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【本】レビュー『本を読む人はうまくいく』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本を読む人はうまくいく』長倉顕太 すばる舎

本は安く、色々な人の色々な考えに触れる事が出来る素晴らしいものです。
私自身、昔から本が好きで文学部出身で、昔からこちらの書籍名と同じ考えで、読んでみました。

筆者の仕事柄、いわゆる成功者と呼ばれているような人、いかにも幸福度が高そうな人に会う。
その人たちに共通することがある。
それは、本を読んでいること。この経験の中で多くの人に出会って、読書こそ人生を攻略するカギだと確信した。
そもそも、読書はコスパが高く、使ったお金に対して返ってくるお金が圧倒的に多い。

・AI時代、ますます読書の価値が上がっている
フェイクニュースやSNSの偽情報などが広がる中で、本を読めるようになれば「単に文章を理解する」だけでなく「事実と意見を区別する」「情報源の信頼性を評価する」ことが出来るようになる。
深い読書体験は、表面的な情報収集とは本質的に異なり、1冊の本に集中して取り組むことで注意力が持続し、複雑な概念を理解するための思考の筋肉が鍛えられる。
SNSのアルゴリズムは、私たちの既存の価値観に合致する情報を優先的に表示して偏った思想に洗脳していくが、多様なジャンルの本を読むことは、こうした情報の偏りを是正し、より広い視野を獲得できるのだ。

・読書するかしないかで、人生に大きな差が出てしまう
新約聖書-ヨハネによる福音書の冒頭に「初めに言葉があった」とあるように、私たちの生きている世界は「言葉しかない」と思ったほうがいい。
だとするなら、「言葉をどれだけ知っているか」「知識をどれだけ持っているか」で人生は大きく変わることはわかるだろう。
もしも、人生に行き詰まっているのなら、ただ単に知識が少ないからと考えたほうがいい。
さらに人類はインターネットを手に入れ、皮肉なことに読書をする人が減ったことにより読書をすればするほど差がつくようになった。

・世界のお金持ちはどんな読書をしているのか?
ビル・ゲイツは愛読家であり「自分の成功には本が不可欠だった」とまで語っている。
2017年のインタビューでは「どの本からも何か新しいことを学び、物事を違う見方で考える助けになる。
幼い頃から読書が好奇心を育み、それがキャリアや現在の慈善活動を推進する原動力になった」と述べている。
ウォーレン・バフェットは「オフィスて1日中本を読んで過ごす」と公言するほどの読書家。コ
ロンビア大学の講演では学生たちに「毎日500ページ読んでみなさい。知識は複利のように積み上がっていくんだ。
誰でもできるが、ほとんどの人はやらないだろう」と助言したと言われている。
イーロン・マスクは幼少期から熱心な読書家でSF小説から百科事典までむさぼるように読んでいたという。
彼はロケット工学を独学で習得した方法について尋ねられた際に「本を読んで覚えた」と答えている。

・読書は現代に必要な環境適応能力を鍛える最適なトレーニング
本を読むことは追体験の宝庫。
たとえば、歴史書を読むと、戦乱の世で生き残るために必死に戦略を練った武将や王たちの経験を学ぶことができる。
ビジネス書を読むと、激しい競争市場で勝ち残った起業家の思考回路をトレースできる。
良質な読書体験を重ねることで擬似的にさまざまな環境変化に触れ、対応策を考える習慣をつくり出すことができる。
読書を通じて多様な世界観に触れていると「こういうやり方もあるんじゃないか?」「自分が思っていた常識は、実は一部の人間関係や環境の中だけで通用していただけではないか?」と気付けるようになる。

