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レビュー『ディズニーの教え方』
『ディズニーの教え方』 福島文二郎 中経出版
ディズニーランドに行くとそのスタッフさんのレベルの高さに驚かされます。
この本は2010年の発刊から50万部突破まで売れ続け、多くの人がディズニーランドでのスタッフ教育への注目の高さが伺えます。
Chapter1:育てる前に教える側の「足場」を固める
ディズニーの研修には必ずミッションと行動指針が組み込まれているそうです。
ミッション:すべてのゲストにハピネスを提供する
行動指針:安全性、礼儀正しさ、効率性、ショー
Chapter2:後輩との信頼関係を築く
リーダーシップ(ホスピタリティマインドと模範となる姿勢)を持って後輩に接し、声を掛けるなどしていつも見ていること
を感じてもらうことが大切のようです。
Chapter3:後輩のコミュニケーション能力を高める
今度は後輩が教える側になれるように、「明るく元気のいい挨拶」「相手の存在を認めるアイコンタクト」「職場全体を明るくする笑顔」
により思いやりをもって行動することを覚えてもらうそうです。
Chapter4:後輩のモチベーションを高める
後輩たちができることはできるだけ彼らに自主的に考え行動するように仕向け、自然な笑顔があることでモチベーションが高まるそうです。
そしてもしかするとキツいと思われる仕事についても、繰り返し繰り返しその仕事の重要性を伝えることも大切とのことです。
Chapter5:後輩の自立心・主体性を育てる
小さい目標を設定るすることで後輩が達成しやすい環境を作り、主体性を育てていくそうです。
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内田
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2014年7月19日
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本
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知財活動
経営革新等支援機関になっているためか、北海道経済産業局からこんな冊子が届きました。
「知財がもたらした自信」
すなわち自社で知的財産(特許、商標、意匠登録などの技術)を作り出し、それを活かして利益を生み出すことが重要という内容です。
この冊子の中でどのような知財が出てくるのか。
例えば、北海道産玉ネギを抗酸化する特許、幻のキノコを人工栽培するバイオ技術、国内シェアNo1ニンジン収穫機、サケ皮を原料としたコラーゲン製造などです。
豊かになりモノがあふれる世の中だからこそ、知財に力を入れた経営というものが大切になってきます。
(株)産鋼スチール(小樽)さんという会社の社長が話されていた、
「知財は金儲けの道具のようなイメージが以前はありましたが、そうではなく技術を正しく普及させるために有効なものなんだと気付いた。」
という言葉も印象的です。
また日生バイオ(株)さんの社長さんの言葉も未来に希望を与えてくれます。
「北海道は研究の環境としていいものを持っています。澄んだ水と空気、優秀な人材、行政も歴史的に産業育成に力を入れてきたのです。」
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内田
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2014年4月19日
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本
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レビュー『レッドブルはなぜ世界で52億円も売れるのか』
『レッドブルはなぜ世界で52億円も売れるのか』 ヴォルフガング・ヒュアヴェーガー 日経BP
以前のブログでも最近ハマっているとい書いたレッドブルについて書かれた本ということで読んでみました。
本の題名のとおり、世界の人口が70億人という世界の中で、レッドブルは1年で52億本(3分の2以上)売れているそうです。
売上額は32億6800万ユーロ(およそ3500億円)を超えます。
それも御値段高めの200円程でごく一般的に売られている清涼飲料がです。
1984年にディートリッヒ・マテシッツさんというオーストリア人の方が始めた一企業がここまで成長したことに驚かされます。
モノが豊かに広がる現代において、1つの飲料でここまで伸びている企業には多くの人間が自然と注目します。
この本に書かれているのは、会社経営のルールを破りながら爆発的な成長を遂げたその逆張り戦略についてです。
・体験を売る
消費者が求めているのは飲料ではなくエキサイティングな体験や生きる喜びなのだと言い切ります。
・銀行にだけは借金をしないこと
あえて上場をせず「自分で全部を動かせる」という経営の自立性、独立自尊を確保するために実際に儲けたお金だけを活用されます。
・アイデアはオリジナルである必要はない
エナジードリンクというジャンルはかつては東アジアにしかなく、レッドブルは日本のリポビタンDが原点だったということに驚きます。
・市場の創造
レッドブルのための市場は存在せず、我々がこれから創造するという姿勢はピータードラッカーの「顧客の創造こそが企業の究極の目的」という言葉にもつながります。
・内部開発への強いこだわり
ブランド構築のためのマーケティングという核となる経営機能は外部調達することなく、時間をかけて自社開発をしている。商品こそがブランドを創るのあり経営者ではないと言い切ります。
・生産と流通の外部委託
コカ・コーラ以来の飲料業界の古典的業界標準モデル(生産流通外部委託)という商売の原理原則には忠実なのだそうです。
・ヨーロッパ経営という独自のこだわり
アメリカ企業にありがちな「なりふり構わず」というところがなく、山頂を征服するよりもその道のりに価値を見出すところに美学を持っております。
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内田
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2014年4月12日
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本
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レビュー『仕事が速い人と仕事が遅い人の習慣』
『仕事が速い人と仕事が遅い人の習慣』 山本憲明 アスカビジネス
仕事がスピーディーに進むと良いなと毎年思うこの時期に買って読んでみました。
