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レビュー『日本一社員が成長できる=幸せな会社』

  • user 内田
  • time 2021年5月17日
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日本一社員が成長できる=幸せな会社』 芦田敏之  CrossmediaPublishing

税理士法人ネイチャー国際会計資産税という会計事務所の所長さんの著書です。

私(筆者)は、どんなときもまず「社員がいつも笑顔で楽しく働いてほしい」と考えています。
個人の幸福感というのは、人によって異なるものですが、共通する部分もあります。
それは、自分が成長していると実感することです。
人が成長するためには、ある程度の負荷が必要です。アスリートが厳しい負荷をかけて成長を示すように、仕事においても少し負荷をかけた目標を設定し、それを達成することで成長を実感できます。

〇求められる2つの知識と5つのスキル
私たちの業務に必要な知識は、大きく分けると税務に関する知識とFASに関する知識の2つが挙げられます。
税務は、法人税申告書作成・消費税申告書作成・確定申告、中小企業の経営者向けに相続税申告書や相続に関するサポートなど、各種税務申告書の作成業務も、クライアントや金融機関からの依頼に付随する形で、着実に増えているのが現状です。
FAS(FinacialAdviseryService)は、M&Aコンサルティング・企業売却・営業譲渡・事業承継などです。
これらの業務を通じて、社員みんなが日々磨いているのが、次の5つのスキルです。
語学力(国際業務を担当するための高いレベルの英語)
学び続ける力(ビジネスマナー、語学、コミュニケーションスキルなど)
先読み力(クライアントの何気ない言葉から提供情報を配慮)
足りないものを補う力(チームで1人の弱みを補い助け合う)
変化対応力(クライアントのニーズの変化にすばやく対応する力)

〇きめ細やかな顧客対応が顧客満足を生む
何よりも重要なことは、クライアントに寄り添って、クライアントの悩みに共感し、本当に必要とする情報やサービスを提供することです。
例えば、クライアントの抱える課題に対して、A案、B案、C案というように必ず複数の選択肢を用意したうえで、最終的な決定はクライアントに託します。
提案が90%うまくいったとしても、残り10%でクライアントが悩んでいるのであれば、最後までクライアントに寄り添い、何に悩んでいるのか考え続ける必要があるのです。

〇ネイチャーの様々な制度
・フレックスタイム制
コアタイムの10時~14時を守れば、自由な時間に仕事ができます。
・ちょこっと外出制度
業務中に、2時間まで外出可能な制度です。
・年間休日140日/9連休以上年4回
2019年のゴールデンウイークは有給なしで社員全員が16連休を取得できるようにしました。
・産休育休短時間制社員制度
産休育休は勤続年数に応じて法定を超えて取得でき、出産前後に仕事内容や責任はフルタイム正社員と同じまま時短で働くことが出来ます。
・オーダースーツ購入制度
購入時に費用の一定額を会社が負担してくれるもの。
・高級時計購入制度
高級な腕時計を購入した際に、代金の10%を補助する制度。
・クリーニング制度
オフィスからクリーニングを出せるようにし、配送料を会社負担。
・スポーツクラブ手当
入会した月から、毎月一定額を補助。
・その他
セロトニン応援活動。引越支度金制度。一人暮らし手当。生命保険加入制度。家族孝行制度。

〇常に考えている大切なこと
どうしたら、仕事を通じてもっと社会に貢献できるか。
それは幸せのサイクルをどうしたら回し続けられるかということでもあり経営者として常に考えていることです。
短期的にお金を求めても幸福感は長続きしません。
長続きする幸せとは、健康や心の安全、自分の成長が満たされる環境です。
健康経営や「ワーク」「キャリア」「サポート」という3つの柱など、これらを環境を通して整えていくことは、すべて社員の長期的な幸せを実現するためです。

 

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