・広く浅く読書することで異なる分野の人々と容易につながれる
読書は単なる知識獲得の手段ではなく、多様な人間関係を構築・維持するための寛容な人間になるための強力なツールだ。
多様なジャンルの本に触れることで、どんな相手とも会話を何がくそ始めるきっかけが作れる。
そして、情報のハブとしての価値を生み出し、異なる分野の人々をつなぐ「接着剤」となる。
たとえば、最新のAI技術についての本と経営戦略の本、両方に触れていれば、技術者と経営者の間をつなぐ役割を果たすことができる。
このような情報のハブとなる人は、多様なネットワークの中心に自然とポジションを確立するようになるのだ。
重要なのは、決して本を深く読み込む必要はないということ。
むしろ、多様なジャンルをつまみ食いするほうが現代社会では重要だ。
世界の億万長者たちの共通点として、彼らの多くが情報のハブであることが挙げられ、ジェフ・ベゾスやイーロン・マスクのような成功者は特定分野の専門家であると同時に、読書をもとに幅広い分野に関する一般知識も持ち合わせている。

・知識を行動に変える読書体質になるために
文化庁の調査によれば、日本人の約62%が「月に1冊も本を読まない」との回答で10年前より15%増加。
一方で、ビジネスリーダーや創造的な仕事で成果を上げている人の多くは、読書を日常に組み込み、知的好奇心を絶えず満たし続けている。
本を読むことは、自分の脳を多くの他者の脳で拡張すること。
読書によって、私たちは時空を超えた無数の知性とつながり、自分一人では到達できない思考の高みに達することができる。
そのために、速読ではなく目次等から全体を素早く把握するスキミングの読み方がおすすめ。
読書を良い習慣とするために、旅行読書のように移動をしながら、本を読む前に著者をリサーチするなどすると良い。
  • user 内田
  • time 2026年1月17日
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【本】レビュー『体力が9割』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体力が9割 結局、動いたものが勝つ』堀江貴文 徳間書店

社会人として、仕事人として、良いパフォーマンスを発揮するためには「体力が大切」とちょうど聞いたときに本屋で見つけた本なので買って読んでみました。

テスラのイーロン・マスク、Amazonのジェフ・ベゾスなど皆、物理学、ロケット工学、マーケティング、それぞれのフィールドで自己投資をして自分を極限まで高めて、その力を使って、誰もやらなかった挑戦をして世界を変えた。「自己投資こそ最強」だが、その大前提が体力(やり抜くエネルギー)の存在、体力が無ければ、どんなに優れた自己投資の戦略を描いていても途中で息切れしてしまう。

どうして日によってパフォーマンスに違いが生じるのか?原因はひとつしかない。コンディションだ。心身の状態だ。それがすべてを左右する。一流のアスリートは日々の食事や睡眠、トレーニング、さらにメンタルケアに至るまで徹底的に自己管理する。ビジネスも一緒だ。プレゼン、交渉、期日間際のタフなタスク、どれも高い集中力と判断力が求められる。それらをいつもハイアベレージでこなすには、安定したコンディションが不可欠だ。あなたにとって最適なコンディション管理方法を見つけよう。

何があっても睡眠時間は死守。日本では睡眠時間を削って仕事に明け暮れる人も少なくない。それを美徳ととらえる風潮さえいまだにある。僕が睡眠の重要性をはっきり自覚するようになったのは大学受験のときである。睡眠時間を減らし、睡眠時間を増やした。その判断は大正解だった。おもしろいように勉強がはかどるようになった。認知能力が、知識の定着が一気に上向いたのである。僕がすんなりと東大に合格できたのは睡眠を怠らなかったからだ。いまもどんなに忙しくとも睡眠時間だけは死守している。夜中まで飲み歩いたら翌日の始動は昼からだ。僕にとって睡眠はそれくらい譲れない最優先事項なのだ。

運動抜きに人生の成功はない。僕は最低でも3回以上は集中的な運動を行っている。ジムでハードな筋トレエアロバイクをこなす。キックボクシングで瞬発力と全身の連動性を磨く。大好きなゴルフはカートに乗らず18ホールを歩き切り、それだけで足腰の強化になる。さらに夏はウェイクボード、冬はスノーボードを楽しみながら体幹とバランス感覚を鍛えている。僕にとって運動はとても重要なミッションだ。僕は自他ともに認めるハードワーカーである。思考、決断、実行―来る日も来る日も込み入ったタスクを次々の片付けている。どうしてもいつもそんな高速処理ができるのか。それはしっかりした「土台」があるからで、みなぎる体力、運動はそうした土台を維持する上で不可欠である。

