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シャープ株式会社
私の自宅のテレビはシャープ製品です。
液晶テレビや液晶パネルといえばシャープだという印象は今でもあると思います。
ところが、そんなシャープ株式会社が大変な試練の時を迎えております。
下記の連結業績を見ても、ここ数年の赤字の累積額は1兆円を超え、
自己資本比率は前期の8.9%から1.5%まで落ち込みました。
★シャープ株式会社(直近5年間の連結業績)★
決算日
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平成23年3月
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平成24年3月
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平成25年3月
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平成26年3月
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平成27年3月
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売上高
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30,219億円
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24,558億円
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24,785億円
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29,271億円
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27,862億円
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当期利益
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194億円
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△3,760億円
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△5,453億円
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115億円
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△2,223億円
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この赤字の原因は「過剰投資」と「経営意思決定の遅さ」だと言われています。
一時期亀山モデルが売れまくったことを受けて、2010年に4,300億円も掛けて大型液晶の投資をしましたが、
結局中型モデルに特化した中国台湾の企業に負けて投資に失敗した結果になります。
作れる技術の高さがあっても、市場で売れる意思決定に時間が掛かります。
スマートフォンやタブレットへの移行の過程でも、LED技術などで韓国企業に先を越されました。
この技術力とブランド力を潰すことなく復活してもらえることを願いたいところです。
- 内田
- 2015年5月31日
- 税務・会計・経営
- 0
レビュー『強い会社の教科書』
『強い会社の教科書』 小山昇 ダイヤモンド社
独自の経営哲学で知られる小山昇さんの著作ということで読んでみました。
人口が減少しマーケットが減っていくこれからの日本では、お客様・事業所・社員数など
「数」を増やすのが社長の責務であり、そのための事業活動が経営と言える。
社長(トップ)の仕事とは「正しくなくてもよいから早く決定すること」であり、早く試行錯誤
をして経験値を上げることが正しいこと。
社員の教育の中では「間違いをしないということが最大の間違い」という認識が正しい。
人は「できなかったという失敗(痛い思い)」から学んで素直になり、素直になるからこそ
成長する。
営業・マーケットにおいては「お客様との接点は、アナログで、手間を掛ける」のが正しい。
バックヤードはデジタルで簡素化と共有化を進める一方で、お客様との接点は徹底して
顔を合わせて話す。
組織作りと人事について、体験したこともないのに未然防止はできないわけで、「問題が
起きてから改善する」これが正しい解決法です。
年齢が上だから部長にする考え方は間違いであって、抜擢は実力主義とするのが正しい。
このような話をもとに強い会社のしくみは「数字として実際に成果が出ている業務」と「人間
の感情を理解したしくみ」で作るべきだと著者は結論付けていらっしゃいます。
- 内田
- 2015年5月23日
- 本
- 0
レビュー『今度は愛妻家』
『今度は愛妻家』 行定勲・監督 2010年東映
好きな映画監督、行定勲さんの監督作品ということもあり観てみたのですが本当に
素敵な話でした。
主役の豊川悦司さんが金髪で登場し前半はフザけた感じで笑える話だったのですが、
後半は思わぬ展開から泣ける内容でした。
俳優陣も豪華で、薬師丸ひろ子、水川あさみ、石橋蓮司などなど。
夫婦というものの大切さを考えさせられます。
- 内田
- 2015年5月18日
- 趣味・雑感
- 0
レビュー『一番やさしいピケティ超入門』
『一番やさしいピケティ超入門』 中野明 学研マーケティング
何かと話題のフランスの経済学者ピケティさんの入門書ということで読んでみました。
「経済格差はなぜ起きるのか」「富の不平等を解消できるのか」というテーマについて
『21世紀の資本』という本を書いて話題になっているのがトマ・ピケティさんです。
そして「資本収益率r > 経済成長率g」という公式も独り歩きしておりますが、これは
「資本主義経済では経済成長率が低くなると、蓄積された富から得られる所得は
労働所得よりも急速に増大し、そのまま放置すると格差が自動的に拡大する。」
ということを意味しています。
1910年からの100年は戦争によって有形資産が破壊され一時は「r<g」となりましたが、
戦後復興で資本蓄積が進み経済成長も鈍化して「r>g」へ逆転しました。
19世紀初頭のヨーロッパは勤勉が割に合わない時代、労働よりも遺産相続を重視する
