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『取締役になったら初めに読む本』 福崎剛志

















『取締役になったら初めに読む本』  福崎 剛志  すばる舎 リンケージ



お客様でも取締役に就任される方がいらっしゃるので読んでみました。

・取締役の責任と義務を考えるときのキーワードが「善管注意義務」。

 「善良な管理者が当然払うべき注意義務」のことで、これを果たせば会社に損害が生じても

取締役個人が損害賠償責任を問われることはない。



・委任契約で報酬減額の可能性があり幅広い裁量権がある点で、従業員とちがう。

 従業員と異なり、株主総会で解任され報酬も減額されてしまう可能性がある。



・取締役会や監査役があれば行動をチェックされる。

 監査役は取締役業務の適法性を見て、取締役会は業務執行の妥当性を見る。



・競業避止義務と利益相反取引の責任

 会社と似たような商売をやるには会社の承認が必要で、会社と取引を行う場合も承認が必要。

  • user 内田
  • time 2011年10月23日
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孫子の兵法
















『孫子の兵法がわかる本』 守屋洋 三笠書房



 「孫子の兵法」は中国春秋時代の思想家-孫武が書いた兵法書で「始計編」~「用問編」の13編で成り立っています。

どうすれば戦いに勝ちどうすれば負けるか、ビジネスという戦いの場に応用できるということでこの本を読んでみました。

勝算を読むための「道・天・地・将・法」、心服されるリーダとなるための「智・信・仁・勇・厳」、という10文字の意味が印象的でした。



(どう):大義名分。自国の国民だけでなく、他国の国民からも支持されるような目標の設定。

(てん):天の時、タイミング。時代を読まなければいかなる天才も無為に過ごすことになる。

(ち)  :地の利。戦では敵陣に対して自陣をどこに張るかで勝負は決まってしまう。

(しょう):優れた将。優れた部下を得なければ大きな成功はできない。

(ほう):組織管理。継続して勝てるシステム・仕組み・ルールをつくる。



(ち) :情況を読む力。勝算のあるなしを見極めることで、勝算なきは戦わなくて済む。

(しん):信頼、信義。社会は人間同士の信頼関係がなければ成り立たない。

(じん):思いやり、やさしさ。思いやりのないリーダーは部下を心服させられない。

(ゆう):戦う勇気、退く勇気。ピンチにたったときに退却の勇気を発揮する。

(げん):信賞必罰の厳しさ。甘い処分では綱紀が緩んでしまう。



本書には「戦わずして勝つ」「勝算なきは戦わず」を基本とした勝つためのエッセンスが散りばめられていました。

さすが三国志の諸葛孔明や風林火山の武田信玄も座右の書とした内容だと感じました。

  • user 内田
  • time 2011年9月24日
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『奇跡のラーメン店は、どのように誕生したか。』 草村賢治






















『奇跡のラーメン店は、どのように誕生したか。』 草村賢治 旭屋出版



私も以前よく行った、東京にあるラーメン屋「永福町 大勝軒」の草村さんによる本です。

永福町 大勝軒さんは23坪・23席で日商100万円/年商3億円/店売り1日680杯(H20時点)という、大繁盛ラーメン店です。

ラーメン屋さんについて書かれた本ですが、個人商店経営に役立つ内容が詰まっています。



草村さんがお店を出す時に立てた3つの誓いというのも印象的です。

 一.日本一美味しいと言われるラーメン屋になる。

 二.禁酒・禁煙・禁車。

 三.出入り商人を大事にする。

飲食店は出入り商人を大切にすることになるほどと思いました。



「人と同じことをしていてはダメ。人が休んでいるときに頑張るから、人並み以上の事ができる。

私は80歳の今でも、昼寝をしないで、1日17時間働いています。」(29頁)



他にもお店を広げていくためのいろんな工夫がありました。

・店をだしてから10年赤字続きだったが、味変えとともにお客様の応援のもと値上げをして乗り切った。

・お店を増やさずに売上を増やすお土産ラーメンが10店舗分の売上を上げてくれる。

・ステンレストレイに乗せてラーメンを出すことで、指が入らなくなり雑誌も汚れなくなる。

・女性が麺をのせやすいようにレンゲを大きくしている。

などなど。商売ではあらゆる工夫が必要なんだと思い知らされます。。。



<リンク>

永福町 大勝軒 公式HP

  • user 内田
  • time 2011年9月4日
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『折れない心』 野村 忠宏














『折れない心』 野村忠宏 学研新書



高校時代に柔道をしているときに好きだった選手が野村忠宏選手です。

オリンピック柔道60kg級を3連覇したことで有名な方です。

その野村忠宏選手による2010年2月の著書。内容を少し抜粋させていただきます。



「僕は一見、豪快そうに見えて実は関西弁でいうビビリである。」(14頁)
 ビビリだからこそ自分をとことんプレッシャーで追い込んで折れそうな心を立ち直らせていく。

「負けて強くなるということを何度も経験してきている。」(28頁)
 負けた経験を元にして絶対に負けてはいけない試合に勝つ。
 ここだけは負けてはならないという試合で結果を出せる人間であり競技者でありたい。

