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決算書からの経営分析(4つの観点)

 

企業の「通信簿」「健康診断」と言われる「決算書」からは、経営が良いか悪いかの経営分析ができます。

 

決算書からの経営分析は主に4つの観点で見るとよくわかります。

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①会社の収益性を知る ➡ 売上高営業利益率

売上高に占める営業利益の割合で、会社が本業で儲ける力を表す指標です。いくら売上が増加しても、営業利益が増加しなければ良い経営とはいえません。この比率が高いほど、会社の稼ぐ力が高いと判断できます。

売上高営業利益率=営業利益【  】÷ 売上高【  】×100≒【  】%

 

②会社の効率性を知る ➡ 総資本回転率

総資本(負債+自己資本=総資産)が売上という形で、何回1年間で回収されたかを表す指標です。少ない資産で売上を増加させることが目標であり、この数字が大きいほど効率的な経営が行われていると判断できます。

総資本回転率=売上高【     】÷ 総資産【     】≒【    】回

 

③会社の安全性を知る ➡ 自己資本比率

自己資本の総資産に対する割合であり、会社の財務体質が安定しているかどうかを表す指標として、銀行の融資審査などで頻繁に使われます。この比率が高いほど会社の財務の安全性は高いと判断できます。

自己資本比率 = 純資産(自己資本)【     】 ÷ 総資産【     】

×100≒【    】%

 

④会社の借入余力を知る ➡ 借入金月商倍率

有利子負債(短期借入金、長期借入金、社債)が1カ月の売上高の何倍あるかを表し、借入する余力があるかを示す指標として、銀行の融資審査などで使われます。この倍率が低いほど会社の借入する余力が高いと判断できます。

借入金月商倍率=(長・短期借入金+社債)÷(売上高×12)≒【     】倍

 

そしてこの自社の4つの指標を他社平均と比べることがポイントです。

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まだ経営分析をしたことが無い企業はこのような分析でもやってみると面白いかもしれません。

 

  • user 内田
  • time 2016年11月12日
  • tag 税務・会計・経営
  • comment 0

発生主義って何なの?

 

会計や決算について初めて勉強すると「発生主義」という言葉と考え方につまづきがちです。

私も最初に勉強した時に「何だこれは」「なるほどね」という感想でした。

 

「お金が出ていかなくても費用が出て利益がマイナスになる?」

「大きな資産を買っても少しずつしか費用が出てこない?」

など日常生活の感覚とはちがう考え方に違和感も出てきます。

 

発生主義とは:現金の収入や支出に関係なく、経済的事象の発生または変化に基きその時点で収益または費用を計上する会計原則

何のこっちゃという感じですが、要はお金でなくて経済的な価値の増加を利益と考えようということですね。

例えば、お金を払うのが半年後でも、現時点で消耗品を買って使えば、現時点でモノの価値は減っているしお金を払う事も決まっているので、今時点で費用を認識します。

例えば、大きな社屋を建ててすぐ何億円と払ったとしても、社屋のモノの価値は残っているし、その価値は何十年も掛けて下がっていくのだから、毎年少しずつ費用を認識(減価償却)します。(下図)

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この辺りが初めて会計を勉強する人や起業する人にとって取っ付きにくい所です。

 

 

  • user 内田
  • time 2016年11月5日
  • tag 税務・会計・経営
  • comment 0

外部借入はただ少なければよいのか

 

「借入金なんて絶対したくない」という人はたくさんいるでしょうし、それも一つの考え方ですが、世の中の多くの会社が外部借入をしているのもまた事実です。

顧問先様でも無借金経営をされている会社様もいらっしゃって本当に素晴らしいなと感じます。

決算書の貸借対照表を見てみると、会計学的には「負債=資金調達」「資産=資産運用」と言われます。

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大型設備が必要な業種でしたら、会社設立時に株主資本だけで大型投資をするのは難しいものです。

貸借対照表の考え方として、負債で調達したお金をもとに投資して増やしていくことが基本的な流れだと話される社長さんもいらっしゃいます。

「負債>資産(債務超過)」になってしまうと良くないですが、成長を加速させる意味では適度な他人資本(負債)を使う事も一つの手なのかもしれません。

 

  • user 内田
  • time 2016年10月29日
  • tag 税務・会計・経営
  • comment 0

地域活性化のために 講演録その②

 

先週に引き続き藻谷浩介(もたにこうすけ)さんの講演

常識を疑え!先入観を排除せよ!地域活性化の秘訣はここにある!