日々の運動はあなたのポテンシャルを全方向的に開花させる。運動のメリットはフィジカルの向上だけではない。メンタルに及ぼす効果も絶大だ。判断力や思考力、そして折れない心を養えるのである。例えば筋トレだ。筋力アップのためには筋力に強い負荷をかける必要がある。強い負荷をかけて一時的に筋繊維を壊す、するとその回復過程で筋繊維がより太くなり、筋力が増すわけだ。力尽きるまでやる、いわゆる限界突破(オールアウト)である。でも限界突破で悲鳴を上げるのは筋肉だけではない。それより先にだ、心が折れそうになる。筋トレは自分との戦いだ、それで鍛えられたメンタルはあなたの強力な武器になる。仕事における勝負所や大ピンチ、どんな局面でもきっと乗り越えられるだろう。

 

 

 

  • user 内田
  • time 2026年1月3日
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【本】社長が知っておきたいハラスメント対策

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社長が知っておきたいハラスメント対策』TKC出版

ハラスメントに厳しくなっている今の時代。
TKCさんでもこのような冊子を送ってくるほど、センシティブになっているのかもしれません。
社員に「ちゃん付け」をすることがハラスメントとなって賠償命令が出た裁判も少し前にありました。
名字に「ちゃん付け」 違法なハラスメントで賠償命令”(毎日新聞)

〇ハラスメントの種類
・パワハラ
上司や部下の立場の優位性をを利用して身体的/精神的苦痛を与える行為。(ex.人格を否定する発言⇔再三注意しても改善されず一定程度強く注意する。)上司からの要求や指示には「妥当性」が重視され、客観的に理不尽と判断されればパワハラとなります。
・モラハラ(モラルハラスメント)
人目に付く場所で怒れば反省する、気に入らない同僚は無視すればよい、こうした考え方に違和感を持つ人は少なかった時代もありました。しかし、価値観が多様化した今、精神的な苦痛を与える「人として」あるまじき行為はモラハラに該当します。(立場の優位性をきっかけとしない点がパワハラとの違い)
・オワハラ(就活終われハラスメント)
内定を出した学生に、就職活動の終了を強要すること、「職業選択の自由の阻害」であり、脅迫罪・強要罪にあたるおそれもあります。
・テクハラ(テクノロジーハラスメント)
ITの知識が乏しいことをバカにしたり、過剰に叱責すること。
・ロジハラ(ロジカルハラスメント)
正論や論理的な言葉で追い詰めること。
・スモハラ(スモークハラスメント)
喫煙者が非喫煙者にタバコのにおいで苦痛を与えたり、受動喫煙をさせたりすること。

〇ハラスメントの防ぎ方
・言い換えを活用する
言い方ひとつで、受け手の印象はガラリと変わります。
「明日までに終わらせろ」⇒「明日までにお願いしたいけど、状況はどう?」 「なぜできないの?」⇒「どうしたらできるか、一緒に考えよう」 「その考え方は間違っている」⇒「こういうやり方もあるよ」 「この作業、無駄だよ」⇒「こうしたら効率が良くなるよ」
・アンガーマネジメントを意識する
怒りを外にそのまま表現するのではなくコントロールすることを「アンガーマネジメント」といいます。
人の怒りはどんなに激しいものであっても「6秒」がピークであり、いら立ちを感じたら瞑想や深呼吸する、そして一旦その場を離れて視界に入れないことで、反射的に感情を出すリスクを抑えられます。また怒りの感情は①許せる②違和感は抱くが許せる③許せないの3段階に分けられ②の範囲が狭い人怒りやすいため「こうあるべき」という固定観念を捨てると②の範囲を広げられます。

