5月危機を乗り越える!
- 内田
- 2009年4月18日
- 税務・会計・経営
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皆さんこんにちは、内田勇介です。
最近、市場の株価が戻りつつありますね。
昨年10月に7,000円を割った日経平均株価は、先週末に一時9,000円台を回復しました。
しかし一方で、「5月危機」の可能性がささやかれています。
●上場会社
5月は多くの上場会社の決算発表が行われる時期。
今年の3月決算では、「繰延税金資産」と「継続企業の前提」が上場会社を苦しめることでしょう。
業績回復が見込めなければ、「繰延税金資産」が取り崩されて大きな損失が出ます。
会社の継続が見込めなければ、「継続企業の前提」に公認会計士・監査法人が監査報告書を出せません。
●中小企業
非上場の中小企業でも「5月危機」のおそれはあります。
この不況で売り上げが減少した中小企業は「資金繰り」に苦しめられることになります。
また、銀行の業績が悪化すれば、銀行はお金を貸しにくくなります。
中小企業の「資金繰り」に対しては、国をあげての支援策がすすめられています。
すでにある借入金の返済延期・金利引下げなどは中小企業庁資金繰り支援があり、
新しい借入れはセーフティネット貸付のような施策があります。
100年に1度といわれる不況の中、もう少し辛抱の時期が続きそうです。