「背負い投げは、調子を測る上での一番のバロメーターである。」(77頁)
 半身で釣り手と引き手で体を入れるスペースを作り、大事なのは相手のバランスを崩して技に入る瞬間肩の力を抜く。

「限界からさらに突き抜けるステージを乗り越えてこそ成長につながるのだ。」(172頁)
 柔道の乱取り練習でも時間を気にせず、限界と感じたところからさらに5分10分とチャレンジしてみる。

「座右の銘を聞かれれば執念と言うことにしている。」(183頁)
 母校天理高校柔道部の応援旗にも書かれている「執念」という言葉。
 勝負するという生き方を選んだ時点で「執念」は常に心の中に持っておかねばならない。
 執念とは自分自身の心の戦いなのだ。


<リンク>

野村忠宏オフィシャルブログ

  • user 内田
  • time 2011年8月26日
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コスト節減の本

  










中小企業のための経費削減経費削減1181の具体策コピー用紙の裏は使うな!


コスト削減の本を3冊ほど読んでみました。

面白いなと思った内容をいくつか抜粋してみます。



固定費を変動費に変える」(①より)
 コストカットの鉄則ですが、本のなかでは賞与の業績連動化などいろんな具体例があって面白いです。

理想的な売上構成比率を決めて収める」(①より)
 各コストの売上に対する割合を決めて、それ以内に収めるよう作業を行います。

まず社長から経費を削減する」(①より)
 まず最初に社長給与のカットを公表して、社用車や社長交際費の廃止を行わないと成功しないようです。

ノー残業デーを設定し幹部自ら守る」(②より)
 だらだら残業の悪習慣を断ち切り、時間外労働を減らすことができる。

加入団体のリストをつくりメリットが少ない団体から脱会する」(②より)
 意外と目がいかない諸会費削減の方法です。

棚卸資産の増加は利益の足を引っ張る」(②より)
 在庫が溜まっているのは資金の滞留となるので、できるだけ在庫は減らす。

すべてのコスト削減の源は契約書の中身にある」(③より)
 通信・コピー・清掃など会社のあらゆるコストは契約から成り立っている。

削減可能性マップを作成する」(③より)
 各削減対象の可能性をマップに書き込み、削減目標と達成期日を記入する。

  • user 内田
  • time 2011年8月20日
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書評『仕事の5力』




















『仕事の5力』 白潟敏朗 中経出版



★概要

仕事に必要な5つの力。

1.聴く力

ポイントは、聴く体勢、上手なあいづち、言葉の繰り返し。

体を相手に向けることで聴いていることをアピールし、言葉を繰り返すことで相手が好印象を持つ。

2.考える力

ポイントは、紙に書く、考えをしぼる、デメリットを考える。

紙に書き出してロジカルシンキングをし、メリット/デメリットを見比べて判断する。

3.話す力

ポイントは、内容は7%、笑顔、具体的、数字、一言。

話の重要度においてメラビアンの法則により、話の内容7%、話し方とボディランゲージが93%。

4.書く力

ポイントは、書く前に考える、書く順番、プリント、長さ、主語。

書く前に「誰に何を一番伝えたいかを考える。

5.時間力

ポイントは、順番をつける、30分きざみ、自分時間、捨てる技術

30分きざみの手帳にし仕事に順番をつけることで、隙間時間を有効活用でき時間管理能力が上がる。



★感想

 図書館で見つけた一冊です。

文章が話し言葉で語りかけるように書かれていて読みやすいです。

ただし、内容は新入社員や若手向けかもしれません。

理論的な内容よりもいかに実践するかという内容になっているのもよかったです。

5つのうち、特に「時間力」が面白いです。

仕事を30分ごとに時間を分けて、仕事に順序をつけると、時間を有効に使うことができるとのこと。

継続できるかわかりませんが、一度実践してみたいです。

  • user 内田
  • time 2011年4月16日
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書評 『非営利組織の経営』














『非営利組織の経営』 P.F.ドラッカー ダイヤモンド社


★概要

非営利組織の課題は、寄付者を参画者にすることと、すべての人にコミュニティの共有を与えることである。

非営利組織にもミッションとリーダーシップが必要である。

ミッションを立てる際にはチャンス・自己資本・優先順位を知り、リーダーシップを発揮する際には組織の規範となり

人の可能性を引き出すことに気をつける。

非営利組織は人をかえることを目的とするのでマーケティング・資金も大切になってくる。

その結果として、関係者から合意を得た目標(大義、経済性)をいかに達成するかが求められる。

理事会はボランティアを含めた人のマネジメントをはじめ、強力なリーダーシップを発揮しなければならない。


★感想

NPO法人(特定非営利法人)など非営利組織が注目される昨今、薦めもありドラッカーの著作を読んでみました。

アメリカではボランティアが中心となった非営利組織が多く、そこではマネジメントとリーダーシップが必要になって

いるようです。

個人的には、これからは日本でも非営利組織が大切な時代だと考えております。

少子高齢化で右肩上がりの経済成長が楽観的に期待できない時代。

自分だけの利益を求めるのではなく、人々が協力しあって助け合うことが地域社会の発展に必要です。

  • user 内田
  • time 2010年9月11日
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