〇ハラスメント発生時の対応
・即対応
①相談内容の秘密は厳守し、相談者が加害者から不利益を受けないよう配慮する⇒②相談者の了承を得て加害者等からヒアリンをして事実を丁寧に確認⇒③「人間関係・同期・時間・場所・質量」の状況を踏まえて弁護士・社労士と相談して判断⇒④ハラスメント認定された場合は懲戒規程を基に加害者を処分し、認定されなかった場合も相談者に経過を丁寧に報告⇒⑤相談者へ心身のケアとフォローを行い、社内研修等の再発防止策を実施。
・予防につながる職場の雰囲気づくり
職場内で自分の意見を表現しても、とがめたり、罰せられないということを従業員同士が共有し、心理的安全を高めることが大切です。失敗を恐れず挑戦する、個人の意見を否定せず傾聴を大切にする姿勢を経営者自ら持って、従業員に伝えていきましょう。心理的安全が保たれていない職場では、上司が部下の失敗を許さず、上司と部下のコミュニケーションが不足すると、ハラスメントが起きやすくなります。

 

  • user 内田
  • time 2025年12月19日
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【本】眠れなくなるほど面白い、歎異抄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眠れなくなるほど面白い、図解歎異抄』日本文芸社 山口 謠司

『歎異抄(たんにしょう)』は、鎌倉時代後期に書かれた仏教書で、浄土真宗の開祖である親鸞(しんらん)の思想を伝える聖典です。

歎異抄の魅力のひとつとして、親鸞の教えの基本である「念仏さえ唱え続ければ、善人も悪人も平等に救われるという考え方があります。いつの時代も人は落ち込んだり悩んだりします。歎異抄は誕生から700年以上の時が流れておりますが、いつの時代にも共通する人間の心の弱さと、どうすれば嫌な気持ちが晴れ、ポジティブに生き抜くことができるか、そのヒントが散りばめられており、私たちの心の安らぎを与えてくれます。

善人なほもって往生をとぐ、いはんや悪人をや。~第3条~」
人は誰でもミスをしたり、間違いを犯してしまったりするものです。そんなときには「自分はダメだ」と思いがちですが、落ち込む必要はありません。「悪人こそが救われる」のですから、誰でも救われ、完全に道がふさがれていることは無いのです。

念仏を回向して父母をもたすけ候はめ。~第5条~
目標を達成できた瞬間、自分の力や努力だけで達成できたと思いがちです。しかしそれは間違いです。自分一人の力だけで達成できたわけではないのです。周りの人たちに対しても感謝の気持ちを忘れてはいけません。念仏を唱えることは「阿弥陀仏の慈悲」が両親にも届くのです。

さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし。~第13条~」
過去の行いと状況が人に思いもよらない過ちを犯させてしまうことがある。人間は自分の感情で、自分の行動を完全にコントロールできない生き物です。周りの人が悪さをしてしまったときも、頭ごなしに責めてはいけずやさしい気持ちで向き合いましょう。自分自身の時も同様に、自暴自棄になり自分を責めずに、理由を反省し同じ過ちをしないようにすれば良いのです。

一向専修のひとにおいては、回心といふこと、ただひとたびあるべし。~第16条」
念仏に専修してしている人にとって、心を改めることは、たった一度きりでいいということです。しっかりとした信心を一度定めれば、何度も「回心(悔い改める)」する必要はないと考えていたのです。阿弥陀仏を信じるという心が一度定まれば、それは「阿弥陀仏によって救われている」という揺るぎのない安心となり、迷いや不安が生じても大丈夫です。

念仏者は無碍の一道なり。~第7条~」
念仏は障害がないまっすぐな道です。人生は楽しい事ばかりではありません。予想もできないような困難な場面に遭遇することもあります。しかし阿弥陀仏を信じ念仏を唱える人は「阿弥陀仏の慈悲」によって救われるのですから安心です。この言葉は私たちに向けて「困難を乗り越える力」を与えてくれます。阿弥陀仏の教えとは大きな船のようなものです。ですからどんな辛いことに遭遇しても大丈夫なのです。

