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レビュー『とにかく仕組み化』

  • user 内田
  • time 2024年2月10日
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とにかく仕組み化』安藤広大 ダイヤモンド社

 

最近一番売れていると言われるマネジメント本とのこと。
SNSでも広告がよく出ております識学社長の安藤さんによる執筆ということで読んでみました。

人の上に立つべき人にとって、いかなる時も「仕組み化」に目を向け、問題を解決していく姿勢は、必ずあなたを救ってくれます。
鳥の群れやアリの巣を見てください、一羽一羽が、見事に有機的に動き、大きな目的を果たしています。この仕組みを知り、大きなことを成し遂げたほうが自分にとっての利益につながること、それを受け入れてから成長は始まります。過去に作られて形骸化したルールを、もっと大きな仕組みの枠組みでによってアップデートしていく、その責任をとるべき人が、人の上に立つべき人なのです。

人の成長を信じ、入れ替わりが起こるのが「いい組織」で、エース級の人が抜けても残されたメンバーを信じピンチを乗り越えると組織は「脱皮」して強く大きくなります。「組織の中で替えが利くようにしておく」という人が逆説的に優秀であり、未来永劫その会社が続いていくことに資するのです。

放っておくと人はラクを求めます。
「なるべく早く」を「今日までに」と解釈します。「手が空いたら」を「完全にヒマになったら」と解釈して、自分にとって都合のいいように考えてしまいがちです。仕事をしない、その方が自然な状態だからです。例えば100人いればそのうちの10人くらいは放っておいても精神論だけで頑張ります。ではそれを基準に組織を運営すべきでしょうか。「あの10人を見習って頑張らないと」とその他の個人を責めた方がいいのでしょうか。違います、残り90人のできない人に合わせて仕組みを作りルールを責めて、全員を活かした方がいいのです。

「期限」を守ることが最低限できたうえで初めて仕組みは機能します。「忘れていました」が言える環境になっているのであれば、仕組みは機能しません、間に合わない事がわかったらその時点で必ず期限が来る前に知らせてください、いつだったら間に合うか報告してくださいと伝えます。

①責任と権限を守る(決めた事を守り切る)
人の上に立つなら、主語は絶対に私であるべきで、責任を取りましょう。リーダが部下に仕事を任せるとは、「何をしなければいけないのか」「そのために何をやっていいか」その線引きをするのです、そして責任を取りましょう。

②危機感を利用する(正しい恐怖感を感じ続けるようにする)
本質的に怖い人「仕事で求められる基準が高い」「中途半端な仕事では評価してくれない」「フィードバックが的確で反省する」、そんな理不尽な部分がない人になりましょう。部下はきちんとルールを守っている限り、何も言われることはありません。そして、いい仕事をして圧倒的な結果を出すと、正しく評価してくれます。
向かっているゴールがわかり、まわりがそれに向かって走り出している、それを見て感じる焦り、それが危機感になり、仕事の進め方を考え直したり、実際に行動が変わっていきます。

③比較と平等に気をつける(正しく人と比べられる環境を整える)
常に人は比較し、比較されている生き物です。その前提に立って、仕組みを作った方が良いです。暗黙知を無くし、人の上に立つ人が明文化して伝える。転職組も特別扱いをしてしまうと言ったもの勝ちの状況を生むので、新しい会社のルールに従わせる。
組織の利益を選び取るため、人ではなく仕組みを見て、頑張った人に報いるのが本当の「平等」です。成果をあげた人を会社が表彰(MVP)などで、評価することが効果的。評価されなかった人は負けたことを正しく認識し次こそ頑張るという意識に繋がります。

④企業理念を再認識する(向かっている方向を明確にする)
企業理念は、経営者にとっての「判断軸」です、企業理念に近づくことをやり、遠ざかることはしないという一貫性をうみだします。
自社の悪口を言う人がいます。他社や得意先にもそうやって言いふらします、その成れの果てが「ウチの会社の企業理念なんて知らない」という姿です。そんなに不満があるなら、早く成長して人の上に立ち自らの責任で「仕組み」を変えればよく、そのチャンスを全員に与えられています。

⑤進行感を感じる(他者と共に大きな事を成し遂げる)

 

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