実はこの本の著者、山本憲明さんは税理士さんなのですね~。
全部で50個の習慣が載っているのですが、いくつか興味を持った内容を書いてみます。
・仕事が速い人はひとつの仕事に全力を傾け、仕事が遅い人は仕事を並行してやる。
2つ以上ことを進めようとすると、他方の仕事に戻った時の思い出しや立ち上がりに時間がかかってしまうそうです。
・仕事が速い人は体を鍛え、仕事が遅い人は何もしない。
著者はほぼ毎日走っている人を何人か知っていて、例外なく仕事もできる人なのだそうです。
・仕事が速い人は石の目を意識し、仕事が遅い人は手当たり次第に仕事を行う。
仕事を終わらせるためには、その重要なポイントを掴み、そこを突いていくことが必要だということです。
・仕事が速い人はどんどんモノを捨て、仕事が遅い人はモノを大事にする。
モノを大事にするのは良いことですが、仕事の中では無駄な探し物をしないためにモノ(紙)は捨てたほう(ペーパーレス化)が良いそうです。
・仕事が速い人は仕事をどんどん振り、仕事が遅い人は全部自分でやる。
他の人ができる仕事はどんどん部下などに振り、自分にしかできない仕事をやるようにすると、やるべき仕事の対応が速くなるそうです。
・仕事が速い人は昼寝をし、仕事が遅い人は二度寝をする。
二度寝をやめて目覚めたら頑張って起きてしまう。そして、足りない睡眠は昼寝で補うことが仕事を速くする流儀だそうです。
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内田
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2014年2月22日
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本
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この本屋さんはスゴい!
東京に試験を受けに行ったとき、近くにJAビルがあったので地下の本屋さんに行きました。
以前も行ったことがあるのですが「農業書センター」さんという本屋です。
この本屋さんは農業に関しての蔵書量でしたら日本一だと思います。
というか農業の本しか置いてありません (^_^)
他の本屋さんではあまり見ないこんな本を買ってみました。
「乳牛の絵本(そだててあそぼう)」農山漁村文化協会
子供用の絵本と思って甘く見てはいけません。
乳牛の繁殖、出産、育成、肥育、飼料、病気など詳しくわかりやすく書いてあります。
子どもにとっては難しいだろうな~という内容も多いです。
会計事務所が牛屋さんを見させて頂くときにとても役に立ちそうな内容です。
ちなみに肉牛の絵本も買いました。
読みたい方はいつでも本別事務所の方にお申し付けください (^^)
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内田
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2014年2月15日
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本
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レビュー『海賊とよばれた男』
『海賊とよばれた男』 百田尚樹
昨年の本屋大賞に輝いた作品です。
本屋大賞を受賞した作品は何冊か読みましたが、一番好きな作品でした。
第二次世界大戦後、焼野原の日本において経済復興のために心血を注いだ国岡鐵造の話。
今の出光興産の創業者をモチーフにしており、戦後の何もない日本をどうにかしたい一心で
経済復興に取り組んだ海賊とよばれた男。
国岡鐵造は戦時中も戦地に赴いた従業員に給与を払い続け、大戦後の仕事がなくなった後も
従業員をクビにしません。従業員を家族だと言い、従業員を縛るタイムカードも会社にありません。
そんな国岡鐵造には従業員も、命をかけて会社と国のために働きます。
戦後日本を復興させた気概を持った経済人の姿を描いた素晴らしい作品です。
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内田
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2014年1月18日
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本
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タモリさん
30年以上フジテレビ系で放映されていた『笑っていいとも!』が2014年3月をもって終了することが決まりました。
”『いいとも!』終了 ネットと東日本大震災が影響との指摘も”(NEWSポストセブンより)
『笑っていいとも!』と言えば、タモリさんこと森田一義さんの存在で成り立っている番組です。
私も中高生のときから良く番組を見ていて、知的でどんなゲストとも話ができるタモリさんの芸達者ぶりを尊敬していた一人でした。
このニュースが出てから『タモリ論』という本が売れているそうで、私も読んでみました。
『タモリ論』 樋口 毅宏著 新潮新書
この本を読んでいると改めてタモリさんの凄さがわかります。サングラスの奥に隠された狂気と真髄に迫る内容で、
「タモリさんは、生放送の司会を毎日30年も続けてなぜ気が狂わないのか」
「タモリさんは、日本のお昼を鎮護する神である」
などの面白い話が繰り広げられます。
この本で知ったのですが、「いいとも!」が始まって一年ぐらいの時に、テレフォンショッキングに突如男が乱入して
タモリさんの横に座ったそうです。
凶器も所持していたそうなのですが、タモリさんは慌てず騒がず「何、言いたいことがある?」と返し、やりとりをしている
間に男はスタッフに取り押さえられました。
観覧していた客はしばらくざわついていましたが、タモリさんはケラケラと笑っていたそうです。
これは一見その強さや凄さが伝わりにくい武道の達人のようなタモリさんの凄さを表した逸話だと思います。
タモリさんも68歳になっていまだ多くの番組の司会を持っていらっしゃいます。
そんなタモリさんのような知的な笑いを提供できる人物が今後出てきてほしいと願うばかりです。
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内田
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2013年11月30日
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本
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