本願を信ぜんには、他の善も要にあらず、念仏にまさるべき善なきゆえに。~第1条~」
阿弥陀如来の本願を信じ、念仏を唱えることが最も重要で、念仏を唱えること以外に善い行いをする必要がありません。
人はあれもこれも頑張らなきゃと思いすぎ、疲れてしまうことがあります。しかし「本当に大事なことは何か」を考え、「大事な事だけをやればいい」と考え方を変えたら心が楽になります。

 

 

  • user 内田
  • time 2025年12月12日
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【本】『エヌビディア 大解剖』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エヌビディア 大解剖 ~AI最強企業の型破り経営と次なる100兆円市場』島津翔 日経BP

現在も世界時価総額でトップレベルを誇るエヌビディア。
日本のラピダス(ファウンドリ)は世界半導体市場の中で、対抗して伸びていくことが出来るのか。
まさにこれからの世界経済を占うための企業という事で読んでみました。
特にエヌビディアの創業初期にあたる1995年頃に日本のゲームメーカー-セガ社が将来性を見込んで開発資金を支払い、経営危機を救ったことは知らなかったので、心に残りました。
組織図が無く、CEOの直下の幹部が60人もいることが非常に興味深かったです。

1993年にジェンスン・ファンCEOが創業したエヌビディアの祖業はゲーム用の半導体で、半導体開発における水平分業モデルの採用は異色であった。1991年にはエヌビディアと同様のファブレス(自社で半導体の製造工場(Fab:Fabrication facility)を持たないビジネスモデル)半導体企業の米ブロードコムが創業。当時は、米インテルのような設計(ファブレス)と製造(ファウンドリ)の両方を手掛けるIDMが主流であったが、ジェンスン・ファンはファウンダリのTSMCモリス・チャンに直接連絡を取り、1998年にTSMCと提携をした。

世界最大の半導体メーカーとなったのは3つの秘密があり、1つ目は社内の情報の流通性を高める独自の仕組み。アマゾンでも一般的に1人の上司が管理できる人数は5人~10人と言われる中で、ファンCEOの直下には60人の部下がおり、フラットな組織としながらCEO自ら現場に指示して情報の高い流動性が生まれている。
2つ目は、市場の微かな兆しなどを掴む仕掛けにある。社員はCEOをはじめとする幹部に、その時に自分にとって最も大事な5つの事項をそれぞれ簡潔に書いてメールで送る事になっている。新たな市場への期待、足元の業務への不満、幹部への依頼など、これが一般的な会社での週次報告の代わりとなる。ファン氏はほぼ全てのメールに目を通し生きた情報としてフル活用する。社員は上司などに忖度せず率直な意見を書くので、現場の雰囲気や動きもわかる
3つ目は、市場の兆しを信じて一気に経営資源を投入するファン氏の決断力。社内に組織図はなく、事業の使命こそが上司「=ミッション・イズ・ボス」。組織が臨機応変に姿を変え、ファン氏の意思決定を受けて迅速に動けるようにするためだ。素早く動くため、中期経営計画や単年度の事業計画は原則として作成しない。「今日から全員がディープラーニングを学んでほしい」AIの潜在的な可能性に気付いたファン氏は2013年、全社にこう指示したトップの号令でミッションに全リソースを投入する「一点集中」経営で、そこからAIニーズを見逃さなかったエヌビディアの方程式。

