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5W2H
5W2Hはどんなお仕事でも大切だと思いますが、特に会計事務所
の仕事では重要だと思っていつも意識しております。
5W(When、Where、Who、What、Why) 2H(How、HowMuch)
この5W2Hも実は3つの段階に分けられます。
・どのような場面なのか
いつWhen だれがWho どこでWhere
これを相手に伝えないと話がはじまりません。
・どのような内容か
なにをWhat どうするHow
現状把握と論点がどこなのかはっきりさせます。
・理由、金額はどうか
なぜWhy 金額はHowMuch
これが実は会計事務所の業務で一番大切だと思っております。
その会計税務の内容の根拠は何なのか(Why)、金額的重要性
はどの位か(HowMuch)、徹底的に突き詰めないといけません。
- 内田
- 2016年3月5日
- 税務・会計・経営
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事業承継
最近、事業承継にかかわるご相談をとにかくたくさん頂きます。
全国の中小企業の社長さんの平均年齢は60歳を超え、5人に1人が
70歳以上という時代ですから当然といえば当然かもしれません。
事業承継で何が大切かというと、一番は渡す方の気持ちだと思います。
渡す方が
「俺は本当はまだやれる。引き継ぎ手に厳しくしてやる。引継ぎ手がイマイチだ。」
などと考えられると、なかなか上手く引き継げない。
広い心で
「あとはあなた(達)に任せた。苦しければ助けるよ。引き継いでくれてありがとう。」
と出来ればうまく事業承継しやすくなります。
もちろん引き継ぐ方も後ろ向きにならずに前向きにやっていく心意気が必要。
「引き継がせて貰ってありがとう。問題があっても受け入れます。」
と前に進んでいければ、お互いが助け合って承継ができます。
間を取り持ってくれる人が入る場合、入らない場合、両方ありますが、
入るとすれば経験豊富な忍耐力のある人に入って貰うと良いでしょう。
- 内田
- 2016年2月20日
- 税務・会計・経営
- 0
事業再生の5ステップ
少し前に会計について講話をさせて頂くことがありまして、事業再生に決算書
を活用するため5ステップというお話をさせて頂きました。
簡単に5つの流れを書いてみますと、
① 貸借対照表を詳細に調査する(財務デューデリジェンス)
② 損益計算書を部門・製品サービスごとに分けて収益性を分析する。
③ 債権者(金融機関)にも示す自社改善のための計画上の決算書をする。
④ 計画上の決算書を元に債権者へ説明を今後の方向性
(リスケ、整理、スポンサー等)を決める。
⑤ 再生の道筋が決まったら計画上の決算書は実績の決算書と毎期比較し、
差異を分析することで更なる経営改善に役立てる。
あくまで私の経験上からの内容ですので、再生コンサルタントさんなどに
よっても異なるものだとは思います。
決算書をいかに会社を復活させるのに活かすかというのは大切です。
- 内田
- 2015年12月19日
- 税務・会計・経営
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仕訳入力業務
昔は会計事務所が仕訳入力を行うのが当たり前でしたが
今は積極的に入力を行う会計事務所の方が少ないでしょう。
会計ソフトが発達して会社さんの方で入力できるようになりましたので
その入力データを会計事務所の方でチェックさせて頂きます。
実は会社さんの方で仕訳入力した方が色々なメリットがあります。
・会計事務所に任せると記帳代行料金としてプラスの報酬料金が
発生するので社内で入力して頂いた方が低価格で済みます。
・社内で入力することで、社内担当者が会計数値を深く理解できる
ようになり、又、タイムリーに会計数値を作成することができます。
・会計事務所からより付加価値の高いサービスを受けられます。
これらのメリットを活かして会社経営を強固にし成長して頂くために、
社内での仕訳入力をおすすめしております。
もちろんそれでも、会計事務所での仕訳入力をご希望の会社さんに
対しては記帳業務も行わせて頂いております。
- 内田
- 2015年12月5日
- 税務・会計・経営
- 0
財務デューデリジェンス
「財務デューデリジェンス(財務DD)」というのは企業の実態を把握するための
財務諸表の詳細な調査のことをいいます。
主に公認会計士が行うことが多く、私もM&Aや事業再生で携わらせて頂く
ことがあります。
『専門家を使いこなすためのM&Aの知識と実務の勘所』 木村直人・著 日本法令
この本はM&Aに特化したDDに関する本で、財務DDだけでなく法務DD
についても書かれております。
最初の取っ掛かりから最終的な報告の方法まで分かりやすく書かれてあり参考
になる内容です。主に財務諸表の誤りを明らかにするのを目的とします。
一方、その企業がいくらかという企業価値評価の場合、こういった著書も
参考にしたりします。
ガイドラインといいましても、やはり実際には各企業に合った評価方法を
検討することにはなりますが。。。
- 内田
- 2015年10月31日
- 税務・会計・経営
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事なかれ主義
西條剛央(さいじょうたけお)さんという方の講演を聞く機会がありました。
『チームの力』という著書で有名な方で、「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014」にも輝きました。
この方の話の面白いところは、哲学をビジネスに取り込んでいることです。
私自身が文学部出身でフッサールの現象学も学んでいたため、このお話は
目からウロコでした。
そして「組織は批判されないことを考え、事なかれ主義になりがち。」
という言葉が印象的でした。
現実は厳しいことが起こるのに、そこから逃げる人が多い。
失敗をして批判をされないと学びはなく成長しないのに、新しいことをせずに
変化の多い現代に対応できないとのことでした。
自分事と捉えず事なかれ主義でいくことのツケは非常に大きいということでしょう。
- 内田
- 2015年9月6日
- 税務・会計・経営
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東芝の会計不祥事
東芝の会計不祥事が大きなニュースとなりました。
“東芝を組織ぐるみで不正に走らせた魔の言葉「チャレンジ」”(毎日新聞)
外部に設置された第三者委員会の調査報告書を読んでみました。
不適切会計と指摘されている事項は数多くあるのですが、調査報告書を見ると
「工事進行基準」と「部品取引」の金額が大きいことが分かります。
・工事進行基準
工事進行基準とは長期間にわたる工事について、決算時点において売上高と原価を進捗度合に
応じて計上する方法です。
原価と進捗度合を見積もることになるため、これを過小に計上し、工事損失も適時に計上しない
ことで利益を水増ししたと指摘されています。
・部品取引
部品を安く仕入れて、連結外の製造委託先にいったん売却した時点で発生する利益を使って
全社の利益を押し上げるということを行っておりました。
契約上も部品取引と完成品取引が独立しているため部品取引のみで利益計上をしていたようです。
確かに連結外なのではありますが、実態からすれば最終製品販売まで未実現利益を認識
すべきではなかったことになるでしょう。
㈱東芝のここ最近の指摘前の連結業績を見てみます。
★株式会社東芝(直近5年間の連結業績・訂正前)★
決算日
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平成22年3月
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平成23年3月
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平成24年3月
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平成25年3月
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平成26年3月
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売上高
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61,298億円
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62,706億円
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59,943億円
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57,269億円
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65,025億円
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営業利益
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1,176億円
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2,386億円
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2,026億円
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1,977億円
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2,907億円
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ここまで大きな利益が出ているのに、無茶をしてもっと利益を増やしたいと考えたことが不思議な感じもしますし、
欲張り過ぎて実態にそぐわない決算に繋がってしまったのでしょう。
- 内田
- 2015年7月25日
- 税務・会計・経営
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