』 総合法令出版 千田琢哉
昔から筋トレをするのが好きでちょっと興味のある内容なので読んでみました。
以下に面白いと思った内容を書いてみます。
・胸板の厚さと説得力は比例する
胸板の厚さというのは生命力の表れで胸が張った人間の意見は通りやすい。
・筋トレをしている人はストレスに強い
筋トレは体と心にストレスをかける行為であり、体が大きくなると心も大きくなる。
・ヘナチョコでは映画のヒーローにはなれない
映画のスターたちは体を鍛え上げていて揃いもそろっていい体をしている。
・大切なのは運動よりストレッチだ
イチロー選手のようにとにかくストレッチすることで怪我も筋肉痛も防げる。
・筋トレ後、呼吸が整い次第すぐに食事をとろう
筋トレ後1時間以内に肉、魚、豆、卵などを意識してやや多めに食事をとる。
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内田
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2015年4月11日
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本
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レビュー『実学』稲盛和夫
「実学」は慶応義塾の創始者福澤諭吉先生がいつも基本に置いていた精神です。
「福澤にとって実学とは、単に日常に役立つ学問ということではなく、人文・社会・自然科学を含めた実証科学(サイエンス)のことを意味します。」(塾長メッセージより)
私が会計について考える時、日本に初めて複式簿記を紹介した福澤先生と、この稲盛和夫さんの『実学』という本を思い浮かべます。
会計というのはたかが数字を扱うだけと思う方もいるかもしれませんが、経営に間違いなく役立ち、私からすれば人文・社会・自然科学も含めた非常に深い学問だと思います。
この稲盛和夫さんの『実学』は本当に素晴らしい本です。
会計というものがどうあるべきか、何をもって経営を進めていくべきか、本全体を通じて教えてくれます。
「会計は原理原則に則って物事の本質を追及して、人間として何が正しいかで判断する。」
「会計上、常識とされている考え方や慣行をすぐにあてはめるのでなく、改めて何が本質であるのかを問い、会計の原理原則に立ち戻って判断しなければならない。」
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admin
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2015年3月28日
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本
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