エヌビディアの強さの源泉には2つのテクノロジー「GPU(画像処理半導体)=ハード」と「CUDA(ソフトウェア開発環境)=ソフト」がある。GPUにより、AIの学習(ディープラーニング)に必要な膨大な行列計算を、CPUよりも遥かに速く実行できAI開発の時間を劇的に短縮しました。CUDAにより、AI研究者が難しい計算の仕組みをゼロから作らずCUDAの「道具箱」に入っている既製の最適化された関数(計算ルール)を組み合わせるだけですぐに高性能なAIモデルを動かせるようになりました。また3つ目の強みがGPUとCUDAを核として、その周囲に関連技術・企業・開発者、そして市場全体を取り込み、成長させている巨大な事業圏(=エコシステム)である。このエコシステムを築くための仲間づくりがあり、「エヌビディアは世界中のAI企業とパートナーシップを組んでいる世界唯一の企業だ」ファン氏はこう言う。

日本のラピダスと、エヌビディアのエコシステムは、今後重要な協力関係を築く可能性も高いと考えられています。地政学的リスクを考慮し製造拠点を台湾(TSMC)一極集中から分散させることは経済安全保障上重要であり、日本のラピダスに委託することでサプライチェーンの強靭化を図ることができます。

  • user 内田
  • time 2025年12月5日
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【本】『amazonのすごい会議』

 

 

 

 

 

 

 

 

amazonのすごい会議』佐藤将之 東洋経済

TAPでも月に数回会議(MTG)を実施しております。
各拠点で月に一回のMTG、各プロジェクトチームのMTG、それらのMTGに少しでも役立てばということで読んでみました。

アマゾンが、様々な事業を次々に生み出し、同時展開し、急成長を遂げている巨大企業であり、事業の数が増えればプロジェクトの数も増えていく中で、プロジェクトの成否を決めるのが会議なのです。
新たな企画やアイデアを考える、ビジネスプランを検討する、意思決定する、進捗状況を確認する、etc。
アマゾンで開かれる会議には4つの種類があり、①決裁を仰いだり、物事を決めて合意を形成する「意思決定会議」②新しい施策やサービス、ビジネスなどを考え出す「アイデア出し会議」③みんなが知るべき情報を報告したり共有したりする「情報伝達会議」④決定事項の実施状況を追跡・確認する「進捗管理会議」。この中でアマゾンでは③はできるだけ無くした方がいいと考えている。

ビジネスで正しい方向感をつかむためには、定量的に測れる評価指標KPI(KeyPerformanceIndicator)の設定が欠かせず、数字としての訪問回数・顧客数・クレーム数など具体的なKPIを、アマゾンでは必ず毎週1回モニタリングする会議を実施します。KPIがすべてデータ化され、レポートが自動生成されるようになっているので、それを見ながら各部署の責任者が問題点などあればコメントを述べる形で会議は進められます。報告者に対して「それはなぜか」と上級職の人は納得のいくまで細かく質問をして、担当者が見逃している問題が他に隠れていないかを確認していきます。
ジェフ・ベゾスがよく言っていたのが「Good intention does not work,only mecharism works!(人の善意に頼って仕事をしてはいけない。仕組み作りが重要だ)」ということ。ビジネスの継続性を保証するため検証周期は1か月に1回では遅すぎて、仕組みとして1週間に1回は見直すことが必要である。

アマゾンの会議がうまくいっている根底には14か条の「リーダーシップ理念(Our Leadership Principle)」があり、特に7つが良い会議に繋がっている。
①Ownership(オーナーシップ):出席者は会議に参加する際に経営者であるかのように考えて判断ほしい。
②Customer Obsession(顧客へのこだわり):実際に会議の中で「それって本当にお客様のためになるの?」という言葉が頻繁に飛び交います。
③Insist on the Highest Standards(常に高い目標を掲げる):会議の中で妥協しそうな時「私たちの目標は?」と確認を入れることが大切です。
④Think Big(広い視野で考える):年間計画や自分よりも一段上の目線で物事を考えて会議に臨みます。
⑤Dive Deep(より深く考える):会議の中でも、もう一歩深めないと、本当の姿は見えてこないということです。
⑥Bias for Action(とにかく行動する):素早い行動はすべてを解決する。アマゾンはビジネスでスピードを重視する組織。
⑦Learn and Be Curious(学び、そして興味を持つ):アマゾンでは人材成長が良い影響として積極投資をしております。