「ラスティニャックのジレンマ」があり、昨今もそのような世襲資本主義社会の到来が
近づいているようです。
より良い社会の実現のために格差の進行を食い止めるために、やはり労働所得は減税し、
資産に対して世界的に増税することが大切とピケティは言っております。
- 内田
- 2015年5月9日
- 本
- 0
第29回ほんべつクロスカントリー大会
税理士法人TAPの太田でございます。
4月19日(日)、第29回ほんべつクロスカントリー大会に参加して参りました。
今大会の種目ですが、2.1㎞、3.2㎞、8.0㎞の3コースがありまして、今回は8.0㎞を
走りました。
今まで出場してきた大会では、10㎞、ハーフなどを走ってきたので、今回の8㎞なら比較的
楽に完走できるだろうと考えていたのですが、考えが甘かったです。
クロスカントリー大会と言うだけあり、序盤に急な坂道を走るのですが、この時点で私の体力は
底をついてしまい、すでに放心状態となってしまいました。
そのあとの走りと言ったら見れたものではなかったと思います。
結果として完走はできたのですが、私の記録は54分台と、10㎞と変わらない記録になってしまいました(苦笑)
危なく最下位になるところでしたが、会場の皆様のあたたかい拍手に包まれながらのゴールは、
とても心地良かったです。
今回ご一緒させていただいた皆様の記録ですが、
社会保険労務士・行政書士の作家弘樹先生は41分台、有限会社向井燃料 取締役の向井淳一さんは50分台、
弊社代表の内田は37分台。
いつもご一緒させていただいている皆様の背中がだんだん遠くなっていくような気がしました(笑)
私も負けじと来年は、40分を目標に日々の練習を頑張っていきたいです!
- 太田 憲吾
- 2015年5月2日
- 趣味・雑感
- 0
レビュー『JAL再生』
『JAL再生 高収益企業への転換』 引頭 麻実 日本経済新聞社
2013年と少し前の作品ですが読んでみました。
破たん当時はどうにもならないのではないかと思われていたJALの予想を上回る
V字回復の内容について書かれてあります。
稲盛和夫名誉会長はよくここまで再生のための改革を行うことが出来たなと考えさせられます。
徹底した採算意識をもとに、それまでの縦割りを意識を廃し、経営と現場が一体となり横の
リーダーシップを大切にし新たな顧客価値を追求していきました。
全社員が「会社が目指しているものは何か」「なぜ自分は今の会社にいるのか」を考えて
ひとりひとりが安心して力を最大限に発揮できることがJAL再生のポイント。
この会社で働き幸せになりたいという社員がいて初めて、お客様へのサービスや企業価値、
社会貢献が出来る。
京セラフィロソフィ(哲学)をもとに作成されたJALフィロソフィについても「本音でぶつかれ」
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」というような内容が心に残りました。
- 内田
- 2015年4月25日
- 本
- 0
ニトリ社長の「私の履歴書」が面白い
ただいま日本経済新聞で連載されている「私の履歴書」が面白いです。
「私の履歴書」は上場会社経営者の自伝を掲載しておりますが、今回は北海道発の上場企業
ニトリさんの社長-似鳥昭雄(にとりあきお)さんの履歴書です。
ニトリさんについては5年以上前のブログにも書いたことがありますが、そのあとも引き続き
28年連続の増収増益を達成されております。
★株式会社ニトリホールディングス(直近5年間の業績)★
決算日
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平成23年2月
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平成24年2月
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平成25年2月
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平成26年2月
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平成27年2月
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売上高
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3,142億円
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3,310億円
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3,487億円
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3,876億円
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4,172億円
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経常利益
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535億円
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591億円
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621億円
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634億円
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679億円
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似鳥昭雄社長は1944年樺太生れ。私の履歴書を読めば分かりますが、子供の時は
大変な環境で生活をされていて、それでもその環境が当たり前という中で過ごされた
からこそ、今のニトリさんがあるのだと納得できます。
北海学園大学を卒業後、広告会社に勤められて仕事が獲れず半年で解雇。
すぐに23歳で似鳥家具店を創業。
北海道応援基金、北海学園大学寄付講座、似鳥文化財団などの社会貢献活動も行う
似鳥社長さんのバイタリティを「私の履歴書」から学ぶことができます。
- 内田
- 2015年4月18日
- 税務・会計・経営
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