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決算書レッスン
『生 決算書レッスン 2019最新版 (プレジデントムック)』 柴山政行 (著)
決算書というのはなかなか学ぶのが難しいものです。
ですから、この本のように世の中の有名企業の決算書をもとに見ていくとわかりやすいですね。
・貸借対照表の基本
貸借対照表はB/S(Balance Sheet)とも呼びます。
右側は、会社の資金がどのように調達されたかを表します。
会社の資金は、自分で用立てるだけでなく、借りてくることもあります。「貸方」といいますが、資金提供者との関係をイメージしましょう。
左側は、調達された資金がどのような状態にあるかを表します。
借りてきた資金がどうなったかを表し「借方」といいます。
・損益計算書の基本
損益計算書はP/L(Profit and Loss statement)とも呼びます。
その年の業績を表し、最も重要なのは一番下の「当期純利益」で本業の稼ぎを示す営業利益、会社の総合的な稼ぐ力を示すのが経常利益です。
・自動車対決(トヨタと日産)
トヨタは2003年⇒18年で純資産を2.67倍位に増やしていてなんと「12兆円増」。
一方の日産もトヨタに負けず約3倍に増大、ここ5年でも約1.4倍に増加。
自動車メーカーの決算書の特徴として売上債権が多いことと、材料原価が8割と高い事。
・通信キャリア対決(ドコモとソフトバンク)
ソフトバンクは2003年から18年まで総資産がなんと32.9倍へ、純資産額もドコモを上回りました。
ソフトバンクは負債に頼っているため、純資産比率はドコモ74%にて対して、20.1%にとどまっています。
通信インフラ事業の決算書は固定資産の比率が7~8割を占めることが特徴です。
・コンビニ対決(セブンとローソン)
純資産はセブンがローソンの約9倍ですが、セブンは07~11年の5年間で純資産を減らしています。
セブンのコンビニ売上は約4割で、グループの総合スーパーや百貨店が伸び悩んでいます。
決算書の特徴はつけ払いが少なく在庫も少なことがあります。
- 内田
- 2019年2月16日
- 税務・会計・経営
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