について記します。

 

•西興部町の事例とやるべきこと

生き残る町はもともと人口が少なくても様々な努力をしている西興部村のようなところ。

この3年でわずかだが子供の数も増えている

地域情報化、IターンUターン奨励、イベントなど町おこしや地産地消をしっかりと行うことが大切。

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•地産地消、ニセコ町

人口があまり減らない地域は「地産地消」を行っている。

それをやらないからお金が都心部に流れてしまう。

ニセコは全国でも有数の地産地消と地域活性化を達成している町。

西興部でも地元産の食材をたくさん使っている。

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•地産地消ができていない有名観光地

熱海などは有名観光地に関わらず人口構成が良くないのは、食材等を外から仕入れているため。

これでは地域内でお金が回らない。

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•最後に

「高齢者がもう増えず子供優先が実現できる田舎町にこそ将来性がある」

「地元民がもっと地元産を買えば町内にお金が回って職場も増える」

「補助金頼みで栄えた地域は日本中どこにもない」

「出ていく分だけ移住者の入る選ばれる町になろう」

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今回お聞きした講演は、
日本と地域のために出来ることを考えさせて頂ける貴重な内容で、また、東京や大阪などの若者達にはぜひIターンUターンで北海道の地方に来てもらいたいなと感じました。

 

  • user 内田
  • time 2016年10月23日
  • tag 北海道・十勝・札幌
  • comment 0

地域活性化のために 講演録その①

 

著書『里山資本主義』でも有名な藻谷浩介(もたにこうすけ)さんの講演を足寄町で聞いてきました。

 

テーマは

常識を疑え!先入観を排除せよ!地域活性化の秘訣はここにある!

でとても良い話でしたので、要旨を書いてみます。

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周りと同じににやっていっても足寄などの町村のお金は帯広へ、帯広は札幌へ、札幌は東京へと流れてしまう。(ex.投資物件、大手スーパー、チェーン、百貨店、コンビニ)

•そしてほとんどの人が、東京の一人勝ちで地方都市は人も仕事も無くて厳しく未来が無いと言う。(決してそんなことは無い。

•しかし事実を数字で確認しないといけない。例えば空き家率は東京11%北海道14%を見て東京が良いわけでなく、空き家数が東京81万軒北海道38万軒で、東京中心部は賃貸物件空き室率が30%を超えて大変まずい状況。

北海道は人が少ないというわけでなく、1キロm2辺り人口密度はアメリカやロシアより多く、一方東京の6千人という数字は世界を見ても異常。

•「地域活性化」とは交通網が良いとか補助金が多いとか景気が良いではなく、「人口が減らないこと」である。

•東京の周りでは75歳以上人口はここ3年で11%増え、十勝は6%でとどまり足寄はほぼ横ばいである。都会は団塊の世代を集めすぎたため、これから介護費用等だけ激増し、労働人口は激減する。札幌や帯広も流れは同じ。

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続きは次週に、その②として書きたいと思います。

本当に都心部以外が元気にならないと日本は元気にならない気がします。

 

  • user 内田
  • time 2016年10月16日
  • tag 北海道・十勝・札幌
  • comment 0

平成27年度(-28.3.31決算)法人所得状況

 

法人税は日本の税収のうち2割を超え、景気で左右されやすい税目です。

企業の利益(所得)が増えれば自然と税収も上がり、日本国の借金も減らしやすくなります。

(下記は財務省「国税・地方税の税目」より)

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平成28年9月27日に、国税庁より平成27年度(27.4.1-28.3.31)の法人税等申告事績が発表されました。

 

●黒字申告割合

繰越欠損金控除の黒字申告割合は32.1%(前年度30.6%)となり5年連続上昇、

繰越欠損金控除の黒字申告割合は57.3%(前年度57.4%)でした。

おおまかに言うと、税金を払えている会社が3割強、単年度の業績がプラスの会社が6割弱ということですね。

繰欠控除前の黒字申告割合が60%を超えれば景気も完全回復といえるのではないでしょうか。

 

●法人所得金額

法人税の全体としての申告所得金額は2年連続で過去最高を更新。

申告所得金額615,361億円(前年度615,361億円)、申告税額113,844億円(前年度111,694億円)。

””国内の法人所得 初めて総額60兆円超える”(NHK)

 

●平成28年4月~

だだ、平成28年に入ってから海外景気も影響してか法人税収は伸び悩んでおりますね。

法人税伸び悩み、国の税収4.2%減…4~8月”(読売オンライン)

28年度後半に向けて景気が上向き、法人税収も伸びていって欲しい所です。

 

  • user 内田
  • time 2016年10月8日
  • tag 税務・会計・経営
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理系と文系

 

私は自分が文系人間だなーと昔からよく感じております。

 

中学高校で数学や物理が出来たという記憶がなく、むしろ赤点に近いような感じでした。

国語・歴史あたりが得意で大学の学部は文学部ですし、理系の要素は皆無に近いです。

 

それでも数字を扱う公認会計士や税理士という職業は文系である経済学部や商学部出身の人間が多く、専門学校でも

「会計士・税理士は足し算と引き算が出来ればなれる」

と授業で言っていて、実際に私も数学は得意でなくても会計士・税理士になれたわけです。

 

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一方で会計士・税理士で理系の頭を持っている人もいます。

身近で言えばうちの税理士法人の、私以外の税理士は「理系の頭を持っているな~」と感じることが多いですし、それを羨ましくも思います。

例えば、複雑な数式を計算する時が稀にあっても、スラスラ答えが出てきたりして、私の文系脳では着いていけない時もあります。

 

私はどちらかというと会計数字を経営者の行動からストーリー立てて予想をし、外側から理解していくまさに文系アプローチなので、

他の人の理系アプローチと組み合わせると更に良い仕事が出来るのではと考えております。

 

  • user 内田
  • time 2016年10月1日
  • tag 趣味・雑感
  • comment 0