アマゾンの会議から、会議をスリム化するヒントが得られます。
「自己満足で会議を開いてはいけない」アマゾン内でよく言われること。上記③情報伝達会議はChatグループなどで流せば一瞬で終わります。本当に必要な情報であれば、みんな主体的に見に行きます。このように、細かなところから見直していくことが、無駄な業務や無駄な情報伝達会議を減らす一歩になります。
必要がない人を呼ぶと会議は停滞するため、出席者を減らすことも重要です。アマゾンではオーナーが会議の招集をするときに、絶対に出席してほしい「必須出席者」とそうでない「任意出席者」を必ず分けるようにしています。
またアマゾンでは、会議のオーナーがゴールの確認とタイムキーピングを徹底しております。最初に会議を開く趣旨を確認してゴールを共有し、その後15分ほど各自が黙読をすることで、その後の非効率な質問を排除するのです。

  • user 内田
  • time 2025年11月29日
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【本】『感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ』大平信孝 かんき出版

突然ですが、アサガオの種をまいた翌日に、芽が出ない、花が咲かないと怒っている人がいたらあなたはどう思いますか?「栄養豊富な土を用意したのだから、すぐに芽が出るはず」と思い込んでいるのです。「さすがにそれは無理でしょう」と思いませんか?しかし、これが人だとどうでしょう。朝起きれないわが子に、毎日「早く起きなさい」と言い続けたり、期限を守れなかったりギリギリになる部下に「なんで期限を守れないのだ」と注意をする。こんなふうになってしまうのは、あなたが相手に対して勝手な期待をかけているからで、実はあなたの指摘が相手に「自分事」にならない限り、一方的な期待で終わってしまうのです。

「相手が動いてくれない」と悩んでいる方は、この両者のギャップを考えずにアプローチしていることが多いのです。言う事を聞いてくれるためには、アドラー心理学の「課題の分離」=自分の課題と他人の課題を区別したあとに「共同の課題」にして一緒に問題解決ことが大切です。そして感情的にならないように、「自分ができること」と「相手にしかできない」ことをしっかりと切り離すことで気持ちが楽になり、感情と行動を切り離し、しっかりと人を動かせることができます。少し言い方を変えるだけ、少し考え方を変えるだけです。

P24-01:相手を否定しない、どんなときでもまず「認める」
相手を否定しまう事は、相手の行動力を奪い、先延ばしにする最強の方法です。そうならないように簡単にできることは「否定の相槌」ではなく、「工程の相槌」を使く事です。「えーっ!」「だから言ったでしょ」と言った言葉が否定の相槌です。

P28-02:「自分2:相手8」の割合で話すと相手の行動スイッチが入る
相手を否定しない、どんなときでもまず「認める」を先延ばし人間にするもう一つの方法が「自分が一方的に話す」です。動いてほしいから一方的に長時間話してしまう、これが相手の行動力を奪います。相手に話させることは「放させること」、話しているうちに自分の考えが明確になったり、整理されたり、気持ちを切り替えることができるのです。逆に自分が興味ないことを長時間聞かされても、モヤモヤやストレスが溜まり、行動に繋がらないどころか、動く気が無くなってしまう事もあります。

P36-04:相手そのものではなく「相手の興味関心」に関心を持つ
相手を凝視すると相手は心を開いてくれません。相手の世界観・興味関心に関心を持つことの大切さを知り実践すると、苦手だと思っていた相手や部下に対しても、普通に対応できるようになります。苦手なAさんそのものではく、「〇〇に興味があるAさん」の〇〇に興味を持って接すれば、相手を受け入れやすくなり、お互いのストレスも緩和されるのです。

P54-06:「いつだったらできそう?」を付け加える
こちら一方的にお願いすると「高圧的」「無理強い」と受け取られて、かえって反発されてしまうことがあります。自分がやってほしいことを一方的にお願いしても、頼まれたほうは、自分のペースを乱されて、イライラ・モヤモヤしてしまい、「はい、今すぐやります!」とはなりません。しかし、言いっぱなしで終わらせずに、「いつだったらできそう?」と相手の状況やペースに配慮するだけで、「やらされ感」が薄まり、相手に主体性が芽生えてきます。これによって相手に「行動の主導権」を渡していきましょう。

P76-10:指示を出すときは「一度に一つ」を意識する
相手の行動力を奪い先延ばし人間にする方法として「あれもこれもやりなさい」と指示・命令してキャパシティーオーバーにしてしまうマルチタスク指示があります。上司の立場からすれば、これいくらいのことは「できて当たり前」「簡単」なことなのだから「一度にできて当然」と思うかもしれませんが、実は相手にしてみたら、出社して息つく暇もなく、指示・命令と確認の嵐となれば逃げだしたくなってしまいます。厳密に考えれば人は「一度に1つ」のことしか考えるこてゃ出来ません。だから、とくに経験の浅い相手に対しては、キャパシティーオーバーにならないように「一度に1つ」を厳守し、相手に一つ毎の達成感を味わせてください。

P78-12:思う通りに動いてくれない人には「完成図」を共有する
「ダメ出し」対応をしてしまうと「そんなにこだわりがあるなら、自分でやればいい」と反発されてしまい、また「何かやるとかえって人に迷惑をかけてしまう」と自信を失い自ら行動できなくなってしまいます。伝え方のポイントは「イメージ」を共有することで、実は私たちの脳は「言葉」では動きません。「完成図」というイメージを共有することが重要で、人数や目的、実際に1部作ってみて「これと同じようにやってください」と言うのもありです。相手が映像としてイメージできるくらい具体性を持たせるか、実際に目の前でやってみる。

P112-18:悩んでいる相手には、解決策より「どこでつまずいていたか?」を探る
入口作戦、「どうしたら解決できるか?」ではなく「いつから」「どんなことがきっかけ」で、うまくいかなくなったのかを一緒に分析するのです。ヒアリングする際は、まず不調になったのは「いつ」からなのかを確認しましょう。次に、その時期に人間関係のトラブルやいつもと違うネガティブな出来事、体調の変化などがなかったかを聞いてみます。「時期」と「出来事」の2つを確認すれば、多くの場合、不調のきっかけを突き止めることができます。

P124-21:口先だけでは動かない人には「メリット」を提示する
行動できない要因は、メリットが小さすぎて欲しいという欲求のスイッチが入らない場合と、うまくいかなかったときのリスクが大きすぎて「不快回避」のスイッチが入ってしまい動けない場合の2種類があるということです。ですから、メリットとデメリットを明確にしたうえで、デメリットを最小化するサポートをしましょう。なぜ動けないのでしょうか、原因は、メリットが具体的でないのでほしいという欲求スイッチが入らないことです。ですから、その仕事をすることで得られるスキル、経験、人脈などメリットを具体化するサポートをすれば、挑戦できるようになります。

P154-26:いい行動を継続してほしいなら褒めるのではなく勇気づける
実は褒めることにはデメリットがあります。1つは行動基準が褒められることになり、誰かが見ている時や褒めてもらえる環境でしか動かなくなり、結果的に相手の自主性を奪ってしまう事です。もう1つは、目標達成で部下を褒めるだけだとまた目標達成しないといけないと過度なプレッシャーとなり、数字に引っ張られ仕事が嫌いになってしまうこともあります。褒めるのではなく、「困難を乗り越えていくための活力を行為=勇気づける」ことがポイントです。単純に褒めるだけでなく「ありがとう、あなたが〇〇してくれたから田中さんがとても喜んでいたよ」「チームが元気を取り戻せたよ」など共同体への好影響や貢献」を指摘することが勇気づけ(場への貢献)にあたります。これにより共同体に好影響を与えたい、貢献したいという意識が芽生え、何度も働きかけなくても自ら動いてくれるようになることが多いのです。

  • user 内田
  • time 2025年11月8日
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